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5万円以内でアンコールワット(カンボジア・シェムリアップ)まで行けるのか試してみた!【5万円海外旅行】

2023年10月19日

航空券&宿代メシ代含む5万円だけでどこまで行けるのか? ということで旅連載『5万円海外旅行』の時間がやってまいりました。


当初この企画を思いついた時、どうしても行ってみたい場所があった。それこそが今回の目的地でもある世界遺産「アンコールワット」である。


アンコール遺跡のあるカンボジア・シェムリアップには以前にも行ったことがある。ピッタリ20年前の2003年だ。

当時バックパッカーだった私にとって、それはまさに “放浪の旅” の幕開けにふさわしい過酷な旅だった。


──だが、今の状況はどうなのか。

あの時感じた「旅感」は、まだ感じることができるのか?


5万円を用意して、私はタイから陸路の旅、そして時空をも旅してきた。

・5万円海外旅行カンボジアシェムリアップ編うちわけ

先に結論から書いてしまおう。軍資金5万円でアンコールワット観光をすることは……惜しくもギリギリ無理だった。内訳は以下の通り。

※レートは2023年9月下旬(日によって変動あり)


航空券(日本〜タイ往復) 32340円
宿1泊目(バンコク) 993円
宿2泊3泊(シェムリアップ) 2040円

【1日目】タイ・バンコク
空港〜街までのバス「S1バス」 60バーツ(247円)
シェムリアップまでの片道ミニバスチケット 900バーツ(3702円)
夜メシ「カオパット」 80バーツ(329円)
コーラ 30バーツ(123円)
コンビニでコーラ 16バーツ(66円)
水 7バーツx2=14バーツ(58円)

【2日目】タイ・バンコク → カンボジア・シェムリアップ
朝ごはん「バーミーナム」 40バーツ(165円)
バス休憩でパイナップル 20バーツ(82円)
昼ごはん「カオカームー」 50バーツ(205円)
コーラ 14バーツ(57円)
国境で昼ごはん「カオパット」 50バーツ(205円)
水 10バーツ(41円)

〜越境・ここからカンボジア〜

バス休憩地で水 2000リエル(72円)
バスターミナルから宿までトゥクトゥク 2ドル(298円)
夜ごはん「焼きそば」 1.5ドル(223円)
コーラ 1ドル(149円)
コンビニで水 1000リエル(36円)
コーラ 1600リエル(58円)



【3日目】カンボジア・シェムリアップ(アンコールワット)
宿のレンタルママチャリ 3ドル(447円)
「アンコールパス(入場券)」 37ドル(5509円)
アンコール遺跡近辺の売店で水 1000リエル(36円)
コーラ 3000リエル(109円)
宿の隣の何でも屋で水 1000リエル(36円)
コーラ 3000リエル(109円)

※ここまでで残り2265円

帰りのバンコクまでのミニバスチケット 17ドル(2534円)
宿の隣のレストランでチャーハン 2.75ドル(411円)
バナナシェイク 2.5ドル(374円)

【4日目】カンボジア・シェムリアップ → タイ・バンコク
バス休憩地でドーナツ 1ドル(149円)
コーラ 1ドル(149円)

〜越境・ここからタイ〜

昼メシ「海鮮丼」 50バーツ(203円)
夜メシ「バーミーヘン」 50バーツ(203円)
空港までのバス「S1バス」 60バーツ(244円)

合計 52002円
———————————————
残り -2002円


クソーッ! 当連載初の「5万円オーバー」となってしまったが、出たのはわずか2002円。

モーレツな円安(旅行時1ドル148円くらい)である昨今、どこの国に行ってもキビシーが、もしも仮に円高……いや、1ドル120円あたりだったとしたら5万円以内に収まっていたのでは……と妄想したりも。

だってだってアンコール遺跡に入るための「アンコールパス」37ドル(5509円)も、1ドル120円だったら4440円で買えちゃうし……。



そうは言っても、“この円安の中でどこまで行けるか” のチャレンジをしているわけなので if(イフ)の話をしても仕方ない。

今回の5万円勝負、惜しくも私の負けである。ただ、思い出に残る良い旅ではあった。そして感慨深い旅でもあった。

心から行ってよかったと思ったし、2023年最後の『5万円海外旅行』にふさわしい旅になったと自負している。

特に、過去にバンコク〜シェムリアップの悪路を陸路で越えたことある人なら、次ページからはビックリ仰天・必見情報の連続であろう。


それでは5万円を用意して、次のページから3泊4日(5日)、アンコールワットの旅に出てほしい。チョプリアップスゥア(こんにちは)!

