世はまさに大婚活時代。大海原には出会いを求める声があふれている。探せ! 婚活のすべてをそこに置いてきた!! そんな婚活王のワンピースがあればいいが、現実には「これさえやっとけば大丈夫」的な夢のシステムは存在しない。
で、数ある出会い方の中で、一番浅いSNSやアプリから一歩踏み込んでいるのが婚活パーティー。ガチ感がある雰囲気を感じているのだが、やっぱり成婚率も高いのだろうか? 独身の私(中澤)としては気になるところなので、婚活パーティーの司会をやっている人物に話を聞いてみた。
・婚活パーティーの司会7年
顔出しなし、匿名を条件に話を伺ったのは、7年間婚活パーティーの司会業で生計を立てている仮名・奈古宇人(なこうひと)さん。パーティーの仕切りから受付までこなす奈古さんによると、パーティーが終わるまでに参加者の人柄などは大体把握することができるのだとか。マッチングってやっぱり顔の良さが重要なんですか?
奈古宇人「う~ん、私が7年やってきた実感としては、顔はあまり関係ないように思えます。どちらかと言うと、見た目ですかね」
──顔と見た目ってどう違うんですか?
・マッチングされにくい人
奈古宇人「例えば、ヨレヨレの服を着てくる人とかは顔関係なく相手が見つかりません。出会いの場であることを考えると、普通は清潔感を意識した服装くらいはするものです。そういった場にヨレヨレの服を着てくる人は、見た目の奥にある常識を疑われるんだと思います。顔は造形次第ですが、見た目は心次第なので」
──なるほど。他にマッチングされにくい人のパターンってあったりしますか?
奈古宇人「受付の時に横柄な人や、自分の自慢話しかしない人とかは、終わってみて『やっぱり』と思うことが多いです。そういった悪目立ちする変さは無い方が良いですね」
・マッチングされやすい人
──逆にマッチングされやすい人はどういう人ですか?
奈古宇人「細かいところに気がつく人ですかね。出会いの場であることを考えると、見た目も相手に対する気遣いの面があると思うので、全て通じる話だと思います」
──どれくらいの確率でマッチングするものなんですか?
奈古宇人「0も全然ありますね。10パーティーあったら3~4パーティーくらいはマッチングがないイメージです」
──6~7パーティーはカップル成立してるんですね。
奈古宇人「例えば、8対8なら8人のうちの誰かに引っかかればいいので確率はそこまで低くないはずです」
──1パーティー全員がカップル成立することってあるんですか?
・成婚する確率
奈古宇人「それは7年間やってきて1度もないですね。最高で3成立ですかね。これは10回パーティーがあれば2回くらいはあります」
──結婚までいく確率はどれくらいなんですか?
奈古宇人「体感になりますが、成婚までいくのは全体の3パーセントくらいですね」
──3パー……。
奈古宇人「何度も来られる方もいらっしゃいますよ」
──というわけで、現実の厳しさを思い知らされたのであった。婚活パーティーに出向くようなバリバリ婚活を頑張っている人でも3パー。特に頑張っていない私ができるわけがないのかもしれない。
そう考えると、オトンとオカンはガチで凄い。結婚しただけでなく子供を育てたんだから。私からすると選ばれし者である。人口減少が叫ばれる昨今だが人口増えるハードル高すぎん? 結婚とか子供とか奇跡だなあと思わずにはいられなかった。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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