半額──。これほど人を惹きつける言葉も珍しいかもしれない。半額? 何が何が? と気になって見てしまうのは、もはや生理現象の一種と言えるだろうが、そんな我々人類に激しくブッ刺さる施設が存在した。その名も「半額倉庫」である。
「半額倉庫」とは名前の通り、店内のすべての商品が表示価格の半額になるという夢のようなリサイクル&アウトレットショップだ。関西を中心に展開しているが、埼玉県にも1店舗あるとのことで実際に行ってみた。
・半額を求めて
関東にある「半額倉庫」は、2023年3月17日の時点で埼玉県と茨城県の2店舗。今回、私(あひるねこ)は上司のYoshioと共に埼玉の加須店へと向かった。編集部がある新宿から高速に乗り、車で約1時間ほど走ると……
国道125号線沿いに「店内全品半額」と書かれた倉庫のような店舗を発見。こちらが本日の目的地「半額倉庫 加須店」である。パチスロみたいなイメージキャラクターが何とも言えず味わい深い。
・店内へ
さて、それでは実際に何か購入してみようと思うが、「半額倉庫」の仕組みは至って簡単だ。商品をレジに持っていくと、表示価格の半額で買える。以上。例えば表示価格が1000円の商品は、レジにて半額の500円になるワケである。
なぜそんなことが可能なのか? 「半額倉庫」によると、店内に並んでいるのは①間違えて購入して返品になった商品、②店舗が過剰在庫となってしまった商品、③店頭での展示品の役割を終えた商品らしい。なるほど、半額のカラクリは訳あり商品の大量引き取りにあるようだ。
店内は薄暗く、お店というよりは本当に在庫保管用の倉庫みたいな感じ。一応ジャンルごとに分けられてはいるものの、店内の至る所に商品が無造作に陳列されており、その様はドン・キホーテの何倍も何十倍もラフで雑多である。感覚的には宝探しに近いかもしれない。
たしかにこれはちょっとワクワクするな。というワケで……
Yoshio「よし、行ってくるぞ!」
1時間後──。
Yoshio「行ってきたぞ!」
今回、Yoshioが購入したのはこちらの3点。
それぞれ600円、12000円、7500円の半額だ。
最高額は、磁気で浮くという月型の照明。お値段なんと12000円! の半額の6000円である。
設置がムズすぎて何度も心折れかけるも……
ついに……!
浮遊──。
Yoshioは笑っていた。嬉しそうに笑っていた。続いて7500円の半額で買ったこちらの商品であるが……
読めねぇ。
・上級者向け
箱を開けたらちょっと怪しい日本語の説明書が入っていた。どうやら豆乳メーカーらしい。こんなものまで売ってるのか「半額倉庫」は。ちなみに商品は購入前に検品が可能だ。買ったはいいけど使えなかった、ということはないので安心してほしい。
最後は600円の半額で購入した『豆まきバズーカー』。
発射。
豆が出た。
・自分次第
すべての商品が半額になるという「半額倉庫」に行ってみた結果、たしかにすべての商品が半額で購入できた。が、それが本当にお買い得なのかどうかは、人によるところが大きいような気がする。とりあえず今回は、Yoshioが喜んでいたので行って正解だったのだろう。往復2時間以上の価値はあった……と思いたい。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 半額倉庫 加須店
住所 埼玉県加須市三俣2丁目9-1
時間 10時~18時
休日 火曜日
参考リンク:半額倉庫
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.