
秘境の地、グンマーには通称 “ヘビセンター” と呼ばれるヘビ専門の動物園が存在する。温泉街を囲む小高い山の中腹で、ヘビの研究・展示を50年以上も続けている施設だ。
そこでは世界各国から集められた200匹(40種類以上)ほどのヘビを見学可能とのこと。ヘビの観察はもちろん、施設のレトロな雰囲気も評判らしい。今回はその『ジャパン・スネークセンター』へ赴き、園内の魅力をたっぷりお伝えしていこうと思う。
・昭和の面影を色濃く残す園内
──というわけで、さっそく現地にやってきたぞ。おぉ〜、まるで時間が昭和で止まっているかのような佇まい……これは期待できそう。
まずは入り口でチケット(大人1000円)を購入。園内に足を踏み入れると、なんと放し飼いのニワトリがお出迎え。案内してやんよと言わんばかりにくっついてくる。ぜひガイドをお願いしたいところだが、残念ながらそうもいかない。よし、とりあえずマップを確認だ。
わあ、絵のタッチが “ザ・昭和” で実にエモい。見どころいっぱいで、いろいろなヘビを観察できそう。……おや、いまからちょうど「ヘビとのふれあいイベント」が行われるようだ。これはヘビに直接触ることができるチャンスかも!
ちょっぴり怖い気もするが、イベント会場の「採毒室」へ移動してみよう。さぁ、いよいよ探検開始!
・ヘビとガッツリ触れ合う
「採毒室」の入り口には “蛇毒研究室” というアカデミックなプレートが掲げてある。やはり『ジャパン・スネークセンター』は、れっきとした研究施設でもあるようだ。
室内はこんな感じで、研究用と思われるヘビたちがたくさん飼育されている。来園者がある程度集まったところで触れ合いイベント開始。研究員の方がヘビの特性を説明しながら順番に手渡してくれるぞ。各々のスマホでヘビとの記念写真も撮ってくれたりサービス満点。
ついに筆者の番が回ってきた。うわあぁぁぁこんな間近でヘビを見たのは初めて……ってか、ふつうに両手で掴んじゃったし。あれれ、意外と怖くないぞ。ジーッと見つめてみたら、なかなかカワイイことに気づく。思わず笑みがこぼれてしまった。
ヘビが筆者の手肌をニュルニュルと這ってきて結構くすぐったい。手触りはしっとりモチモチで弾力がある。……改めて見てみると、なんとも不思議な形状の生き物だ。
ふふ、しょっぱなから感動させてくれるじゃないか! そのあとも別のヘビを何匹か触らせてもらってイベントは無事終了。
さてさて、お次は巨大なヘビが展示されている「大蛇温室」へ入ってみよう。
・巨大なヘビの住処「大蛇温室」
ちょ……こ、怖ぇぇぇえええー!!! なんておっかない入り口なんだ……さっきまでの緩やかな雰囲気とは全然違う。まるでお化け屋敷のような緊張感が漂っている。ゴクリ、恐る恐る入室してみると……
で、
ででで
出たぁーッ! ビッグスネェェェク!!!
巨大なニシキヘビたちが塒(とぐろ)を巻いているぞ。……迫力がハンパない。スポットライトの下で体をあたためたり、水を浴びてリラックスしている様子が窺える。人間でいえばサウナで心身を整えている感じだろうか。
ヘビの住処(すみか)にはパリッパリの抜け殻がそのまま置かれている。ひと皮むけた姿をもっと拝ませてほしいところだが、ひとりでここにいるのがだんだん怖くなってきた……そろそろ次のスポットへ行ってみよう。右も左も巨大なヘビだらけで見ごたえのある場所だった。
出口を抜けると目の前に「シマヘビ放飼場」が出現。広〜い囲いの中にシマヘビたちが……いないッ! どうやら12月から3月くらいまでは穴の中で冬眠しているとのこと。
あったかい室内とは違って外で放し飼いだもの、そりゃあ寒くて起き上がれないよな。その気持ち、なんかわかるわ……。おや、すぐ隣に「毒蛇温室」があるぞ。ここにも寄ってみよう。
・毒ヘビの住処「毒蛇温室」
この建物だけやけに派手なカラーリング。もしや毒ヘビの危険性を色で表現しているのだろうか。
おぉ、室内は思っていたより明るくて開放的。わりと落ち着いて見学できそうだ。入ってすぐのところに小さな社(やしろ)と賽銭箱を発見。ヘビ神さまに敬意を込めてご挨拶!
