ホットドッグ好きを自負する私(佐藤)は、先日モーニングセット限定でホットドッグの食べ比べを行った。モスバーガー・サブウェイ・タリーズ・ミスタードーナツの4ブランドのモーニングで提供されているものに限って比較したわけだが、各方面のホットドッグ好きから「ほかのチェーンにもホットドッグはあるでしょ」とのご指摘を頂いた。
そこでモーニング時間外で提供しているホットドッグを買い集めて、改めて比較することにしたのだ。比較対象はモスバーガー・サブウェイ・タリーズ・ミスタードーナツ・ドトール珈琲店・バーガーキング・コメダ珈琲店・フレッシュネスバーガー・カフェベローチェの計9ブランドである。では、行ってみよう!
・9ブランドのホットドッグ
各店舗でそれぞれテイクアウトでホットドッグの単品を購入した。
モス・バーキン・ミスド・タリーズの4社はホットドッグ専用箱を用意しており、気合いのほどが伺える。コメダは専用ではないものの、テイクアウト専用の容器を用意していた。またサブウェイも通常のサンドイッチメニューと同じ包装紙を使っている。
残る3社のフレッシュネス・ドトール・ベローチェはとくに専用の容器を用意していない様子。ホットドッグだけを特別扱いするわけにはいかないと考えているのかも。
では、比較していこう。前回紹介した4社から先にお伝えするとしよう。なお、価格はすべてテイクアウト税込価格である。
■タリーズ「ボールパークドッグ オリジナル」 378円
前回紹介した商品と同じだが、お店によって盛り付けに多少違いがあるようだ。というのは、前回のお店ではピクルスのトッピングはなかったが、このお店ではライ麦パンにロングソーセージを挟み、刻んだピクルスをたっぷりとトッピングしている。
なくても満足の行く食べ応えだったけど、ピクルスがあるとさらに美味しい。歯ごたえのあるハードなパンにプリっとした食感のソーセージ。ピクルスの酸味が加わると、ソーセージの美味さが引き立つ。トッピングが選択制なら「ピクルスたっぷりで」とお願いしたいほどだ。
■サブウェイ「ソーセージサブ」 330円
店舗限定販売のソーセージサブ。パンにソーセージを挟み、マスタードをかけただけのシンプルな商品だ。前回はホワイトブレッドだったと思うのだが、今回購入したお店は「ウィート」を使用しているようだ。
ホットドッグとしては色気にかけるけど、ソーセージの食感は満足に値する。ソーセージだけでも販売できる美味しさだ。
■ミスタードーナツ「ホットドッグ」 388円
前回の食べ比べで、私がもっとも評価したミスドのホットドッグ。ドーナツショップでありながら、ホットドッグにも抜かりがない。パンもソーセージもソースに至るまで、しっかり味を整えてきている。ミスドの隠れた名品といっても過言ではない。ソースがブッチギリで美味い!
■モスバーガー「ホットドッグ」 400円
モスは前回、朝限定のモーニングドッグを紹介している。今回は10時半以降に販売している、レギュラーのホットドッグを購入してきた。
まずもって、ソーセージの食い甲斐バツグン! 一般的なホットドッグのソーセージと比べて直径がひと回り太く、かじると口の中でプリン! と弾ける食感が心地よい。それから刻み玉ねぎのアクセントもきいている。個人的には、パンのソフトな食感に物足りなさを感じてしまう。ハードなパンでも提供して頂きたい。
■カフェベローチェ「焼きたてドッグ プレーン」 380円
ベローチェのホットドッグは焼きたてで提供している。あいにく持ち帰ってから食べるまでに時間を要してしまったので、アツアツを食べることができなかったが、冷めても十分美味しい。
粗挽きの豚肉と天然羊腸を使ったソーセージは本格的! ビールのツマミでもイケる味だ。ソーセージに粒マスタードをたっぷりつけて濃いビールと合わせたら絶対最高! パンもハード系で味のバランスが良い。
別メニューに「焼きたてドッグ たっぷりピクルス」(430円)があるので、次回利用するときには、絶対そっちを頼みたい! とにかくソーセージの美味しさは群を抜いている! 380円という低価格も評価できる。
■フレッシュネスバーガー「ホットドッグ」 370円
毎年月見シーズンに月見メニューをガン無視するフレッシュネス。たっぷりのオニオンとピクルスは基本の盛り付けとのこと。どちらも大いに歓迎するのだが、本体のドッグの味がやや弱いかなあ。他のお店のものに比べると、食べ応えが大人しいというか、優しいというか……。
ホットドッグに力強さを求めている私にとっては、少し物足りないかなあ~……。
■ドトール珈琲店「ドトールドッグ」 540円
今回の購入商品でもっとも高いドトール珈琲店の商品。ちなみに通常ドトールの定番「ジャーマンドッグ」250円である。ドトールドッグはその倍以上の値段だ。
高級ドッグだけあって、パンもソーセージも質が違う。パンはハード系と思いきや、食感は軽やかで小麦の風味が生きている。ソーセージにはハーブが混ぜこんであって、さっぱり爽やかな味。価格に見合う価値はあるけど、ちょっと上品すぎるかなあ。ホットドッグには、もう少し粗野な感じが欲しいかな……。
■バーガーキング「クラシックホットドッグ」 430円
アメリカナンバー1のソーセージブランド「ジョンソンビル」のソーセージを使った、バーキンのホットドッグ。箱を開けると、これでもか! とばかりにケチャップがかけてあってビックリした。
使用しているパンはソフトフランスロール。したがって、食感は軽くて柔らか。ソーセージの存在感を際立たせる狙いで、ソフトなパンを選んだと思うのだが、完全にソーセージに押し負けてしまっている。いや、ソーセージが強すぎるのだ。
嫌いではないが、ジョンソンビルがパンを圧倒してしまって、バランスもへったくれもない。もう少し硬いパンなら、味の均衡が図れるかも。
■コメダ珈琲店「ホットドッグ」 520円
何でもかんでも量が多いことで知られるコメダ。まずは容器がデカい。お馴染みの “クソデカ” テイクアウト容器である。その中に、他の商品よりもひと回り程度デカいホットドッグが入っている。
半分にカットされているのは、そもそもドッグがデカいからだ。カットしていなければ、かぶり付くことさえもままならない。そのパンの間にはソーセージと下にコールスロー。味付けはなぜかソースである。コールスローの野菜のカットもデカいので、一瞬野菜炒めを食べてるような錯覚に陥る。
独特すぎて私の “ホットドッグ観” では、はかれない。ある意味コメダらしい一品である。
・まとめ
以上9種のホットドッグを食べ比べた結果、もっとも美味しいと思った商品は……。
ミスドとカフェベローチェが絶品でした!
本当はどちらかひとつの絞るべきなのだが、どちらも甲乙つけがたい。ミスドはパン・ソーセージ・ソースのバランスが絶妙で、とくにソースの味は一度食べたらクセになるものがある。
カフェベローチェはソーセージの美味さが秀でている。これも「また食べたい」と思わせてくれる味だ。どちらかより安い方を……、と思ったがミスド(388円)、ベローチェ(380円)で、どっちも400円以下の高コスパ。よって、この2つを今回選出するに至った。
いずれにしても、ホットドッグにはそのブランドなりの個性が出ている。食べ比べて自分の好みを見つけて欲しい。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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