井村屋の「こしあんバー」が売ってない。探しても探しても1個も目にすることすらできない。
私(佐藤)はこしあんバーを諦めた……。
けど、あずきアイスは諦めない! ってことで、こしあんバー以外のあずきアイスクリームで1番美味しいヤツを探すことにしました! アイスの中でも比較的マイナーなあずきアイスクリームを9種買ってきて、味を食べ比べてみたぞ! 1番美味しいのはどれだ!?
・こしあんバーは諦めるが……
どうしてもこしあんバーを食べたかった私は、井村屋に問い合わせた。都内では「イオン」「ドン・キホーテ」「ウェルシア」「マルエツ」で販売していると教えてもらったのだが、すでに完売しているか、それともまだ店頭に商品を出していないか。いずれかの理由でそれらの店でも発見できなかった。残念……。
読者からスーパー「ピーコックストア」でも売っていると教えて頂いたのだが、やはりない。もうワシャ、諦めたよ。
こしあんバーでなくてもいい。せめて美味しいあずきアイスクリームを食いたい! ってことで、スーパーやコンビニをあちこち探し歩いて、あずきバーを含む9種のアイズを買ってきた!
なお、今回は「アイスクリーム」だけでなく、「氷菓」も「ラクトアイス」も含んでいる。いかんせん、アイスの中でもあずきは種類が少なく、メーカーで販売していても店舗に在庫がないケースも多い。また保冷バッグを持参して複数のお店を訪ね歩いたため、若干溶けている商品が含まれるのでその点もご理解頂きたい。
では食べ比べ、行ってみよう!
■井村屋「北海道あずきバー」税込140円
小豆・砂糖・塩、すべて北海道産を使用。エネルギー:147キロカロリー
もはや説明不要のあずきアイスクリームの代表格にして、井村屋の看板商品。この味こそ、誰もが知るあずきアイスのスタンダードではないだろうか。久しぶりに食べてみると相変わらず、歯が欠けるんじゃないか? と疑いたくなる硬度だ。正統派にして王道のあずきテイスト。食べた時の安心感はハンパではない。
■シャトレーゼ「和菓子アイス 十勝あずき」税込75円
北海道産十勝小豆、白州名水使用。エネルギ:125キロカロリー
十勝の小豆と、日本名水百選に選ばれた南アルプスの白州の水を使った贅沢なアイス。それが1本75円で買えてしまう。コストパフォーマンスは圧倒的に高い。雑味が少なく、すっきりとした甘さに仕上がった1本。風呂上がりに食いたい味である。
■ファミリーマート「つぶあん練乳やわらか氷」税込160円
北海道産練乳と十勝産あずきを使用。エネルギー:182キロカロリー
ガリガリ君でお馴染みの「赤城乳業」が製造するファミマ限定商品。十勝産あずきの粒あんを使っているのだが、ペースト状でやや存在感は薄い印象。おまけに練乳の甘味が強いので、餡子(あんこ)は味で押されている気がする。もう少し粒あんの量が多いと、満足度は高くなるのかも。
■セブンイレブン「あずき練乳氷」税込170円
北海道十勝産小豆を使用。エネルギー:194キロカロリー
この商品も赤城乳業が製造している。氷・小豆(粒あん)・練乳、この3つの構成要素はセブンとファミマに違いはない。だが、味の組み方によって印象はまったく異なる。まずフタを開けた時の視覚インパクトは絶大。
そのインパクトがあるので、食べても粒あんの味が埋もれる気がしない。「あずきのアイス食ってる」という満足感をしっかり得られるのだ。あずきを感じたいなら、断然セブンではないだろうか。
■ヨークフーズ「北海道あずき」税込213円
北海道産小豆・生乳使用。エネルギー:163キロカロリー
イオン系列のお店で販売している、北海道夕張郡の「長沼あいす」製造の商品だ。生乳・小倉あん・小豆さらしあんを使用しており、口当たりなめらかでミルクの風味がとても豊かだ。上品な餡子の味を楽しみたい人におすすめ。
■ビオラル「夢中熱中美味最中 バニラとあずき」税込138円
バニラビーンズ・北海道産あずきを使用。エネルギー:160キロカロリー
個人的に久保田食品(高知県)のアイスキャンディーが好きで、どうしても今回の選定に同社の商品を入れたくて購入した商品。しかしモナカアイスをチョイスしたのは間違いだったかも……。
というのは、どうしてもモナカの皮があずきの見極めを妨げてしまうからだ。味の構成上、バニラアイスの中に餡子が入り込んでしまって、餡子の印象は薄い。完全にチョイスを誤ってしまった。
都内で久保田の商品を購入できるお店は限られているのだが、機会があれば同社の「あずきアイスキャンディー」でその実力をたしかめてみたい。なお、久保田の「バナナアイスキャンディー」「苺とミルクのアイスキャンディー」は本当に美味い! ナチュラルローソンでも販売しているので、チェックして頂きたい。
■ビオラル「よつ葉 北海道アイスクリーム あずき」税込322円
北海道産乳使用。エネルギー:209キロカロリー
乳製品の有名ブランド「よつ葉」のあずきアイスクリーム。フタを開けると小豆甘納豆がビッシリ! あずき好きにはたまらないルックス、見た瞬間にテンション爆上がりしそう。味は甘納豆に依存しているわけではなく、アイスもこしあんの豊かな甘さがしっかり。さすがはよつ葉、ブランド力の高さを感じさせる一品である。
■高島屋新宿店「紀ノ国屋 あずきアイスクリーム」税込419円
国内製造牛乳使用。エネルギー:178キロカロリー
ミルクの芳醇な香りとあずきの柔らかい甘さを感じる。価格に見合うクオリティの商品だ。が! あずきの魅力はそこまで感じないかもなあ。紀ノ国屋ブランドだからこそ販売できる価格であって、それを抜きにすると、ほかのポイントは乏しいかも。良い商品ではあるけど、もうひとつ何か欲しいところ……。
■サーティワンアイスクリーム「大納言あずき レギュラー」税込420円
北海道産あずきを使用。エネルギー:250キロカロリー(レギュラーサイズ)
サーティワンの中でもやや存在感の薄い大納言あずき。実際、私も今回初めて注文した。こしあん入りのアイスクリームに、大粒の小豆品種「大納言」を混ぜこんである。
この小豆の食感がとてもイイ! まさしく “粒” あん。なめらかなアイスと大粒小豆で上手く味を組み立てたフレーバーだ。食べたことがないというあずきアイス好きに、ぜひオススメしたい!
・1番美味しかったのはコレ!
ということで9種を食べ比べた結果、私が1番美味しいと感じたのは、サーティワンの大納言あずきでした! とくに粒あんを愛するあずきアイス好きなら、絶対納得するはず。
こしあんタイプが好みなら、よつ葉のアイスが良いかもしれない。トップには小豆甘納豆が乗っていて、“粒” 感を演出しているけど、アイス自体はこしあんのなめらかさが際立っている。
普段あずきアイスを食べない人にも、これらの商品をぜひ試して頂きたい。そしていつの日か、井村屋のこしあんバーが再販される日を心より願っている。待ってるぞ、井村屋!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24