ロケットニュース24

インスタの “勝手にタグ付けストーリーズ” に騙されるな!「SHEINギフトカード7万円が当選!」の先には…

2023年6月2日

まさに今、猛威を振るい始めようとしているのが、インスタの “勝手にタグ付けストーリーズ” である。

2日前、インスタのフォロワー様より上記案件の情報提供があり、きのう当編集部の御花畑マリコより同案件の相談をうけ、そして本日、運良く私も “勝手にタグ付け” されたので調査してみた。

私がタグ付けされたのは「7万円ぶんのSHEINギフトカードが当選しました!」であるが、他のパターンもあるとの情報。ただ、いずれにしても「当選!」をうたうのがポイントである。


・結論

先に結論から書いてしまおう。その “勝手にタグ付けストーリーズ” に書かれているURLに飛んで、聞かれたことを素直に入力したら何が起こるか?


答えは……


「よくわからない海外のサービス会社に対し、14日ごとに約4747円も支払う(自動的に引き落とされる)ハメになる」のである。


7万円もらえるどころか、1ヶ月で9494円。気づくまで永遠に引き落とされる。いや、実際は、怪しいサービス会社なので数ヶ月〜1年ほどで雲隠れするのがセオリーであるが、とにかく毎月9494円がクレジットカード決済にて引き落とされていくのだ。

また、当然、「7万円ぶんのSHEINギフトカードが当選しました!」はウソである。間違いなく送られてこない。ネット詐欺を追跡して10年以上の私が自信を持って断言したい。突然の「当選しました」は100%ウソである。


では、どのようにして「14日ごとに4747円」を支払うことになるのかは、次のページにて解説したい。

“勝手にタグ付けストーリーズ” の先に何があるのか知りたい方は、ぜひともチェックしてほしい。では!


執筆:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ → 『GO羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ

インスタの “勝手にタグ付けストーリーズ” は詐欺なので注意 / 「SHEINギフトカード7万円が当選!」の先には…(2ページ目)※1ページ目はこちら


▼まずはメンションが届く。なんだろ……と飛んでみると、


▼おーっ、これ、フォロワーさんから情報提供があったやつ!


▼ちなみにアカウントはこんな感じ。シーインすぎるだろ!



んで、ストーリーのリンクを踏んでみると……


▼全ページを大公開! とりあえず「スタート」を押すしかない。んで、押してみると……


▼突然アンケートが始まる。


制限時間を設けて焦らせてくるのは詐欺の定番。


▼アンケートの内容に意味はないと思われる。


ターゲットを焦らせて、思考回路のパフォーマンスを低下させるのが目的かと思われる。


▼人間、焦ってる時に騙されたり、ターゲットになりやすい。


▼残り時間あとわずか! 急げ急げ!!!


▼これが最後の質問! ここまで来たら、もう冷静に画面に書いてあることを把握できない興奮状態になっているはず。


▼そして少しの間を置いてから……



▼なんか始まった!


▼選ぶと……


▼くそーっ! しかも他の人は当たってるって表示が。クヤシー!


▼今度こそ……って、あ! なんか入ってる!!


▼ウソでしょ? 当たったよ〜っ! 送料2ドル払うだけで70000円ぶんのシーインギフトカードが送られてくるなんて! そんなの払う! 払うに決まってるよ!


▼エッ! しかもなぜか11万円になってるゥ! 送料279円を払うだけでいいわけ? あっ、ていうか、また制限時間5分以内とか言ってる! 急いで入力しなきゃ……!!!!!


……って、おわかりいただけただろうか?


▼上記画面の上部に書いてある細かい文字がこちら。しっかりと「4747円が、14日ごとに引き落とされる」と書いてあるのだ。


▼それに気づかず、名前や住所や電話番号を入力するとどうなると思う?


▼ちなみに個人情報入力欄の下の方にも、あらためて「4747円が、14日ごとに引き落とされる」と書いてある。



▼んで、個人情報を入力して会員登録が終わったら……


▼いよいよクレジットカード情報の入力画面になる。なお、この画面の下の方にも、念を押して「4747円が、14日ごとに引き落とされる」と書いてある。ちなみにクレカ情報を入力したら、わりとマッハの勢いで、本当に引き落とされることになる。(※同手口を経験済み)


▼なお、何のメンバーシップに加入したのかというと、なんだかよくわからないショッピングサービス。アクセスすると自分の名前が出てきてビビるが、さきほど個人情報を入力したから紐づいているわけだ。


▼向こう側の大義名分的には、「2週に一度お金を請求することは何度も念押しして確認した」し、「サービスは存在する」というわけだ。ともあれ、騙されないように要注意。

【完】


執筆:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ → 『GO羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ

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