今年の猛暑は本当に酷だ。こう毎日暑いと、特に日中は冷たいものしか食べたくなくなる。そんな私(耕平)は仕事休みの土日祝日の昼間、ほぼ毎回と言っていいほどざる蕎麦を食べている。
特に今年は、今までの人生の中で1番ざるそばを食べているのではないだろうか。当サイトのGO羽鳥編集長が連載する「家そば放浪記」を参考にしながら、日々美味いそばを求め続けている。
そんな中、たまたまインターネットで日本一高い「家庭用そばつゆ」なるものを見つけた。今まで麺つゆはスーパーで市販されているものしか使ったことがないため、日本一と聞いて速攻で注文! 果たして日本一高い「家庭用そばつゆ」とは、どんな味なのか? 実際に食べてみた率直な感想をお伝えしよう。
・「丸勝かつおぶし」が作った家庭用そばつゆ
日本一高い「家庭用そばつゆ」は東京都練馬区に本社を構える1808年創業の超老舗かつおぶし問屋である「丸勝かつおぶし」が製造・販売している。内容量は290ccで金額は税抜で1500円。家庭用のそばつゆとしては日本一高いとのことだから独自にネットで調べたが、たしかに100ccあたりの金額でこの商品を上回っているものはなかった。
注文から5日後、日本一高い「家庭用そばつゆ」が到着。
ネットでの取扱店はセレクトショップの「DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ)」で、税込料金+配送費で合計2380円だった。箱を開封してみるとサンキューレターが入っており、商品が厳重に包まれている。
スーパーで売っている300円ほどの市販の麺つゆと、大きさは変わらない。
金額にすると、約5倍ほどになる計算だ。原材料を見ると、化学調味料や魚介エキスなど人工的なものは一切使われていない。
「栄養成分表示」を見ても、一般の麺つゆに比べるとカロリー、炭水化物、食塩相当量も抑えられている。
他にもラベルには、商品の説明やオススメの食べ方の記載が。
・食べ比べ
もうラベルだけで期待できるが、さっそく実食に移ろう。今回は私がいつも使っている「ヤマキのめんつゆ」と食べ比べてみる。
麺はいつも買っている、シマダヤの「流水麺そば」を使用する。茹でるなどの手間がなく、水洗いだけでサッと本格的な味わいが楽しめるのでかなり重宝している。
ということで、速攻で準備完了。
ちなみに「ヤマキのめんつゆ」は2倍希釈だが、「丸勝かつおぶし」の麺つゆは冷たいそばを食べる場合、ストレートで使用することを推奨されている。
それではさっそく食べ比べを始めてみる。まずは「ヤマキのめんつゆ」から。
うん、食べ慣れた味だ。
私の中では、これが「THE 家庭のざるそば」なので、極めてスタンダードだ。夏に食べると本当に安心する。
そしていよいよ、日本一高い「家庭用そばつゆ」をつけて食べてみる。果たして、その実力は……
おー、なるほど。
「ヤマキのめんつゆ」と比べて、かつおぶしの深みが全然違うのがわかる。しかし、何というかメチャメチャ美味いかというと、好みが分かれるのではないだろうか? 正直な感想をいうと同じ麺つゆだが、味は全くの別物。比べてどちらが美味いとか、そういった次元のものではないような気がした。
例えば醤油で言うと「濃口」と「甘口」があるが、単純にどっちが好みか? そのくらいの違いだと思ってもらって差し支えないだろう。見た目でも一目瞭然だ。
・この食べ方が1番?
ざるそばでの検証は以上だが、もっと他の食べ方を試してみたくなり、「かけうどん」に日本一高い「家庭用麺つゆ」を使ってみることにした。
素材の味を堪能したいので、ざるそば同様、具は一切入れずに実食する。満遍なく麺つゆをかけて……
つゆをいっぱい絡めて食べてみる。
おー、これは美味い!
ざるそばよりも麺に対する、蕎麦つゆの絡み具合が良く、このつゆの素材の味が活かされているように感じる。個人的には、ざるそばよりも日本一高い「家庭用そばつゆ」を存分にぶっかけた、かけうどんの方が食べ方としてはオススメだ。
── というわけで、冷たいそばのお供に興味があれば、日本一高い「家庭用そばつゆ」を一度味わってみてはいかがだろうか?
参考リンク:丸勝かつおぶし株式会社
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.