「落ちるナイフは掴むな」──。これは投資における相場格言で、ざっくり言うと「落下中の株買ったら大ケガするよ」という意味である。ナイフは地面にささってから抜け。常識というヤツだ。

一方、目下落ちるナイフと化しているのが銀行株。アメリカの大手銀行シリコンバレーバンク(SVB)が破綻したことにより、連鎖的に破綻する銀行も。世界規模の影響が出始めている本件。底の深さはどれくらいなのか? ナイフはどこまで落ちるのか? 分からないので掴んでみたぞヤー!!

・みずほ銀行

私(中澤)が購入したのはみずほ銀行の株約20万円分。日本なんてもろ影響を受けていて、2日前の段階で銀行株が軒並み爆下げ中だったわけだ。まさに落ちるナイフ。

しかし、購入した翌日に爆下げが止まってちょっと上がったことは以前の記事でお伝えした通り。奇跡……! ひょっとして、このまま下げ止まって上がりだすんじゃね

・翌朝

SVBが破綻するまでは、金利を上げるとか上げないとかの噂で日本の銀行株は爆上げ中だったわけだし。だがしかし、本日3月16日、朝起きたところ……



1900円前後で耐えてたのが1810円へ。再び火曜サスペンスみたいになってるじゃねえか! 1週間で何回放送するつもりだよ!!

・マイナスへ

私は1889円で購入していたので一転してマイナス7900円。短い奇跡であった。崩壊前は2200円くらいだったことを考えると5営業日で17%落ちている。セイセイセイ! 落下セーーーーイ!!

とは言え、実は昨晩、スイスの金融大手クレディ・スイスが爆下げしていたのでなんとなく心の準備はしていた。そこで1810円で100株買い増し。現在の平均取得価格は約1850円で200株、購入金額は約37万円になった

・生きている

なお、朝一で爆下がりしたみずほ銀行は午前の取引が終わった段階でジリジリ戻して1820円台に。本記事執筆中の14時23分現在は1826円になっている。はたして明日は上がるのか? それとも下がるのか? 生きてるぜェェェエエエ!

明日は何が起きるか分からない。世界は今、この瞬間も動いているのだから。世界の鼓動が聞こえるような現在の銀行株。教科書に載るような事態にならないことを祈るばかりである。引き続き今後を注視していきたい。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.