ジャンボ! 自称ケニアを代表するポテト好き、ポテト評論家のチャオスだよ。
オレはポテト屋さんを探す時、とあるモノをチェックする。それは、店頭や店内に置かれているホットショーケースだ。
この日のポテロール(ポテトパトロール)はカンタンだった。なぜなら、店の外にホットショーケースが置かれていたから。
どんなポテトが入っているのだろう……と近寄ってみると、
入っていない。空(から)だ。しかもホコリをかぶっている。ポテトはどこに……?
そう思い、店に入って女性スタッフに「ポテトありますか?」と聞いてみると、彼女は意外な事実を明らかにしたのだった。
「ウチにポテトは置いてないよ。というか、このケースの中に入れるようなモノは置いてない。メニューは壁に書いてあるから」
ポテトが置いていないに、なぜホットショーケースを店頭に置くのか。その謎についても切り込んでみると──
「ホットショーケースに釣られて店に入ってくる人が多いからよ。そう、まさに、あなたみたいに」
──なんと……! この店のホットショーケースは、単なる客寄せのための「おとり」だったのである。
まんまと釣られたオレだけど、今さら「では帰ります」とは言えない雰囲気。えっと、えっっと……
「マトゥンボ(インタースティン)とスクマウィキ(コラードグリーン)を添えたウガリ(コーンミールマッシュ)をお願いします」
スタッフが料理を持ってくると……
同時に水とペットボトルもやってきた。水はいいけど、このペットボトルは……?
「これね、中に『腸のスープ』が入ってるんだよ。唐辛子入りのスープでね。お好みで、料理に少し加えるのも良い感じだよ」
なんなんだ腸のスープ……。とりあえず、言われるがままウガリ定食に少し加えてみると……
に・が・い!
しかも、
か・ら・い!
なんだかよくわからない苦味と、そして唐辛子の辛み。たまらくなったオレは水をガブ飲みせざるを得なかった。なんという難易度の高い調味料……。
なお、食べ終えたあと、特に胃や腸の調子が悪くなることはなかった。また、価格も100kes(約100円)と安かった。
でも、オレはこの料理を好きにはなれなかった。平たく言えば、美味しくなかったんだ。クワヘリ。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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