あなたはアメリカで「ケンタッキー・フライド・チキン」よりも人気を博す『チックフィレイ』をご存じだろうか? 2018年の売り上げは全米のレストランチェーン店でも「マクドナルド」「スターバックス」に次ぐ第3位を記録している……と、Wikipediaに書いてあった。

日本にいると「ケンタッキーこそ世界最強のチキン系チェーン店である」と思いがちだが、実際のところは違うもよう。今回はつい先日アメリカに出かけて行った私(サンジュン)が、日本未上陸の『チックフィレイ』をご紹介しよう。

・第3位はスゴいだろ

……とかエラそうに言っているが、私も『チックフィレイ』なんて聞いたこともなかったし、その存在にすら気付いていなかった。知ったのは旅行中に投稿した画像に「チックフィレイもぜひ!」とコメントが付いたからである。

「チックフィレイ……? 聞いたことないがな」と思いつつ調べてみると、冒頭でもお伝えした通りの内容が。というか、マックとスタバに次ぐ売り上げ第3位のチェーン店ってすごくない? これは行ってみるしかないだろう。

・日曜日は全店お休み

さて、ここからはWikipediaがソースになるが、チックフィレイは1946年に設立されており、店舗数自体はケンタッキーの方が多いとのこと。看板メニューは「チキンサンド」で、日本でいうところの「チキンバーガー」に相当する商品だ。

またチックフィレイで有名なのは「全店舗日曜日が休日」であること。これは創業者が敬虔なキリスト教徒であるため「日曜日も従業員が教会へ行けるように」と制定したためだという。いずれにせよ “日本未上陸の大型ファストフード店” であることは間違いない。

・あんまり好きではない

で、今回はラスベガスに出かけてきたのだが、当然のようにラスベガスにもチックフィレイが出店していた。ぶっちゃけ、個人的にはあまりチキンバーガーが好きではないのだが、果たしてチックフィレイはどれくらい美味しいのだろうか?

注文したのは「オリジナルチキン(チキンサンド)」のセットと「ナゲット」の2つ。4種類のソースを選ぶシステムになっているがよくわからないため「オススメで!」とお願いしたところ……


4種類 × 2個 = 8個 もソースが入ってたでござる。


さすがアメリカ、さすがチックフィレイ。全然ケチケチしてねえ! というか、1回の食事でこんなにソース使ったらやべえだろ。……が、そこはきっと広大なアメリカンスピリッツで「全部オススメだぜ!」という意味なのだろう。

・食べてみたら……

んでもって、まずは「オリジナルチキン」から。アメリカなのでもっとゴツゴツした食べ物をイメージしていたのだが、実際は「バンズ・チキン・ピクルス」というシンプルな構成だ。これがケンタッキーを超えてるとは、にわかに信じがたい。

……が、結果的には「かなりウマかった」と申し上げていいだろう。チキンが胸肉なのにやわらかく、パサつきは皆無。何より全体的に一体感があり “この上なくしっとりとしたバーガー” であった。

もちろんチキンはサクッとした食感だったが「バンズとピクルスがチキンとフィットしている」とでも言おうか? 私はチキンバーガーのバラバラさがあまり好きではないのだが、チックフィレイはその要素が全くない。言いたくはないが「こんなの初めて☆」としか言えない食べ物である。

さらに言えば、気取らない「いつものっぽさ」が非常に気に入った。気が付けば週3で食べているような素朴さがとても好印象。「うんめぇぇえええ!」とインパクトのある味わいではないものの「あったら確実に嬉しいショップ」と言っていいだろう。

・ケンタッキーよりも……

またナゲットも基本的にはシンプルな味わいである。チキンの店なのでケンタッキーを想定していたが、どちらかというと日本では「丸亀製麵」が近い気がした。特にオリジナルチキンの一体感は驚異的で「もう1回食べたい」と現在進行形で体が欲している。

仮に日本にチックフィレイが上陸したとしても、派手さに欠けるためその良さはなかなか伝わらないハズ。……が、チックフィレイは割りとガチめに気に入った! みなさんも機会があればぜひご賞味いただきたい。

参考リンク:チックフィレイ(英語)Wikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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