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

5万円以内でアンコールワット(カンボジア・シェムリアップ)まで行けるのか試してみた!【5万円海外旅行】(2ページ目 / 1ページ目はコチラ


・航空券

購入したのは毎度おなじみExpedia(エクスペディア)。東京〜バンコク間を35000円以内で飛ぶ格安チケットは無いかとマメにチェックしていたところ、往復32340円の航空券キターッ!

航空会社はLCCの「Thai AirAsia X」で、行きは9:15出発の14:00着と良い感じ。しかし帰りの便は早朝5:05出発〜日本着は13:30と、空港泊必至の鬼チケットだ。


・宿

ホテルもExpediaで予約した。まず1泊目はタイ・バンコクの安宿。とはいえドミトリー(共同部屋)ではなく、トイレ&シャワー付きのシングルルームで、価格は1泊993円。

2泊目、3泊目はカンボジア・シェムリアップの安宿で、こちらもトイレ&シャワー付きのシングルルーム。1泊1020円x2日分=2040円。

なお、4日目の夜はタイのスワンナプーム空港で仮眠をとり、早朝5:05にフライトというスケジュール。

事前にビシっと3日分の宿も決めてしまったので、予定通りにコトを運ばないと全てが水の泡になってしまう、いわばチェックポイント的な旅である。



・ビザ

カンボジア入国にはビザが必要。ただし当企画においては、バリ島(インドネシア)編の時と同じく、ビザ代はノーカンとさせていただく。

ちなみに私が取得したのは、オンライン申請ができる「e-Visa(イービザ)」で、価格は36ドル。申請から2日で発行された(メールが届く)。

なお、メールに添付されているe-VisaのPDFファイルを2枚プリントしておく必要がある。入国時に1枚回収され、出国時にも1枚回収されるので合計2枚だ。忘れないように印刷しておこう。


それでは……


行ってきまーす!



【1日目】タイ・バンコク

バンコク到着後、まずはバックパッカー御用達の空港シャトルバス「S1」に乗って安宿外カオサンロードへ。価格はたったの60バーツ(247円)だ。


カオサンロードに着いた私はバックパックを背負ったままカオサンロード中の旅行代理店に顔を出し、シェムリアップまでのバス料金を調べまくった。

どうも豪華で快適かつダイレクトで行ける「ビッグバス」と、国境で乗り換える(計2台乗り継ぐ)「ミニバス」があるようだが、圧倒的に安いのはミニバス。

しかし旅行会社によって価格はバラバラ。インド系の店では2100バーツ(8651円)と言われたり、別の店では2000バーツ、また別の店では1350バーツ……。


しかし、カオサンロードの中央付近にある上記の店は、カオサン最安900バーツ(3702円)でシェムリアップまでのミニバスチケットが買えるという。

小さな店だが、スタッフさんも明るくて親切だし、なにより説明がわかりやすい。この店なら大丈夫だな……と判断し購入。名前はよくわからないが、かなりオススメの旅行代理店だ。



その後、カオサンエリアから少し離れた宿「Bella Bella Riverview G.h.(ベラベラリバービューゲストハウス)」までテクテク歩いてチェックイン。


質素ではあるが、綺麗に掃除されており、トイレもシャワーも問題なし。窓からはチャオプラヤー川と橋も見える。このあたりの宿は静かで安くて非常に良い。


夜ごはんは、カオサンロードに戻り、適当なお店でカオパット(タイ式チャーハン / 80B=329円)とコーラ(30B=123円)を注文。アロイ(おいしい)〜。


宿に戻る途中、コンビニに寄ってコーラ(16B=66円)と水を2本(7Bx2本=14B=58円)を購入。これにて残金は10102円。う〜む、足りるかな〜?


それでは、次のページまで、おやすみなさい!


