インドネシアで生きるにはバイクが必要不可欠。交通機関はあるものの日本のように充実しておらず、歩くにも歩道は設備されていないのがほとんど。逆に言うと、バイクさえあればどこへでも行ける。

そんな僕はこれまで125ccの原付きに乗っていたが、約1ヶ月前やっとこさ夢のバイクである「YAMAHA R15 2018年モデル」を手に入れた。原付きからスポーツバイクに変わると、色々と変わるもんだな〜(当たり前)

そいうわけで今回はちょっとした感想記事になるから少し付き合ってくれ!


・旧バイクと新バイク

まずは今まで使っていたバイクをご紹介。これまで乗っていたのは「Honda Supra X 125 PGM FI」。ホンダが発売する「スプラ」シリーズはインドネシアで有名なバイクの1つで、軽いのに力持ちでスピードが出て、何よりも燃費がドチャクソ良いと評判。

僕は高校2年生の頃からお世話になっていて、コイツには色んな思い出が詰まっている。が、今回は手放すことにした。コイツには夢バイクへの架け橋になってもらった。


そんで新バイクが「YAMAHA R15 V3」。2018年モデルの中古で15000Kmも走った車体だが、状態がまだまだきれい。この黄色のやつ、狙ってたんだよね〜。

なぜかというと『ぼっち・ざ・ろっく!』のキャラである虹夏カラーだから。

車体横についている方向指示器以外(たぶん)はデフォルトになっている。

さてさて、実際に乗ってみて僕が感じたメリットとデメリットを述べていこう。これから買う人への参考になったらと思う。



・メリット:スピードめっちゃ出る。

スポーツバイクだから当たり前なのか、155ccだから当たり前なのかわからないけど、加速が凄い。もたつきはなく、自分の出したいスピードを出してくれる。これはマニュアルトランスミッションの恩恵もあってのことだろう。

今までオートマチックとセミオートマチックのバイクを乗ってきたが、発進に少々遅れがあり、ちょっともたついていた。それに対してこのバイクは反応が良く、発進も力強いから自分が出したいスピードを出してくれる。

他の排気量の大きいスポーツバイクと比べたらちょっと劣るが、僕はこれで十分すぎる。


・メリット:安定感ヤバイ

ワイドなタイヤを使っているおかげか、ものすごく安定感がある。サスペンションも凄く柔らかくて少しの凹凸でもスーッと走ってくれる。走りはもの凄く心地よい。

ただなんだかな……。このタイヤ、最初の頃は結構スベるスベる。だから雨の日はさすがに飛ばせない(やるな危険)。


・メリット:かっちょいい

バイクに乗ってる自分が窓ガラスなどに映っているのを見ると、なんだか不思議な気持ちになる。これがナルシストか……。

やっぱり、今までにないドッシリ感が雰囲気に影響する。正直こんなヲタな自分がこれに乗って違和感ないか心配だったよ。



・デメリット:手に負担が

スポーツバイクならではの前かがみの運転姿勢。コレに慣れていない最初の頃は凄く苦痛に感じる。前かがみだから手にほぼ全体重が乗り、手は痛くなる。実際最初の頃はペンが持てないほど痛くなったし。

そんで、長く乗っていると腰にくる。とにかく慣れていない最初の頃は疲れてしまう。「スポーツバイクは身体じゃなくて心を満足させるもんだよ」ってどこかで読んだことがある。まさにその通りだ。


・デメリット:燃費クソ悪

エンジンの圧縮比が高いので、オクタン値が高いガソリンを使用しなきゃいけない。要はお高いガソリンを使わなければ最高のパフォーマンスを発揮できない。

普段はオクタン値90の安いガソリン(1リットルあたり約100円)だが、このバイクはオクタン値95以上のガソリン(1リットルあたり約170円)を使わなければならない。そんでこのバイクのタンクの容量は11リットル、満タンにするのに約1870円もする。

そんでこの11リットルはなんと1週間(と数日)しかもたないという。ヤバイ、ヤバすぎる。前のバイクは約200円あれば1週間も走れるだけに、この差は凄すぎる。排気量30CCの違いってこんなに凄いのか……。


・デメリット:取り回しが難しい

車体がデカく重い(カタログ重量137キロ)ので、取り回しが結構難しい。前のバイクは軽く、必要があれば持ち上げられたので簡単に取り回せたんだけど、コイツはそうはいかない。

重いからもちろん簡単に持ち上げられるわけではないので、狭い場所からバイクを出すときにめっちゃ苦労する。こんな狭いスペースからどう取り出すんだよ。

そんで車体はデカいので、駐車スペースが小さいともちろん駐車できない。なので、大学で駐車する時は駐車場にたどり着く前にスペースがあるよういつも神に願ってる。



・デメリット:収納スペースが存在しない

コレは言うまでもない。スクーターと違って収納スペースなんて全然ない。雨具を収納するスペースすら無い。前のバイクは雨具を収納できるくらいのスペースならあったが、コレはない。当たり前である。


だから出かける時は雨具をかばんに常備しないといけない。


買い物もそう。収納スペースどころか掛けるところも無いので、荷物があるときはカバンを持っていくか、ミラーのとこに引っ掛けるしかない。そもそも荷物を持つために作られていないからね。


最近はリュックサックを後ろに引っ掛けて収納スペースを確保してる。2人乗りする機会ってそこまでないからね。必要なときはかけるだけでいい。ボックスつけるよりはカッコいいと思う。



・デメリット:慣れないとエンストする

同じマニュアルトランスミッションだけど、車とバイクとはちょっと感覚が違う。車のクラッチは左足にありそこから絶対動かないけど、バイクのクラッチはハンドルと一緒に動くのでこれがちょっと厄介。

ハンドルの向きに合わせて握り加減を調整しなきゃいけないからだ。これに慣れてないとクラッチ離しすぎてエンストしたり、逆にかけ過ぎてエンジンふかしてしまい周りに迷惑をかけてしまう(インドネシアではバイクをふかすことは挑発しているということである)。


・デメリット:改造したくなる

これは僕だけかもしれない、このバイクにすごい改造の可能性を感じる。ウインカーランプ、マフラー、ミラー、リアーランプなどを変えたり。スマホホールダー、ウィングレットをつけたり。しまいにはカウルの色を変えたりとか……。

……ってか正直もう薄々改造してる、色々と。前のオーナーも改造してるようで、車体は普通のよりちょっと低くなってる。

金と勇気と時間と想像力さえあれば可能性は無限大。やばい、だれか僕を止めてくれ。


・デメリット:2人乗りが難しい

見ての通り、後ろの座席は高くなっているので、人によっては乗りにくい。実際に結構高いんだよね。しかも狭いし。

だから2人乗りを嫌がる人が居てもしょうがない。背の低い人はなおさら嫌がるだろう。



・まとめ

原付きからフルカウルスポーツバイク……少し小さな不満はあるが、今はものすごく楽しく乗っている。てか気づいたらデメリットしか書いてねーな

要するに「スポーツバイクは物理ではなく精神を満足させるもの」。原付きと比べると不便が多いので、これから乗りたいよって方はまずこれを読んでもう1回悩んでみよう。でもこいつ、マジでヤバイよ。

そいうわけで、Sampai Jumpa Lagi!!

執筆:アキル
Photo:RocketNews24