ふとスシロー新宿三丁目店に行ったらラーメンの看板が出ていた。おそらく新メニューなのだろう。「昆布香る函館塩ラーメン(税込み480円)」と「和歌山ラーメン(税込み480円)」という2品が登場しているらしい。そこでこれまでスルー気味だったタッチパネルのラーメン欄を見てみたところ……
さらに、「濃厚えび味噌ワンタンメン(税込み410円)」と「コク旨まぐろ醤油(税込み410円)」が。ラーメンありすぎだろ! キレちまったよ……どれを注文したらいいか分からないのでキレながら全部食べてみた。
・オススメしないこと
結論から言うと、お腹がいっぱいになった。いくらラーメン屋みたいになっているとは言え、スシローに来たのに寿司を食えないのはなんか損した気がする。したがって、いくらキレたからと言って全部食べるという選択肢はオススメしない。
じゃあ、どうしろって言うんだ! 私は今猛烈にラーメンが食べたいんだよ!! でも、どれを選んだらいいか分からねえんだ! そんなあなたへ、私がスシロー1回分を犠牲にして得た情報を以下に正直に記すから止まるんじゃねぇぞ…。
・食べ比べレビュー
濃厚えび味噌ワンタンメン:名前の通りえび味噌の風味が濃厚。スシローの麺類って、つゆの味が単調なイメージがあったけど、むしろコク深い味だった。また、普通の味噌じゃなくてえび味噌なのも寿司屋らしいオリジナリティーが感じられた。
コク旨まぐろ醤油:つゆがお吸いものみたいな味で可もなく不可もなく。ただし、まぐろカツが激ウマ。強めの下味が存在感薄めのスープと相性が良く、衣にスープが染みたらまた別の顔が見える。まぐろカツ一点突破。
昆布香る函館塩ラーメン:肉が分厚く食べごたえあり。スープも単に薄口なのではなく、塩ラーメンの旨みがちゃんとする。思ったよりクオリティーが高めだが、全体的にあっさりしているので器用貧乏な感じもする。でも、スシローで480円の塩ラーメンと考えると全然OK。
和歌山ラーメン:豚骨しょうゆラーメンを初めて食べたけど、こってりした重さがあるのはスシローの箸休め的にはちょうど良さそう。豚の風味もちゃんと感じられるのは良いんだけど、なぜか、一昔前の高速道路のパーキングエリアオーラを感じた。まあ、480円だしね。
・スシローらしさ
以上。正直、スシローのラーメンを舐めていたかもしれない。特に「濃厚えび味噌ワンタンメン」はもう一杯食べたくなったくらいである。
個人的には次注文するなら「濃厚えび味噌ワンタンメン」という答えが出たわけだが、とは言え、他のラーメンも悪くはない。価格ゆえに、ある程度安っぽい味なのは仕方ないとしても、その中でもそれぞれのウマさを追求している味にスシローらしさを感じたのであった。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.