この間 始まったばかりだと思っていた2023年も、もう最後の月に突入してしまった。1年あっという間すぎる。
だんだん空気も冷えてきて、温かい料理がおいしくなってくる。なにかいい料理はないかな……と探していた時、ふとあるレシピに目が留まった。それが雪印メグミルクさんの公式サイトで紹介されている、「さけチーしゃぶしゃぶ」。
え、さけチーってさけるチーズのこと? 見慣れない組み合わせだけど、熱いお湯に漬けたら溶けちゃったりしないのかな……!?
一抹の不安が頭をよぎったが、真相を確かめるべく実際に挑戦してみることにした!
・作り方
それではさっそく調理開始だ。紹介されていたレシピはこんな感じ。
【材料】(4人分)
・雪印北海道100 さけるチーズ プレーン 4本
・白菜 1/4個
・春菊 1束
・長ねぎ 1本
・しいたけ 2個
・焼き豆腐 1丁
・しめじ 1パック
・にんじん 50g
・豚肉 300g
・だし汁 1000ml
・ぽん酢 適宜
・ごまだれ 適宜
【作り方】
まずは白菜、春菊、長ねぎ、しいたけ、焼き豆腐を食べやすい大きさに切る。しめじは小房に分けて、にんじんは飾り用に好きな型で抜き、残りは薄切りにする。
続いてさけるチーズを縦に薄く裂く。包丁で軽く切り込みを入れると裂きやすい。
鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したら先ほど切った具材と豚肉を入れる。具材に火が通ったらあくを取り除く。
最後にさけるチーズを箸で挟んで軽く火を通し、野菜と共にお好みのたれでいただく。
ふむ、要は普通のしゃぶしゃぶに薄く裂いたさけるチーズを加えた感じだな。あいにく焼き豆腐や春菊が自宅になかったため具材が少し減ってしまっているけれど、それでも十分ボリューミーだ。
とろとろに溶けたチーズが冷めないうちに、急いで野菜と一緒に口の中に入れてみると……
あ、合う~~~~~!!!!!!! 野菜の味にチーズのコクが追加されてめちゃくちゃおいしい!
噛むたびに野菜にしみ込んだたれが溢れ出してきて、ちょうどいい量でチーズの風味と混ざり合う。これは今後、しゃぶしゃぶの具材の候補として強く推したい……!
試しに肉とも合わせてみたのだが、こちらは肉の味が強くてチーズの存在があまり感じられなかった。
チーズと肉を組み合わせた料理はたくさんあるから、てっきりどんな料理でも相性がいいんじゃないかと思っていたけどこういうパターンもあるんだな。
・単体でも挑戦
あ~、おいしかった……食べごたえたっぷりのしゃぶしゃぶを堪能できて大満足だ。
と、ここである疑問が浮かんだ。他の具材が一緒でもあんなにおいしかったんだから、チーズ単体でもおいしく食べられるのでは?
ということで、こちらも実際に試してみることにした。鍋の中でさけるチーズをしゃぶしゃぶして、そのままたれにつけていただきます!
……
……なるほど。加熱したことでそのまま食べた時の歯ごたえがなくなり、とろとろもちもちとした食感をしっかり楽しめる。
味もまあ悪くはない。悪くはないんだけど……
野菜と一緒に食べた時の、あの相性抜群な感じが全くない。最初にたれの味をガツンと感じたあと、じわじわチーズの味が効いてくる感じだった。
同時に食べているはずなのに、それぞれの味が完全に独立している。同じたれだし、単体で食べても似たような感じになるだろうと思ってたんだけどな……
野菜と一緒に食べた時には、たれを吸収した野菜によってチーズの味とたれの味を常に同時に楽しめていたからちょうどよかったんだな。
たれの味がしている間、チーズは完全に食感だけの存在になってしまっている。それぞれの量を調整しながら何度か挑戦してみたのだが、何度やってもチーズとたれの味が相容れることはなかった。
ちなみにスモーク味やローストガーリック味でも挑戦してみたのだが、結果は変わらず。チーズ本体に味がついていようと、やっぱりたれの味の方が先に来た。
また他の具材がないと保温ができないため、たれにつけただけでせっかくのとろとろ食感が失われてしまった。一瞬たれにくぐらせる程度でも爆速で固まってしまい、野菜と一緒に食べた時のあの柔らかさを堪能することはできなかった。
まさかここまでおいしさに差が開くとは……完敗である。
・野菜忘れるべからず
ということで、さけチーしゃぶしゃぶは野菜と組み合わせてこそ本領を発揮することが判明した。
レシピを試す際には、絶対に野菜を忘れないようにしてほしい。単体で食べた時、マジで「こんなもんじゃないだろ?」感が半端なかったので。
主なしゃぶしゃぶの具材に1つ具材をを加えるだけで、簡単に作れるさけチーしゃぶしゃぶ。ここ最近寒い日が続いてばかりだけど、このしゃぶしゃぶで体をあっためて元気に冬を乗り切りましょう~!!
参考リンク:雪印メグミルク
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼ちなみに横着してさけるチーズをまとめて入れると地獄みたいな塊になる。丁寧に扱いましょう