いきなり主語が大きくて恐縮だが、日本の少女たちが必ず通るものといえば、ジャニーズとサンリオだと思う。もはや通過儀礼といってもいいほど、このふたつは日本の少女カルチャーに深く入り込んでいる。

ここ最近はレトロブームもあって、ハンギョドンやポチャッコといったキャラクターたちのリバイバルブームが起きて、懐かしいサンリオキャラクターたちを見かける機会が増えた。

いろんな企業とコラボしているサンリオキャラクターズだが……。森永ビスケットとサンリオのコラボがすさまじかった。数あるサンリオコラボの中でも、これが最強なんじゃないだろうか……。ってことで、熱く語らせてほしい!

・パッケージは14種類、登場キャラ100種

森永「マリービスケット」の100周年を記念した今回のコラボレーション。100周年にちなんで登場するのはなんと100種類のサンリオキャラクターたち。たぶん、これまでのサンリオコラボの中でも登場キャラクター数は最高レベルなんじゃなかろうか。

・マリー
・チョイス
・ムーンライト
・チョコチップクッキー
・アーモンドクッキー
・チョコチップホワイトクッキー
・ブラックムーン

の7種類の森永ビスケットが各2パターン、計14種類のコラボパッケージになっているというバリエーションもすさまじい。

・レアキャラがいる素晴らしさ

そして、なんといっても、今やグッズが販売されていないめちゃくちゃレアなキャラが大集合しているってところである。

サンリオには世界にその名をとどろかすハローキティや、マイメロディ、ポムポムプリンとった絶対的な人気キャラもいれば、昔はたくさんグッズが販売されていたのに、悲しいかな最近はすっかり見かけなくなってしまった……というキャラクターも多い。なんなら、ほとんどその名を知られることもないキャラクターだっている。

そんなキャラクターたちが、世代もイラストのタッチも人気度合いも超えて、ロングセラーお菓子のパッケージを仲良く飾っているのである!

幼い頃、ちょっぴり勇気が必要な場面でいつも寄り添ってくれていたのが、サンリオのキャラクターグッズだった。初めてのおつかいではキティちゃんの財布を握りしめ、不安なスイミングスクールにはゴロピカドンのバッグを持って、ドキドキする新学期の準備にはマロンクリームのピンクの缶ペンケースとノートがおともだった。今、子育てをしている人の中には、現役でお子さんがサンリオのキャラクターが大好きってこともあるだろう。

そんな、みんなの思い出のキャラクターたちが、仲良く共演している。サンリオには「みんななかよく」という企業理念があるのだけど、完全にそれを体現している。なんと可愛らしくて平和な世界であろうか……。


・あ! こんなキャラいた

というわけで、ここからは奥深きサンリオキャラの世界をご紹介。まずは「名前は知らないけど見たことある」って人が多そうなキャラクターたちから。

ウィアーダイナソアーズ!(1992年デビュー)

『ジュラシックパーク』とか『REX 恐竜物語』とか、やたらと恐竜が人気だった90年代前半にデビューしたカラフルな恐竜のキャラクター。うちの地元だと男女どっちに当たるか分からない子ども会の景品とかで採用されていた。


・チアリーチャム(1979年デビュー)

80年代によく見かけたパステルカラーの動物キャラ。6人の男子キャラの中に、チャムというウサギの女の子がひとりという編成。


・ウメ屋雑貨店(1986年デビュー)

雑貨店を開いているおウメばあちゃんが主役のキャラ。アニメ『スプーンおばさん』とかやっていたし『おばあちゃんのぽたぽた焼き』とかもあったし、80年代はちょっとしたおばあちゃんキャラブームがあったのかもしれない。


・ボ・ボクねずみ小僧だい!(1984年デビュー)

まさかの泥棒キャラ。こういう懐のひろさがサンリオの魅力だよなあ。


・るるる学園(1989年デビュー)

後の女子高生ブームを先取りしたような、おちゃめな女子高生キャラ。交換日記とか電子手帳とかメモ帳とかサイン帳とかが発売されてた! 90年代初期にけっこう人気があったのに、なぜかリバイバルしない。


・激レアキャラ

ここからは「えっ、こんなキャラいたの!?」と思うような、ちょっとマニアックなキャラを紹介。

・ロビーラビット(1975年デビュー)

公式サイトのプロフィールいわく「ズッコケだけどがんばり屋、ウサギだけど跳ねるのが苦手な男のコ」とのこと。タッチが他のサンリオキャラと違っててかなり目立っていた。


・ドキドキヤミーチャムズ(2003年デビュー)

サンリオらしからぬタッチでこれも目立っていた謎のハンバーガーキャラ。どこかのハンバーガー屋さんのキャラクターかと思った! 佐世保バーガーとか流行ってた頃のキャラなのか?


・いっくちゃん(1989年デビュー)

「どんな時も紙と筆を持ち、心に感じたことを5・7・5の俳句に読む女の子」とのこと。80年代のサンリオは意外と和風キャラが多いな……。


他にも紹介しきれないほど、名前も知らないキャラクターがパッケージに登場している。ぜひ気になるキャラがいたら、森永ビスケットの公式サイト調べてみてほしい。あなたが大好きだったキャラとひさしぶりに再会できるかもしれないぞ……!

ちなみに、クオカードのプレゼントも。全部で100パターンあるのだが、この組み合わせがまた珍しくてかわいいのでなんとしても当てたい……。


参考リンク:森永ビスケットサンリオ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.