本当に大切なものは失って初めて気づくと言うが、私(中澤)は現在それを実感している。ストレスなく食べられるって幸せなことやったんやなあ……。というのも、アゴが痛すぎて食べるのが億劫なのだ。

っていうか、痛み止めのロキソニンを飲まないと眠ることすらできない。夜中にトイレに目が覚めたらロキソニンが切れているためそこから眠れない。まさに地獄の日々だが、さもありなん。なにせ、アゴの骨溶けとるからね

・親知らずがヤバイ

と言っても、昨日今日溶けたわけではない。溶けてることが発覚したのは5年前、親知らずを抜歯した時だ。順を追って話そう。

私の親知らずは真横に向かって伸びてくるという性格の悪い生え方の代表みたいな生え方をしていた。それは歯医者も抜歯をためらうレベルで、抜きたいことを相談した時「ここじゃ無理」と断られたことや「今問題ないなら問題起こってからで良いかも」と諭されたことは1度や2度ではない。

・発覚したキッカケ

私は痛いのが苦手なので、親知らずに限らず痛ければ比較的すぐに歯医者に行っていた。そのため、歯医者さんが「抜かないとヤバイ」と判断した時に抜こうという感じで放置していた。

そんな中、親知らずを抜きたいと言ったら「じゃあ抜きますか」とためらわずに言ってくれ、事実サクッと抜いてくれたのが今回お世話になった歯科医だった。で、そのタイミングでレントゲンを撮った時に奥歯の下のアゴの骨が溶けていることが発覚した



・骨が溶けるまで

親知らずの奥歯と接している部分が虫歯になっており、そこから奥歯の下に菌が流れ込んで骨が溶けたらしい。こういうケースがあるとは聞いていたけど、まさか自分がなるとは。曲がりなりにも、歯が痛くなったらその都度歯医者に行っていたのに。

もちろん、発覚した5年前に一旦治療してもらったのだが、なぜ今痛いのかと言うと、低気圧がヤバイ時などに体調不良が重なると、この穴みたいな部分に溜まった膿が神経を圧迫するのだ。これがもうアゴから頬っぺたを伝って頭まで痛くなるレベル。

・難治

昨年から出始めたその症状で今また先生のお世話になることになった。一度治療した部分を開けての治療になるため、何週間にもわたる結構な施術である。ちなみに、今は歯に穴が空いてるところ。

先生いわく「難治」であり、今回治療しても、この先また溜まる可能性もあるという。まあ、骨は治らんからな。溶けてしまったものは仕方ない。最終手段として抜歯すれば膿的なものは治るというのがあるだけでも救いだ。



・マジで歯医者には定期的に行っとけ

5年前の時点ではまだまだ私の解像度が低かったこの疾患。だが、知るにつれて思うのは、最初アゴの骨に菌が到達するまでの段階で痛みなどの自覚症状がなかったことが怖すぎるということ。

逆に言うと、こういうこともあるかもしれないので歯医者だけは定期的に行っといた方がいいだろう。普通に食事できるって本当に幸せなことだからね。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.