オムレツはとろとろであればあるほど良い。作った時はやっぱり火の入れ方とかこだわっちゃう私(中澤)。一応、生クリームとか入れてみるんだけど、切った時中身がトロけ出すようなホテルみたいな感じに仕上がったことはない。
研究しているというわけではないため普通に作り方が下手なんだと思うのだが、この度、あるものを入れたら信じられないくらいとろとろになった。生クリームとか牛乳を入れてないのにこの食感マジかよ!
・普通の人はあまり買わないかも?
普通の人はどちらかと言うとあまり買わないのではないかと思われるその商品。私がなぜ購入したのかと言うと、豆腐が好きだから。近所のスーパーで豆腐コーナーを物色していたところオススメされていたのである。
ただ、オススメされてると言ってもポロッと購入する人はそこまで多くないのではないだろうか。私がそう思ったのは、商品名が明らかに特定のジャンルに向けて発信されているものだったからである。
・チャレンジング
狙っている購買層は明らかに私ではない。肉も卵も魚も普通に食べるしな。そう思った商品とは……
『ヴィーガンチーズ』。
相模屋の「ビヨンドとうふ」シリーズの一種だが、「うにのようなビヨンドとうふ」よりも相手が絞られている印象を受ける商品名だ。ヴィーガンちゃうしなあ。
・円安
ではなぜ私が購入してみたのかと言うと、そもそもどこまでチーズかちょっと気になったから。その上で、250gで税込431円は仮にシュレッドチーズと捉えると安めだ。円安である。
まずは、そのまま食べてみたところチーズ的な風味はやはり薄め。ホロホロした食感はめちゃくちゃチーズなんだけどなあ。それでしばらく放置していたのだが、パッケージを見てみると、どうやらこのヴィーガンチーズは温めるとトロけるらしい。
・一段とチャレンジング
そこでオムレツを作った時に具のつもりでなんとなく入れてみたわけ。残ってるから入れてみるかという感じだったのだが……
これが圧倒的にウマイ。ひょっとしたら普通のシュレッドチーズを使うよりもウマイのではないだろうか。私がそう思う理由は温めたヴィーガンチーズの味の特性にある。
温めたヴィーガンチーズのトロける食感はまさにチーズ。そのトロトロが卵の中に入っていることで当然中身の食感もトロトロになる。
さらに、前述の通り、ヴィーガンチーズは本物のチーズほど風味にクセがない。その部分は焼いても変わらなかったのだが、逆にこれが卵のコクを引き立てている。
チーズ的なクセがないためコクの強いシンプルオムレツのような味なのだが、中身は高級ホテルのオムレツ並にトロットロ。バターで焼いたらもっとホテル感が出るに違いない。そう、バターすら使っていないのだ。家になかったから。
もちろん、牛乳とか生クリームも一切入れてない。家になかったから。その雑さで、下手くそな私が作ってこのホテル感マジっスか。
・1つのチャレンジ
ひょっとしたら、これはオムレツの隠し味に一石を投じる発見かもしれない。そこまでオムレツを研究してきたわけではないが、逆に言うとそんな私でもトロトロになっているのは事実だ。
オムレツに必要だったのはヴィーガンチーズだった……とまでは言わないが、少なくとも私のオムレツの辞書にはなかったこの隠し味。新たな扉が開かれた気がするがはたして?
盲点のように感じたためお伝えさせていただいたが、もちろん、これは答えではなくて1つのチャレンジ。日銀の植田総帥も「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と言ってることだし、オムレツ界隈も年末年始にチャレンジしてみるのも良いのではないだろうか。
参考リンク:相模屋、楽天証券
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.