もうすぐクリスマス! 子どもたちはケーキやサンタクロースのプレゼントが気になって、ソワソワしているに違いない。おっさんの私(佐藤)も、妙にソワソワする今日この頃だ。というのは、ローソンオリジナルのデコレーションのない「シンプルケーキ」を予約していたからである。
だが、思わぬ事態発生! 受取当日にお店から電話があり、ハプニングが起きていたことが発覚。ところがお店の見事な神対応により、末永くこのお店を利用したいと思った。
・お渡しすることができません
シンプルケーキは、クリスマスケーキに欠くことのできないはずのイチゴを1粒も使っていない。トップにホイップクリームをあしらっているだけで、中にはピーチを挟んでいるというもの。
ぜひとも実物を見たい! 私(佐藤)は2023年12月19日の受取で店舗に直に予約しておいた。ちなみに代金は商品受け取り時に支払う。
そうして、当日の受取時間(14時)を過ぎた頃に知らない電話番号から着信があった。普段、私の電話は一切鳴ることがない。着信は決まって緊急の内容である。何があった!? 恐るおそる通話に出ると、ケーキを予約したお店からだった。
店員「大変申し訳ございませんが、本日ケーキをお渡しすることができなくなってしまいました」
佐藤「え? どうしたんですか?」
店員「あの、破損してしまいまして。お渡しが難しい状態に……」
佐藤「え? 破損? つまりは落としたとか?」
店員「ええ、そのような感じでして。つきましては、同等の金額のケーキをご用意いたします。お代は頂きませんので」
佐藤「え、あ、はい。わかりました。とりあえず取りに行ったらいいですか?」
店員「ご準備出来ましたら、再度お電話いたします。17時頃になるかと」
佐藤「大丈夫です。お待ちしてますので」
ということで、シンプルケーキの実物を見ることができなくなってしまった。そして再度電話を受けてお店へ。準備していただいたケーキを受け取った次第である。担当の店員さんは、とても申し訳なさそうにしていたのだが、こちらもお気遣い頂いて、恐縮してしまった。
どういう状況でケーキを破損したのかわからないけど、誰だって好きこのんでケーキを落っことしたりしない。私が高級レストランに勤めていた頃、レストランウェディングの最中にウェディングケーキを落とした仕事仲間がいた。彼の青ざめた顔を今でも忘れることができない。
ケーキを落とすのはこの世の悲劇である。
受け取ったケーキは、購入予定だったシンプルケーキと同等の6号サイズのもの。デコレーションはあるけど、それほど派手ではなく、これはこれでシンプルな見た目である。
切り分けて、この日の出勤メンバーみんなで頂きました。
ケーキを受け取る時に、店員さんは「これからも当店をよろしくお願いします」と言った。考えるまでもなく答えは「はい」だ。
国内にコンビニは数えきれないほど存在する。そのなかで、これほどまでに誠意ある対応をしてくれる店員のいるお店は少ないのではないだろうか。今後もここのローソンを使わせて頂こうと思った。
参考リンク:ローソン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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