近頃、台湾発祥の料理を提供するお店が増えている。ルーローハンやジーパイなどはすでにコンビニなどでも商品を見かける。さらに台湾朝食専門店「ワナマナ」や、台湾おにぎり専門店など、少しずつではあるが専門店も確実に増えている。
そんななかで、東京・高田馬場に台湾でナンバーワンのサンドイッチ専門店がオープンした。「洪瑞珍(ホンレイゼン)」は台湾で最初に洋風サンドイッチを提供したお店なのだとか。日本初上陸のこのお店のサンドイッチを食べてみた!
・日本初上陸
ホンレイゼンは1947年創業で、ここのサンドイッチは台湾のソウルフードとまで呼ばれているそうだ。創業以来、味にこだわり続けている自家製ペーストが売りのひとつで、そのこだわりを日本でも味わえるようになった。お店はJR高田馬場駅から徒歩約10分のところにある。灰色の外壁の真っ赤ないちごを思わせるサンドイッチの看板が目印だ。
メニューはサンドイッチが7種と台湾の水出し茶が3種類。テイクアウトのみで販売している。
サンドイッチには出来上がり時間が設けられており、満漢(マンハン:ハム・チーズ・玉子・マヨネーズ)を除く6種類は、12時・15時・18時に出来上がるそうだ。
ショーケースにはその日の商品が並んでおり、メニューに載っていないチーズ & タロイモなんてのもある。
・自家製ペーストが美味しい
台湾サンドイッチ初体験の私(佐藤)は、お店の看板商品「マンハン」(税込390円)と、「チーズ & タロイモ」(税込390円)、「全粒粉チーズ」(税込390円)、「いちご」(税込320円)の計4種を購入。4つ買うと箱に入れてもらえる。この箱が可愛らしい、赤と白のツートーンの色合いがイイ。
商品には食べ方の説明がついているんだけど、この紙が小さい……。老眼にはコマイ字が辛いんじゃ~。
そこに記されていたのは、「サンドイッチはなるべく早く冷蔵庫に保管する」ことや「食べる際は袋から出して5~10分ほど置くとより美味しく食べられる」ことなどである。
こちらがサンドイッチです。半透明の袋から見えている断面が美しい。こりゃ、フルーツサンド以来の「断面萌え」系フードだな。デザインもミニマルで若者にウケそうだ。
袋から出してみると、中身も実にキレイ。断面がピシっとそろっていて、日本ではあまり見ないタイプのスタイリッシュなサンドイッチである。
看板商品というマンハンを食べてみよう。外側の黄色いマスタードのように見えるのは、錦糸玉子のようにうす~い玉子焼きである。そして中央にはハムとチーズ、それから味の決め手の自家製ペーストが挟んである。
このペーストはいわばマヨネーズのようなものだ。しかし、甘い! いや、塩気もあるので甘じょっぱいという表現の方がしっくり来る。
甘さと塩気のバランスが絶妙で、ひと口食べたら1発で好きになった。これは何にでも合う万能ペーストだな。とくにチーズとの食い合わせがとても良い。こりゃ台湾でナンバーワンなのも納得、このペーストは大発明である。今後、美味しさが話題になりそうだ。
いずれ多店舗展開しそうな予感。気になる人は、チェックして頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 洪瑞珍(ホンレイゼン)
住所 東京都新宿区高田馬場2-8-5
時間 10:30~19:30
参考リンク:Instagram @hungruichen.japan、洪瑞珍餅店(台湾)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24