参考リンク:e-Visa Kingdom of Cambodia(日本語あり)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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【2日目】タイ・バンコク → カンボジア・シェムリアップ

今日は長い旅になりそうなので、まずは早起きしての腹ごしらえ。そのへんの麺屋さんで、バーミーナム(タイ風ラーメン / 40B=165円)をすする。


ピックアップ場所はカオサン近くのスターバックス前。ここに午前7:50に集合……とのことであったが、なかなかそれらしきバスが来る様子はない。


しかし10分後の午前8時、バスではなくタクシーがやってきた。なおドライバーは私の名前と顔も把握している(前日に旅行代理店で写真を撮られていた)


その後、タクシーは「プラトゥーナム市場」あたりに向かい、タイ〜カンボジア間の送迎ならびに運送をしているっぽいカンボジア系企業の前で、しばし待機。


そして9時ごろミニバスに乗り込むも、あちこちのホテルを回り、9:30ごろまで他の乗客をピックアップ。私を含めて10人の乗客が揃ったところで、カンボジア国境へと出発した。



お昼前、2回ほど休憩。フードコートで、パイナップル(20B=82円)と、カオカームー(50B=205円)、コーラ(14B=57円)を飲み食いしてパワーチャージ。


その後、ガソリンを入れつつトイレ休憩があったりしつつも、ひたすら東に進んでカンボジア国境を目指す。景色もだんだん緑が多くなってきた。


そして出発から約6時間後の午後14時前、ついにカンボジア国境の街「アランヤプラテート」に到着。Star☆Plazaってビルが、まさに国境前の憩いの場だ。



と、ここでカンボジア人のスタッフが登場。カンボジアビザを持っていない人はビザ申請しつつ、越境前のメシ休憩をするという。

ちなみに驚くべきことに、事前にビザを持っていたのは私だけで、他の旅行者はビザなしでここまで来ていた。その場でのビザ申請代は1人1500バーツ(6180円)。

さらに驚いたのは、たったの約20分で各自へのビザが発給されていたこと。もちろんe-Visa(5388円)の方が価格も安いし安心だが、余裕あるなら国境取得でも良いかもなぁ……なんて思った。


そんなこんなで、皆のビザ申請を待ちつつ私が食べたのは、またもカオパット(タイ式チャーハン / 50B=205円)と水(10B=41円)。もうおなかいっぱい!


ここからは撮影禁止エリアを含むので簡単に説明するが、まずはタイのイミグレに行ってタイ出国。手続きが終わったところに、先ほどのカンボジア人スタッフが待機している。


ミニバスのメンバーが揃ったら、みんな一緒に国境を渡り、今度はカンボジア側のイミグレを通過してカンボジアへ入国。すると、またも先ほどのカンボジア人スタッフが待機している。

タイ〜カンボジアの国境を自由に行き来できるこのカンボジア人スタッフは何者なんだろう……と思いつつ、思っていたより安心して越境することができた。


そして、カンボジア人スタッフさんが、カンボジア側のミニバスまで案内してくれて、カンボジア側の国境の街「ポイペト」から、一路「シェムリアップ」までを目指す。



ここで私がビックリしたのは、20年前とは比べものにならないくらい「良い道路」になっていたこと。いつまでも、いつまでも、平たいアスファルトの道なのだ!


20年前、私がこの道を「窓のないボロいバス」で通った時は、穴ぼこだらけの赤土オフロードだった。ガタゴト道を、ゆっくり、ゆっくりと進んでいった。


道の途中、ガチで横転しているバスがあったり。ピックアップトラックの荷台にスシ詰めになっている埃だらけのバックパッカーたちに追い抜かされたり……。


とにかく、この道は、かつてのバックパッカーたちにとって、それもタイから旅を始める旅人たちにとって、汗と涙なくしては通れない過酷すぎる道だった。


それが今では、こんなにスムーズに!


しかも、こんなに快適なミニバスで!! 


