痒い痒い痒い! 痒いーーーーーー!! でも、手が届かねェェェエエエ! あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!
マジ背中はヤバイって。上から回しても下から回しても手が届かないバミューダトライアングルみたいな場所があるって。そこが痒くなったらもう終わり。今まで、親指の先とかでちょいちょいっとやって誤魔化していたが……
『かく恋棒』を買ったらモヤモヤが一気に解消された。そう、霧が晴れるように。
・トラウマ
なぜ私(中澤)が孫の手を使わなくなったかというと、昔おじいちゃんが持っていた孫の手を使ってみたら搔き心地が軟弱すぎたからだ。孫が孫の手を使ってたわけだね! ハッハー!!
言うとる場合か。もっと引っかけんかい!! おじいちゃんの孫の手にブチギレて以来、孫の手を信用しなくなった私。上京してからは、孫の手を買う金すらなかったため、すっかり無いことに慣れていた。
・高評価
しかし、孫の手を買うお金が貯まった今日この頃。そろそろ良い孫の手が欲しくなってきたのである。そこでAmazonで検索してみたところ、ヒットしたのが “ハイテク孫の手” と書かれていたこの商品。一体何がハイテクなのか?
見たところ、棒の先に掻くザラザラがついている普通の孫の手だ。だが、Amazonレビューを見ると、1210個の評価のうち、実に89%の人が星4つ以上の評価をしている(2023年5月16日現在)。
コメントも「最適な掻き心地」や「かゆみのぶり返しがない 唯一無二」といった掻き心地に言及したものが目立つ。何がハイテクなのかは分からないが、とりあえず孫の手ユーザー的には掻き心地は悪くないらしい。そこで購入してみた。
・いけるのか?
プラスチック製の『かく恋棒(1760円)』。真ん中を2つ折りにできて、コンパクトに畳むことができる。2つ折りにしたら大きめの筆くらいのサイズ感だ。
丸い先端にはステンレスでぷつぷつした突起がついている。え? これで掻くの? と言うのも、この突起が掻くためのでっぱりと言うにはソフトなのである。どちらかと言うと点字みたいだ。
・と、その時
肌を傷つけることはないだろうが、逆にそういった意見に忖度しすぎて尖りを失くしたみたいな外見をしている。おいおい、お前はテレビ局か。最先端を走らんとする者が尖りを失くしてどうしようと言うのか。引っかかっていけよ! 孫の手なら! 人生変えたいんだろ!!
問題のないもので良いと評価されるのはイケメンだけだ。生まれ持っての資質がない場合は引っかかっていくしかないのである。とかく社会とは難しい。早くも失望しかけたその時、背中に走るムズムズ! このイケメンが褒められてる時くらい鬱陶しい感覚は間違いない。ファッキンオン痒みーーーーー!!
・思わずゲンドウになるレベル
ハッキリ言って点字みたいな『かく恋棒』にはこの痒みは荷が重い。ただ、お前しかいないんや。エヴァンゲリオンに乗るのは。ここは捨てられるかどうかの分水嶺。乗るなら早くしろ、でなければ帰れ。かく恋棒を出動させてみたところ……
こ、これは……
そこにいたのか、ユイ。
思わず召されてしまうほどに、しっかり引っかかる。なんならゾリゾリと音が聞こえるではないか。あの大人しそうなかく恋棒のどこにそんな力が!? そう思って先っぽを改めて見てみると……
突起の上にさらに毛穴くらいの極小の突起が! ん゙キモチEEEEEEEEEEE!! ぬほおおおおおおおおお!! しゅごいーーーーーーーーーー!
・すまんかった
全く尖りを失くしていなかった かく恋棒。かと言って、突起の背の高さが点字レベルなためか、痛いということもない。その辺りに配慮も感じた。
ただ、尖るだけではなく、需要に応じて尖る。空気が読める かく恋棒は孫の手界の現代っ子と言えるだろう。ハイテクかどうかはついぞ不明であったが、最新であることは間違いなさそうだ。すまなかった、シンジ。
参考リンク:Amazon
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.