焼鳥屋(居酒屋)の鳥貴族が2023年7月1日、『ピリ辛チキンボーン』なる数量限定の新メニューを発売した。トリキをシャレにならないくらい愛している私(あひるねこ)としては、当然チェックする必要があるだろう。ただ同時に、こうも思った。そいつは本当にやれんのかと──。
様々な猛者鳥がひしめき合う鳥貴族に、覚悟の足りない軟弱鳥などは不要である。その『ピリ辛チキンボーン』とかいう新入りの鳥に、トリキが誇る最強メニューに加わる資格はあるのか? 実力を確かめるべく、私はトリキの店舗へと向かった。
・トリキの新メニュー
国産鶏肉を使用、タレは自社で手づくり、1本1本を店舗で串打ち……などなど。ご存じの通り、鳥貴族の焼鳥へのこだわりは尋常ではない。『トリキの唐揚』や『ふんわり山芋の鉄板焼』といったサイドメニュー陣も実に強力だ。
果たして数量限定『ピリ辛チキンボーン』は、精鋭揃いのトリキのメニューの中でその存在感を示すことができるのか? 瞑想しながら料理の到着を待つ私。とそこへ、何とも食欲をそそる香りと共に1枚の皿が運ばれた。こ、これが……! 噂の新メニュー……
『ピリ辛チキンボーン』(税込360円)か……!!
・大迫力
まずはその圧倒的なデカさに驚く。一般的な唐揚げよりも一回り大きな印象だが、まさかそれが大胆に3個ものっているとは……。鳥貴族によると、この『ピリ辛チキンボーン』には手羽元が使われているとのこと。
おいしいのに「食べにくい」という理由から敬遠されがちな手羽元を、調理工程に扇状のカットを加えることで、骨が取りやすく身離れが良い形に仕上げたそうだ。
・こだわりMAX
唐揚げ粉のオリジナルスパイス配合においても、幾度ものテストを繰り返し、理想としていた「じわじわとくる辛さ」を実現。さらに上からスパイスを掛けることで「ザクザクとした食感」も実現したという。
衣の食感、骨付き肉の旨味、あと引く辛さのバランスがやみつきになると、鳥貴族は自信をのぞかせている……のだが。
・やれんのか?
正直なところ、私はまだ半信半疑だ。トリキがこの『ピリ辛チキンボーン』に並々ならぬこだわりを込めていることは分かった。分かったけども、ゆーてポッと出の新人。生まれたばかりのひな鳥じゃないですか。さすがに歴戦の勇者だらけのレギュラーメニューには歯が立たな……
うっま!!!!!!
・激ウマ
前言撤回しよう。最高である。この『ピリ辛チキンボーン』はとにかく最高である。一口目のザクっとした食感の時点ですでに勝利を確信したが、その直後にやって来る蠱惑(こわく)的かつ、ピリ辛スパイシーな肉の旨みによって完全に脳が揺れたぞ。
唐辛子をはじめ、数種類のスパイスに漬け込んだという骨付きフランドチキンは、食べた瞬間から中毒性抜群。鶏肉にかじりつきながら、こんなに笑ったのは私も今日が初めてだ。
それにしても……これはアレだな。猛烈にお酒が飲みたくなるな。そう、『ピリ辛チキンボーン』は料理単体で完結することを決して許さない。刺激に満ちた超旨辛な味わいは、あまりにもお酒との親和性が高すぎるのだ。いやでも、取材だしなぁ。仕事中に飲むのはちょっと……
\ ドン! /
え!?
・最高の相棒
悩む私の前に店員さんがニコニコしながら置いたのは、『ピリ辛チキンボーン』との相性が抜群だというハイボールだった。それもただのハイボールではない。『メガハイボール』(税込360円)である。うわデケェェェェェェエエ!
通常サイズと比較すると、その差は歴然。いやいや! 仕事中だって言ってんだろ!!
だがしかし……私は自分の奥底から湧き上がる衝動を抑えることができなかった。『ピリ辛チキンボーン』を食べたら『メガハイボール』、『メガハイボール』を飲んだら『ピリ辛チキンボーン』……これぞまさにセルフ永久機関。
このチキチキハイハイ無限ループからは、何人たりとも脱出不可能なのだ。
・激アツ情報
ちなみに鳥貴族では、2023年7月1日から8月31日までの期間限定で、公式アプリやTwitterから参加できる『夏だ! トリキだ! メガハイボール! キャンペーン』を実施中である。
ジムビームハイボール3種(メガハイ、コーラハイ、ジンジャーハイ)の内、どれでも3杯以上飲むと(1会計ごと)、公式アプリで使えるトリキポイントと、さらに抽選で毎週5名に2,000円分の特別ギフト券が当たるぞ!