横の車窓から見えるのどかな景色は20年前と同じだけど、


20年前の記憶から止まってしまっている私にとって、目の前に見える平坦な道は、あの時からは想像もできないほどの「未来の道」だった。



そして国境の街ポイペトから出発してから約3時間後、ミニバスは特に何もないバスターミナルへと到着。そして、そこは数台のトゥクトゥクが待ち構えていた。

まわりには何もなく、シェムリアップ中心部まではビミョーに遠い。なので彼らトゥクトゥクを利用するしか道はなく、そこかしこで緊張感高めの値段交渉が始まった。


私に話しかけてきたのは日本語を操る運転手で、ホテルまで5ドルで行くという。だが、そんな出費は想定外。無理だと答えると3ドルまで下がった。

しかしGoogleマップで調べてみると、宿までの距離は3.8km。徒歩なら1時間以内で行ける距離。よって、私は「歩きで行く」と彼らに伝えその場を離れた。

ところが、そんな私を見てトゥクトゥク運転手も黙ってはいない。「いくらなら乗るんだ!」と言うので「1ドル」と覚悟を決めた回答をしたり。価格交渉は熾烈を極めた。


結局2ドル(298円)で折り合いがつき、日本語で談笑しながら宿へ向かい、12分ほどで宿へ到着。やっぱりトゥクトゥクは快適だ。オークン(ありがとう)。


予約しておいた宿の名前は「Bun Kao Guesthouse(バン カオ ゲストハウス)」。狭い部屋だが、トイレ&水シャワーなど、必要なものは揃っている。


ビックリしたのは、バスルームに1匹のチャバネゴキブリが待機していたこと。私、カンボジアは過去にのべ3ヶ月ほど滞在したが、ゴキブリを見たのは初だった。



軽くシャワーを浴びてから、屋台街に繰り出してみた。注文したのは、カンボジア風の焼きそば(1.5ドル=223円)とコーラ(1ドル=149円)。


まるで「湯ぎりをしなかったペヤングソース焼きそば」のような、水っぽいソースでベッチャベチャの焼きそばだったが、腹は満たされたのでヨシとする。


帰りは明日のアンコールワット突撃作戦に備えて、水(1000リエル=36円)とコーラ(1600リエル=58円)を、繁華街「パブストリート」内のコンビニで買っておいた。

こんなキラキラした場所も、20年前のシェムリアップにはなかったので正直ビックリ。本当に月日の流れと “発展” を感じた。そこは完全に別世界だった。


これにて残りは8511円。この時点では、どのようにアンコールワットまで行くのかをまだ明確には決めていなかった。明日は明日の風が吹く。次ページ(3日目)に続く!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

5万円以内でアンコールワット(カンボジア・シェムリアップ)まで行けるのか試してみた!【5万円海外旅行】(4ページ目 / 1ページ目はコチラ


【3日目】カンボジア・シェムリアップ(アンコールワット)

早起きして宿を出た。アンコールワットまでの移動手段を探すためだ。

事前調査によると、安いし楽だしで「電動自転車」が良い感じらしい。1日10ドルくらいとのことだが……


しばし歩いて、突如めんどくさくなった。有名な電動チャリのレンタル屋さんが、思いのほか遠かったというのもある。そこで、とりあえず宿に戻ると……


3ドルでママチャリを借りられると! マウンテンバイクは6ドル。バイクは13ドル。レンタル屋さんに返却する手間も省けるし、宿の自転車でいっか……と相なった。

でも、そもそもアンコールワットまでママチャリで大丈夫なのか? 宿の主人に聞いてみると、「ゆっくりだけど、行けるよ!」「安全だよ!」と太鼓判。


主人の言葉を信じ、ママチャリを1日レンタルすることに。価格は先述の通り3ドル(447円)だ。事前にメンテもしてくれたし、鍵も貸してくれた。

まぁでも、Googleマップで調べてみると、宿からアンコールワットまで7kmちょっとしかないし、7kmくらいならジョギングで走ってる距離だし大丈夫っしょ!



そしていざ街中に出てみると──


マジかよ!!!!!!!


自転車専用道路がある!!!!!


とりあえずはアンコールワットのチケットセンターに向かい、37ドル(5509円)で「アンコールパス(1日券)」をゲット。高い……けど、仕方ない。


そしてその後もスイスイと平坦な道をママチャリでスイスイと気持ちよく走り、


出発から1時間チョイでアンコールワットに到着してしまったのであった! メチャメチャ楽じゃん!! マウンテンバイクでもなく、ママチャリで十分じゃん!!

「ゆっくりだけど、行ける!」、「安全!」。宿の主人が言っていたことは本当だった。むしろ、ゆっくりと景色が楽しめるし、ママチャリで正解だったかも。



そんなこんなで──


アンコールワット観光!


その後、そのあたりの売店で、水(1000リエル=36円)とコーラ(3000リエル=109円)を買って休憩してから、


せっかくなので……


バイヨン寺院!


