やっぱり師走は師走である。11月は夏のような陽気もあった2023年だが、12月に入ると一転。しっかり寒くなったため、暖かグッズを買いに走った人も少なくないだろう。冬は冬、寒いものは寒い!
さて、今の時期いろんなところがいろんな商品を出しているが、イオンでなかなか強気なものが売られているのを見つけた。その「ピースフィットウォーム超厚地」は別格保温で桁違いに暖かいらしい。ほぅっ……!
トップバリュブランド
どれだけのポテンシャルを秘めているのか、気になったので買ってみたのが今回の話だ。トップバリュブランドであるピースフィットウォームはこれまでにもあったが、今年の冬から上に書いた「超厚地(キッズの取り扱いはなし)」が加わった。
んでもって暖かさの秘訣、それはズバリ三重構造にあるらしい。なんでも、空気層を作ることで保湿性をアップしているのだそうな。
ちなみに中国製で素材はナイロン55%、アクリル30%、レーヨン15%。値段は2838円だった。比較するために用意したユニクロの超極暖が2990円だから、ほとんど差がないと言っていいだろう。
・超極暖の詳細
ではユニクロの超極暖はどうだ。もはや見慣れた感もあって冬の代名詞的な存在になったが……
こちらはベトナム製でポリエステル33%、アクリル32%、レーヨン21%、ポリウレタン14%といろんな素材が組み合わせられている。トップバリュがナイロンメインなのに対し、ユニクロはポリエステルとアクリルが同じくらい使われていた。
・両者を比較
それでは実際に見て、触って、そして着て比べてみよう。
まず見た目はともに「冬によくあるタイプのインナー」といった感じで大きな差はない。やはり気になるのは暖かさ。これ系は着た上に動いてみないと分からない部分も多いから、それぞれ数日ずつ使ってみた。
で、肝心の違いはあったのかというと……ぶっちゃけ、着心地が全然違った。
というのも、裏起毛で暖かいところこそ同じだが、トップバリュの方が首元をはじめ全体的にガチッとしている印象を受けたのだ。一方のユニクロは包み込んでくれるような感じでフワッとしているというか、優しさみたいなものを感じる。
しかしながら、トップバリュはガチッとしているものの、一度着てしまえば不思議と気にならない。息苦しいところまでいかないし、結果として全体的な締めつけも第一印象を考えると大丈夫な部類に入った。
つまり、結局は慣れ。着ていたら首元のガッチリ感なんてスッカリ忘れていたし、ちょっと動けば暖かく激しく動けば汗もかいていた。インナーで3000円弱と値段が値段だけに、桁違いかどうかはさておき防寒の仕事はキッチリしてくれていると考えていいだろう。
・結論
じゃあ買いなのか。そう聞かれると、あとは肌触りの好みで選んでくれと言うしかない。それくらいトップバリュとユニクロの両者ともにしっかり暖かく、もう素材の好みの次元でしか分岐点はないような気がした。
先に書いたように、ガッチリした着心地が好きな人はトップバリュを、フワッと着たい人はユニクロを選ぶといいと個人的には感じている。どちらにしても、これから先の時期に1着あるとありがたいのは間違いない。
こういった防寒系の商品は似たり寄ったりと思っていたが、各社いろんな努力や研究を重ねているのだろう。違いが出ていておもしろく、それぞれ特徴があるのだなと改めて実感させられた。
そうそう、生地の影響なのかどちらもVネックの取り扱いはない。どうしてもVが好きって人は暖かさのランクを落とすといいだろう。以上、これから暖かいインナーを買う人の参考になれば幸いである。
参考リンク:トップバリュ「ピースフィットウォーム」、PR TIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼手首部分はユニクロ(左)の方が気持ち太かった