※公式アプリ内のお知らせによる当選通知送付をもって、当選者の発表と代えさせていただきます。
また、鳥貴族公式Twitterをフォローして、ハイボールの写真と共にハッシュタグ「#鳥貴族 #メガハイキャンペーン」をつけて投稿すると、抽選で50名に鳥貴族オリジナル「『これはお酒です』ジョッキ(トリッキープリント付)」とジムビームボトル1本がもらえるのだ! これは激アツを超えて灼熱ッッ!!
※鳥貴族公式Twitterからのダイレクトメッセージによる当選通知送付をもって、当選者の発表と代えさせていただきます。
※抽選時にフォローが外れている方は対象外となります。
※景品の発送先は日本国内のみとさせていただきます。
……と、キャンペーンについて解説している間も、依然として私は『ピリ辛チキンボーン』の虜(とりこ)になっている状態なのだが、同時にトリキに関する一つの懸念も抱いていた。
もしかしたら、もしかしたらではあるが……鳥貴族は、この『ピリ辛チキンボーン』によって滅びるのではないか? そういった懸念である。
・ガチで不安
いや、何言ってんだコイツと思わず聞いていただきたい。先述した通り『ピリ辛チキンボーン』のウマさは、トリキガチ勢である私の予想を大きく上回った。が、ここで浮上するのが、『ピリ辛チキンボーン』があまりにウマすぎるが故、鳥貴族で誰も焼鳥を注文しなくなるという恐ろしい未来予想図なのである。
そんなバカな? その通りだ。トリキで焼鳥を頼まないなんて、バッティングセンターで全球見送るようなものだろう。そいつ何しに来たんだよ! しかし、それと同じくらいありえないことが、現実に起こり得ると私は考えている。なぜなら……
『ピリ辛チキンボーン』が10年に1羽の逸材だから。
・選ばれし鳥
もしあなたが3名でトリキを訪れ、試しに『ピリ辛チキンボーン』を1皿頼み、3人で1個ずつシェアしたとする。私は予言しよう。次の注文であなたたちは、間違いなく『ピリ辛チキンボーン』をリピートするはずだ。それも1人1皿……いや、1人で3皿行く可能性もあるのではないか。
『ピリ辛チキンボーン』の壮絶たる勢いの前では、本来、客のほぼ100%が頼むはずの『もも貴族焼 タレ』でさえも……これは言葉を選ぶ必要があるのだが、
滅びる──。
誰がどう考えてもウマい『つくねチーズ焼き』も……
滅びる──。
弾力のある歯ごたえが最強な『ハート(ハツ)塩』も……
滅びる──。
無限におかわりが可能な『キャベツ盛』も……
滅びる──。
ファンが愛してやまない『ふんわり山芋の鉄板焼』も……
滅びる──。
お腹いっぱいでも絶対に食べたい『とり釜飯』も……
滅 び る。
・無敵の鳥
あらゆる常識を破壊して回る最終兵器『ピリ辛チキンボーン』。その劇的なウマさによって宇宙の法則は乱れ、鳥貴族が長い年月をかけて築き上げたトリキ生態系もすべて崩れることになるだろう。それくらい『ピリ辛チキンボーン』の誕生は、我々にとってもトリキにとってもエポックメイキングすぎた。
せめてもの救いは、数量限定という点か。販売期間内(7月1日~8月31日)でも無くなり次第終了となるため、どうかご留意いただきたい。
(『夏だ! トリキだ! メガハイボール! キャンペーン』は8月31日まで実施するらしいよ)
・今すぐ食べろ
トリキを心から愛する同志諸君に、全力で『ピリ辛チキンボーン』の魅力を伝えることができて私も大変嬉しく思っている。しかし残念ながら、トリキは滅びる。『ピリ辛チキンボーン』によって間違いなく滅びるのである。トリキが滅びる前に、ぜひ一度この至高のチキンを味わってみてほしい。損はさせない。
参考リンク:鳥貴族、鳥貴族アプリ(AppStore、GooglePlay)
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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