2023年9月、ほぼ毎年恒例になりつつあるバーガーチェーンの月見バーガー商戦が始まった。マクドナルドやモスをはじめとする大手はこぞって参戦しており、各社趣向を凝らした商品を投入して、顧客の心と胃袋をつかみにかかってきている。
その一方で、バーガーキングは何やらおかしな動きをしているようではあるが……。
同様にフレッシュネスバーガーも月見商戦ガン無視を決め込み、なんと「生どんこ椎茸」のハンバーガーの販売を始めていた。ナゼどんこ……? と思いながら食べてみたらよく出来てる! 月見食ってる場合じゃないかもしれないぞ!
・フレッシュネスの秋はキノコ
フレッシュネスは昨年、月見ガン無視作戦を決めこみ、マッシュルームチーズバーガーを販売していた。実はこの商品がこの時期に登場するのは、今年で4年連続6回目となる。そもそもフレッシュネスにとって9月は月見(卵)ではなく、キノコ(マッシュルーム)のシーズンなのである。
自負をもってキノコを売っているのかと思ったら、公式X(Twitter)でこんな弱気な発言も……。
「わたし達も 月見バーガー って言いたい…マッシュルームも上からみたら月見に見えると思うんです…思いますよね…」
わたし達も #月見バーガー って言いたい…マッシュルームも上からみたら月見に見えると思うんです…思いますよね… pic.twitter.com/ppCICOxigK
— フレッシュネスバーガー【公式】 (@Freshness_1992) September 9, 2022
じゃあ、月見を売ったらよろしいがな! と、野暮なツッコミは置いておいて、4年連続販売する自慢のキノコ商品を紹介しよう。
・マッシュルームとどんこ椎茸
9月6日から販売しているのは、2018年度の新商品12種類の中で売上1位を獲得した、秋の定番「マッシュルームチーズバーガー」税込830円。
それから、今季新たに登場した「生どんこ椎茸の黒酢あんバーガー」税込830円である。「SHIITAKE」のアルファベット表記が渋い!
味を確かめるために、それぞれ1つずつ買ってきた。
ちなみにフレッシュネスは創業30周年(1992年創業)を迎えている。それで包み紙に「30th BE-FRESH」と記されているわけなのだが、2022年12月から2023年12月まで、30周年にちなんで30個の企画を実践している。
今回のキノコバーガー2種もその一環で販売しており、18番目の企画に当たる。12月まで残り約3カ月の間、あと12個も残っているのだが、間に合うのだろうか。ちょっと心配だ……。
それはさておき、生どんこ椎茸バーガーにはテープに「どんこ」と書いてあって、味わい深いものがあるな。
・マッシュルームチーズバーガー
まずは秋の定番と化したマッシュルームチーズバーガーから。
4分の1にカットしたマッシュルームをトッピングし、ポルチーニクリームソースがかかっている。その香りがとても良いんだよね。嗅いだ瞬間に「あ、秋ね♪」とトキめいてしまいそうだ。
大きくカットしたマッシュルームの歯ざわりも心地よい。香りも食感も味も良い! 人気商品なのもうなずける。こりゃ、月見食ってる場合じゃねえ! って判断になるよね。これほど美味いマッシュルームのハンバーガーは他にないので、これはフレッシュネスの発明といっても過言でないだろう。
通年販売しても良さそうなものだけど、秋だからこその美味しさなのかもしれない。
・生どんこ椎茸の黒酢あんバーガー
そして気になるどんこバーガー。
パンをめくると、そこにはしいたけ。パンとビーフパティとの相性は良いのだろうか? しいたけは、ホクト「一番採り生どんこ」という肉厚な品種を軽くグリルしているそうだ。
味付けにはサクサク食感の「食べる醤油」と「黒酢あん」を使用している。
肉厚しいたけに醤油と黒酢、これらが合わないわけがない。しいたけの持ち味を生かしつつ、肉の旨味との相乗効果を生み出してる。これはちゃんと設計された味だ。一見奇をてらっているようだけど、実はしっかり調和した味に仕上がっている。とてもバランスの良い美味しさである。
フレッシュネスにはこの先も月見ガン無視。この調子で秋はキノコバーガーで無双してほしい。なお、この商品の販売は10月17日まで。一部店舗を除き、全国の店舗で販売している。
月見もいいけど、どんこもいいぞ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 フレッシュネスバーガー 新宿御苑店
住所 東京都新宿区新宿2-3-16 ライオンズマンション1階
時間 8:00~22:00(L.O.21:40)
参考リンク:フレッシュネスバーガー[1,2,3]、X @Freshness_1992
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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