さらに調子に乗って「タ・プローム」に行こうとしたところ、Googleマップが案内した道は……


とてもママチャリでは突破できないようなオフロードであったが……


なんとか根性で走破し、タ・プロームへと到着。なおママチャリでキツかったのは、この「Googleマップが示した近道のオフロード」だけだった。



20年ぶりのタ・プローム。


あの時はガイドのカンボジア青年に撮ってもらったけど、今回は1人、三脚を立ててタイマーで撮った。


20年前のあの時と同じ木の下で記念写真を撮った。


この20年、いろいろあった。


シェムリアップも、いろいろあったんだろう。


いつか首都プノンペンにも行きたいな……。


宿に帰った私は、まずは冷たい水(1000リエル=36円)とコーラ(3000リエル=109円)を飲みたいと思い、宿の隣の「何でも屋さん」でそれらを購入。


この時点で、残りは2265円。正直、もうかなりキツい戦いだ。



その後、帰るための「バンコク行きの移動手段」をリサーチした。


まず宿の近所の旅行代理店では32ドル(4794円)との返事。


続いて、昨日、バスターミナルから2ドルで宿まで運んでくれた日本語を操るトゥクトゥク運転手にも聞いてみたところ、25ドル(3745円)で手配できると。

しかし、信頼のおける宿の主人にも聞いてみると、なんとこれまでの最安17ドル(2547円)で手配できるという。宿まで迎えに来てくれるとのことなので、お願いすることにした。


──と、ここでついに、2265円−2547円=マイナス269円、つまり5万円を超えてしまったのであった。できる限りのことはやった。円安だし、しゃーない……。


精魂尽き果てた私は、遠出する気力も残っておらず、これまた宿の隣の「何でも屋さん(レストランも兼ねる)」で夜ご飯を食べることに。


注文したのは「フライドライス(2.75ドル=411円)」と、豪勢に「バナナシェイク(2.5ドル=374円)」。予算オーバーは置いといて、目的地に辿り着けたお祝いだ。


チャーハンはベチョベチョでイマイチだったが、バナナシェイクは美味かった。そういえば20年前のカンボジア滞在時も、バナナシェイクをよく飲んだ。


これにて残高はマイナス1054円。あとは日本に帰るだけなので、ここからはポンポンと最後まで進んでいきたい。



【4日目】カンボジア・シェムリアップ → タイ・バンコク

午前7:30。約束の時間ピッタリに、宿までミニバスが迎えに来てくれた。その後、いくつかの宿で乗客をピックアップし、国境の街ポイペトへ出発。


トイレ休憩は2回。朝ごはんがわりにドーナツ(1ドル=149円)と、コーラ(1ドル=149円)を腹に入れる。そして出発から3時間後の11時半ごろ……


国境の街ポイペトへと戻ってきた。行きと同じくカンボジア側のイミグレ → タイ側のイミグレを通過して、タイ側のアランヤプラテートに戻ってきた。


またも行きと同じく「Star☆Plaza」ってビルの前の食堂でお昼休憩。海鮮丼(50バーツ=203円)っぽいものを食べた。これにて残高はマイナス1601円。


そして出発から11時間後の夕方18時30分、ミニバスはカオサンロード近辺のスターバックス前に到着した。まさに出発した場所に帰ってきたのだ。



帰りの飛行機は明日の早朝5時出発なので、まだ半日ほど時間がある。とりあえずその辺の麺屋さんに行き「バーミーヘン / 汁なしタイ風ラーメン(50バーツ=203円)」で夜ごはん。


そして行きと同じく、たったの60バーツ(244円)で乗れる「S1バス」でスワンナプーム空港まで戻った。あとは本でも読みながらフライトを待つだけだ。


というわけで、最終残高はマイナス2002円。5万円でアンコールワット観光することはギリギリ不可能だったが、円高じゃなければ……という思いはある。


ちなみに、旅行前にいろいろとリサーチしまくったことと、私が体験したことでは、かなりのズレがあったことも付記しておきたい。その内容をまとめると、


・国境乗り換えアリの安いミニバスでも、安心して快適な国境越えができる。


・シェムリアップ到着地のトゥクトゥクも、冷静に堂々と交渉すればボラれない。


・街からアンコールワットまでは、自転車専用道路があるので自転車でも余裕。


──以上、3つである。アンコールワット観光の参考にしていただきたい。


今回もまた、良い旅だった。


アンコールワット、また20年後に。


オークン・チュラン(どうもありがとう)。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼動画もあるぞ


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