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【盲点】世界シェア1位の旅ガイド「Lonely Planet」に記載された池袋の観光スポットが穴場すぎる! 池袋に8年住んだ私「はじめまして」

2023年7月13日

東京有数の巨大ターミナル駅・池袋。その交通の便の良さから私(中澤)は8年間池袋に住んでいた。これは私の1人暮らし歴において最長記録。ゆえに、インバウンド向け旅ガイドブックである『Lonely Planet Tokyo13』をパラパラ見ていた時、池袋の項目をチェックせずにはいられなかった。

世界シェア1位の『Lonely Planet』。その東京特集13において池袋は、「SHINJUKU & NORTHWEST TOKYO」の中のSIGHTSの欄に「Mejiro & Ikebukuro」というくくりで紹介されている。SIGHTSと言えば観光スポットか。一体どこが載ってるんだろうか

・元池袋民が思う入ってそうなスポット

言われてみたら、池袋って東京タワーみたいな観光スポット然とした観光スポットは少ない。もっと生活臭がする街なのである。ゆえに、私がパッと思い浮かんだ観光スポットはサンシャイン水族館東京芸術劇場だった。

もの凄いベタだけど、サンシャイン水族館はたどり着くまでに、サンシャイン60通りや、サンシャインシティを通る。目的地にすることで池袋の美味しいところを味わうことができそうだ

また、東京芸術劇場は、前の広場である池袋西口公園がドラマやアニメの『IWGP』に超出てくるため、オタクは胸アツなはず。池袋に住む前は、池袋のイメージってこの場所しかなかったと言っても過言ではない。ついでに東京芸術劇場もあるから観光スポット的な映えもあるのではないだろうか。

アニメやドラマと言えば、背景のメッカ・池袋大橋もあるがさすがに地味すぎる。ただの陸橋だしな。逆に言うと、8年住んで3つ目がただの陸橋になってしまうレベルなんだから、どんな選び方をしてもサンシャイン水族館と東京芸術劇場のどちらかは入ってしまうに違いない。

・まさかの

そんな「Mejiro & Ikebukuro」の項目には3つの場所が選ばれている。インバウンド客が見る池袋とは? 近いところから行ってみた結果、まずたどり着いたのが……


池袋消防署

いや地味か。社会科見学じゃないんだぞ。何が悲しくて海外旅行で消防署に連れて行かれないといけないんだ。しかし、SIGHTSの項目には確かに、ここの4階にある池袋防災館が記載されている。

念のため、池袋防災館に行き、職員さんに話を聞いてみたところ、ここは体験型の施設のようだ。展示を楽しむタイプではなく、地震とか火事などの防災体験を無料でできるのがポイント。1体験大体25分で4つの体験があり、大体全部で1時間40分くらいとのこと。

と、日本人的には社会科見学だが、「やさしい日本語防災体験ツアー」と書かれた看板もあったので、一応外国人向けの配慮もある施設なのかもしれない。

・第2のスポットへ

続いてのスポットもこの近所。Googleマップを確認しながら進むと住宅街へと突入する。本当にこんなところに世界シェア1位のガイドに載ってる観光スポットがあるのだろうか。ひょっとしてGoogleマップバグってる? そんな不安も抱いてしまうほど閑静な住宅街の路地なのだが……


あった


明日館が


はじめまして


正式名称「自由学園明日館」はなんでも近大建築の三大巨匠の1人であるフランク・ロイド・ライトがデザインしたもので重要文化財なのだそうな。500円で見学することができるようなので入ってみよう。

・池袋らしからぬ浄化オーラ

こんなところに世界的な建造物があったとは。知ってる人は知っていたのだろうが、海外の修道院的な雰囲気のある外観と美しい芝生は心が浄化されるようなオーラを放っている。

中に入ると、奥まで真っすぐ続く廊下は明るい。大きい窓からの光を石の床が柔らかく受け止め、優しい明るさに満ちている。はあ~、この廊下マイナスイオン出てるわ

教室も広間も全体的に窓が大きいためか、建物全体にそんな浄化感が漂っている。さらには、サッシが幾何学的デザインで窓がとにかくかっこいい。さすがフランク・ロイド・ライトはんやでぇ

なお、この校舎は自由学園が開校した1921年から1934年まで授業に使用されていたものだという。現在は、見学以外に、結婚式、コンサート、展示会、公開講座などでも利用されているのだとか。


それにしても、ここで過ごす学生生活は楽しいだろうな。開校当時は女学校だったとのことで、マジでアニメの舞台みたいな場所である。

・どちらなのか

さて、次の観光スポットへと向かおう。次はついに「Mejiro & Ikebukuro」のSIGHTSで最後のスポット。サンシャイン水族館か? それとも東京芸術劇場だろうか


A.どっちでもありません。

なんだこの巨大かつ滑らかな建造物は。現代アートみたいな形だが、なにせデカイため壮大さを感じる。ちなみに、場所は東京都文京区関口。どうやら、カトリック関口教会の東京カテドラル聖マリア大聖堂というもののようだ。

見学OKらしいので入ってみたところ、敷地にはドラクエの礼拝所みたいなのがあった。どうやらキリスト教で重要なイベントがあった洞窟を再現したもので、名前が「ルルドの洞窟」らしい。カッケエ

なお、東京カテドラル聖マリア大聖堂の中は広大な講堂となっている。しかし、入口を入ってみたところ、受付に人はおらず、撮影NGとの貼り紙があったため講堂内に立ち入るのはやめておいた。

・住み慣れた街が別世界に

というわけで、予想がカスりもしなかった『Lonely Planet Tokyo13』の目白・池袋の観光スポット。改めて見返してみると、文字が読めなくても魅力が伝わる場所が選ばれているような気がする。

個人的に特に良かったのは明日館で、近年の池袋のイメージとは違う池袋を知れたのは『Lonely Planet』に感謝だ。目線が違えば注目する場所も違う。場所が変われば住み慣れた街も別の世界のようである。見慣れた景色を新鮮に感じたい時、インバウンド向け観光ガイドを開いてみると新たな発見があるかもしれないぞ。

参考リンク:Amazon
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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