一時期よりは勢いを感じないものの、日本全国津々浦々、今日もどこかで「B級グルメ」が誕生している……ハズ。数年前は「B級グルメ」がちょくちょく話題になっていたが、最近はあまり聞かない……よね?
それはさておき、つい先日のこと。新宿をフラフラと歩いていたら『池カラ』なる看板を発見! 池カラ……なんじゃそりゃ? 気になり調べてみると『池カラ』は「へぇ~」と納得のB級グルメだったのである。
・池田市って?
A級とB級の定義は難しいが、B級グルメとは「リーズナブルかつ庶民的で気軽に食べられるグルメ」のことを指すのであろう。名乗ったもん勝ちと言えなくもないが “親しみやすさ” は必要不可欠なハズだ。
さて、大阪府池田市の『池カラ』とはどんなB級グルメなのか? 公式ホームページによると、池田市は「ウォンバット」が推しらしく、世界一長生きなウォンバット「ワイン」がギネス世界記録に登録されているんだとか。
大阪出身の記者たちは「池田……全然わからないです」と口を揃えていたが、なんと池田市は日清食品の創業者「安藤百福」氏の自宅があった場所で、現在も「カップヌードルミュージアム」が同地にて営業しているのだ。
・チキンラーメン生誕の地
さあ、ここで正体を明かしてしまうと『池カラ』はチキンラーメンを使用したから揚げのこと。具体的には「衣がチキンラーメンのから揚げ」なのである。
チキンラーメンは安藤百福氏が池田市の自宅で完成させたことから、チキンラーメンにとって池田市は生誕の地というワケ。これ以上由緒正しいB級グルメもあまりないだろう。
で、記者は『池カラ』を新宿の「新宿横丁」で発見した。新宿横丁はいくつかのテナントが入った飲食スペースで、その一角に『池カラ』がある。テイクアウトはもちろん、店内での飲食も可能だ。
・揚げたてを食べてみよう
商品は「レギュラー(500円)」と「ボックス(1500円)」の2種類で、なんと注文してから池カラを揚げてくれた。特に何もお願いしていなかったが、揚げたてを提供してもらえるのは非常にありがたい。
で、で、で。
池カラの正体を知っている記者が食べても「チキンラーメンの味がするから揚げ」としか思わないハズ。なので今回は『池カラ』の正体を伏せ、3人の記者に試食してもらうことにした。それではどうぞ、召し上がれ~。
「いただきま~す」
「ウマい」「メッチャうまい!」「おいしいです」
「これはベビースター?」「チキンラーメン?」「いやベビースターでしょ」
「正解はチキンラーメンで~す」
「イェーーイ!」
何も知らずに『池カラ』を食べた3人の評価は上々。中には「また食べたい。買う。これは良い」と絶賛の声もあった。
・酒に合うから揚げ
記者も食べてみると、衣はザクザクとした食感で、もちろん濃いめのチキンラーメンの味。あえて胸肉を使用しているのか、肉よりも衣の主張が強いから揚げである。おかずというよりは、酒のつまみにピッタリなから揚げという印象だ。
逆におかずとしてはなかなか機能しづらいと思ったが「酒のつまみ特化型から揚げ」としてはかなり優秀なのではなかろうか? チキンラーメン生誕の地で生まれたB級グルメ『池カラ』をぜひご記憶いただきたい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 唐揚げ専門店「池カラ」アンテナショップ新宿横丁店
住所 東京都新宿区新宿3-20-8 TOPSHOUSE 新宿横丁
時間 11:30~23:30
休日 不定休
参考リンク:池田市
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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