ここでは世界最大の毒蛇「キングコブラ」や……
猛毒を持つ「ブラックマンバ」などが展示されている。ガラス越しに眺めていると、「撮っていいよ〜」とでも言うように近づいてきてポーズを披露。めっちゃサービス精神旺盛。
特にこの「ガラガラヘビ」はヤバイ。おそらく己の “魅せ方” を熟知しているのだろう、しなやかな体や白くて美しい肌を筆者に猛アピール。車のワイパーみたいな動きで体をブンブン振ってくるのだ。
メスなのかオスなのかは不明だが、その仕草に思わずキュンとしてしまった。可憐な「ガラガラヘビ」に別れを告げて、筆者が最後に向かった先は……
園内で最大のヘビスポット「熱帯蛇類温室」だ。
・スネーク&ジュラシック・パーク
室内は体育館のように広くて大きい。ここではいったい何が展示されているのだろうか。入り口に “熱帯蛇類” と書いてあったから、ジャングルに生息するような動物を観察できるのかも。
まず目に飛び込んできたのは日光浴中のトカゲと入浴中のワニ。2匹とも微動だにせず気持ちよさそうにくつろいでいる。ヘビ以外にもこういう生き物が見られるのはうれしい。
あとは「大蛇温室」で見たような巨大なヘビが数匹展示されていた。ここだとショーウィンドウが大きいし、住処も凝った作りになっているので観察しやすい。……やはり白い肌のヘビは綺麗で見ごたえがある。
1階フロアはチェック完了。今度は2階に行ってみよう。階段をのぼっていくと……
えッ!?
きょ、
恐竜ぅぅぅうう!?
な、なぜここに「ステゴサウルス」がッ! 動揺しながらも2階フロアを見渡してみると、なんとそこには……
ジュラシック・パークが広がっていた。……マジかよ、世界観が突然変わってビックリ。2階にはどんな “生き物” がいるのかと思っていたら、まさか恐竜の巨大模型が展示されていたとはッ! これまたリアルな出来具合。後ろの背景もなかなか頑張っているぞ。
一般的に恐竜は爬虫類から進化した生き物と考えられているようだが、そういう意味合いでここにジュラシック・パークを作ったのだろうか。……この「熱帯蛇類温室」、実に興味深い。
──そんなこんなで、『ジャパン・スネークセンター』の探検はこれにて終了〜。トータルでだいたい90分くらい園内を見学することができた。
どのスポットもドキドキ・ハラハラを味わえておもしろかったが、筆者がいちばんオススメしたい場所は「採毒室」。ここで行われるイベントは最高にエキサイティング! ヘビたちとガッツリ触れ合えたし、ツーショット写真まで撮ってもらえて大満足。
曜日によってイベント内容が変わるようだから、気になる人は「ジャパン・スネークセンター」の公式HPをチェックしてみるといいだろう。
この記事で紹介した場所以外にもまだまだ探検スポットはあるので、ぜひ足を運んで直接確認してみてほしい。グンマーらしさ全開の一風変わった動物園で、ヘビについていろいろ学んでみるのも一興だぞ!
・今回ご紹介した施設の詳細データ
施設名 ジャパン・スネークセンター
住所 群馬県太田市藪塚町3318
時間 3月〜10月(9:00〜17:00) / 11月〜2月(9:00〜16:30) ※入園は閉園1時間前まで
休日 金曜日
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
古沢崇道

























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