1等と前後賞あわせて10億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」の販売は12月22日まで。12月19日・20日は何事を始めるにも良いとされる最高の開運日「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」だったらしく、よく当たると評判の売り場には長蛇の列ができたようだ。
おそらく日本中のサラリーマンが「10億円をゲットして会社を辞めたい」と思っていることだろう。私も佐藤記者、原田記者と仕事帰りに会社近くの宝くじ売り場に行ったのだが、ある看板を見つけてハッとさせられたのだった。
・新宿二丁目交差点
どうせ買うなら一粒万倍日ってことで、12月20日の仕事帰りに、我々3人は宝くじ売り場に向かった。果たして10億円をゲットして自由を手に入れることはできるのだろうか。ってか、あらためて大谷翔平選手が人間離れしている(契約金1000億円)ことに気がつく。
10億円じゃなくてもいい。1億円でもいいのだ、なんなら1000万円でも……いや、最悪100万円でも許す。そんなことを考えながら売り場へ。
しかし……
19時半の時点で宝くじ売り場は営業終了していた。どうやら19時までだったらしい。クソッ、一粒万倍日を逃してしまった。
なんというか、こういうのは勢いに任せて買いたいもの。「年末ジャンボを買いに行こうか」と盛り上がった流れで買いたかったのだ。しかし原田記者は「僕は明日買います!」と意気込んでいる。それなら私も、と思っていたら……
宝くじ売り場の真上にある看板に気がついた。
そこに書いてあったのは……
「運に頼らず、テメェで稼げ!!」
・テメェで稼ぎます
思わずハッとさせられた。クリスマス、そして年末年始を前にして気持ちが浮かれていたのだろう。翌日も看板を眺めながら会社へ……運に頼ることなく、自分の力で稼ぐのだ。ギラついたホストたちからのメッセージを見て、身も心も引き締まる思いで出社したのだった。
一方で原田記者は、予定通り10枚買った様子。「看板を見ましたが、逆に当てたいと思いました」と闘争心を燃やしていた。なるほど……そういった意味でも非常に良い看板だと言える。
・最終日は寅の日
ちなみに金運が上昇すると言われる「寅の日」は、年末ジャンボ宝くじの販売最終日の12月22日だそうだ。買おうと思っている方は営業時間に気をつけること。読者のみなさんに幸運が訪れますように。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼看板に気づかぬ2人