おおかたのデパートの初売りが1月2日である中、銀座の松屋デパートは1月3日だった。
遅い分、落ち着いて福袋が買えるんじゃないか……と思ったら、予想通り。
地下食料品売り場で見つけたのがウィーンの洋菓子店「デメル」の福袋であった。ちょ! デメルが福袋出してるなんて知らなかったわよ!
心が記者モードから完全に乙女モードに入り、速攻で購入……!
・乙女の憧れ、デメル
デメルは1786年創業のオーストリア・ウィーンの老舗洋菓子店で、ウィーン王宮御用達のブランドである。えっへん。
有名なお菓子はザッハトルテ、そして猫ちゃんが舌をペロッと出した「ソリッドチョコ」!
美味しさはもちろんなのだが、日本、いや世界中の乙女から愛されるのは、なんといってもパッケージの美しさであろう。
商品によってパッケージが全然違っていて、そのどれもが食べ終わったあとも大事に取っておきたくなるようなビジュアルなのだ。
私もプレゼントしたことはあるんだけど、実は自分で買ったことはほとんどない。福袋を見つけた瞬間、踊りだしそうになるほど嬉しかった。
・デメル福袋(3240円)
前置きが長くなったが、さっそく福袋の中身を見ていきましょう。
・ショコラオランジェクーヘン(福袋限定品 約1300円)
・クライネクーヘン4個入(約864円)
・サワークッキー 15枚入(1188円)
・ソリッドチョコレート 4粒入(756円)
合計4104円
実際に計算してみると、約1000円お得って感じ。
大盤振る舞いの福袋が多い中で、お得度はそこそこ……といったところかもしれない。
でも、福袋限定品の「ショコラオランジェクーヘン」が入ってるあたりに特別感があるよね。
クッキー、ケーキ、チョコ、焼き菓子……とバランス良く入ってるあたりもいい感じ。
・他とは違う美味しさ
ウイーンとかドイツの言葉って、なじみが無いので名前だけ見てもどんなお菓子か分からないと思うのでご紹介。
まず「クライネクーヘン」は、ピスタチオやいちじく風味のパウンドケーキの中に、チョコクリームが入った焼き菓子。
これが他に食べたことが無い、複雑な味わいで美味しかった! ピスタチオの他にもスパイスが入ってるし、チョコクリームの中にも刻んだチェリーが入っているという芸の細かさ。
そしてそして、完全にリピート確定だったのが「サワークッキー 」。これは甘くない塩味系のクッキー。
バジル&トマト、スモークチーズ、ブラックペッパーオニオンなど、香りも味もいい。お菓子というより本物の料理のような味がするのだ。
これはお酒飲む人にも喜ばれるお菓子だわ〜。
ちなみに「ソリッドチョコ」は中身は何も入ってない純然たるチョコだったが……
箱の造りがシッカリしてて、めっちゃかわいい!
食べてみると、ウイーンのお菓子は、同じヨーロッパでもフランスとかイギリスのお菓子ともちょっと雰囲気が違った。
スパイスがしっかり使われていて、味わいも濃厚でドッシリしているというか。
・今度から堂々と手土産にできる
箱のかわいさはもちろん、どのお菓子も全部美味しかったので、いつも悩む手土産候補が増えて自分の大人度が上がった気がするのだった。
ビジュアルもよくて、味も美味しいなら手土産としては間違いない。
ちなみに、個人的にありがたかったのは「サワークッキー」との出会い。
あまり甘いものを食べない友人に何を贈ればいいかいつも迷っていたのだが、これならきっと喜ばれるはず。
食品は食べるとなくなってしまうけど、こうした手土産の知識はこれからも残り続ける。
それに、このかわいらしい箱に何を入れようかなあと考える時間もまた楽しい。買ってよかった〜。
参考リンク:デメル
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.