静岡は言わずと知れたお茶で有名な県。したがって「茶コーラ」や「チャバコ」など、お茶関連の少し変わった商品も多い。
そして昨年2022年末、話題を呼びそうなお茶商品がまた新たに生み出された。その名も「今日のご予Tea」。7種の静岡茶を手軽に楽しめる茶葉100%のタブレットとのこと。
粉末茶は一般的だが、茶葉100%の固形タブレットというのは今まで見たことがない。よくある便利商品の類かと思いきや、実際に飲んでみると「手軽に楽しめる」以上の付加価値がある素敵な商品だったぞ〜!
・「今日のご予Tea たまちゃ(2160円)」
「静岡県民ならお茶入れてよく飲むでしょ?」と言われても、正直そこまででもない。お湯沸かして茶葉量って急須に入れて……だなんて忙しい中で毎回やってられないし。
実家暮らしの静岡県民でさえこんな感じ(もちろん個人差はある)なのだ。一人暮らしの人なんかは、より一層お茶を急須やポットで入れて飲む機会なんて少ないのだろう。
そんな人々に「本当においしい日本茶を手軽に味わって欲しい」との思いで生み出されたのが、茶葉100%タブレット「今日のご予Tea」。
急須で入れる1回分の茶葉が固形化されていて、お湯を注ぐだけでちょうど良い濃さのお茶が完成するという優れものである。
中身を取りだしよく見てみると、1つずつ模様が違うのがわかるだろう。
これは静岡県富士山麓を代表するお茶師7人の屋号。そう、「今日のご予Tea」は単なるタブレット茶ではなく、7人のお茶師渾身の茶葉をタブレットにしたという、超贅沢なお茶アソートなのだ! オシャレ〜!!
説明書には、造り手やお茶の詳細と共に「オススメの楽しみ方」も記載されている。ちょうど今(執筆時)は夕方なので「あさぎり巧芸茶」を飲んでみよう。
ポットに1粒入れ、お湯を注いで70秒ほどで待つ。固形だった茶葉が開いてきたら完成だ。
なるほど、「良いお茶」とはこういう味なのか……! 普段飲んでいるものとは明らかに別物。1番違うのは香りだろうか。喉を通る時にふわりと甘い香りがする。
オススメの食べ物として「きんつば」が挙げられてるが、たしかにこのお茶には餡子系のお菓子が合いそう! お茶請けを買っておけば良かったなぁ。
今度は水出しで「スカーレットサマー」を飲んでみる。表面に浮いているのは、バラの花やラベンダー。7種の中にこういった変わり種も入っているのはアクセントになって良いね。
後味がかなりスッキリなので、たしかに朝飲んだらシャキッとしそうだ。「あさぎり巧芸茶」との振り幅の違いにも驚かされたな。
このように、タブレットはお湯でも水でもOKなので、7種14通りの楽しみ方ができるみたい。1週間日替わりどころか、2週間も日替わりで飲めちゃうじゃん!
・簡単便利なだけじゃない「今日のご予Tea」
色々飲んでみたけど、どのお茶も少しずつ違ってみんな良い。このところペットボトルのお茶ばかりだったけど、茶葉から入れるお茶のほうが断然おいしいや。
「今日のご予Tea」という商品名は、「あなたがお茶を楽しむこと。それ自体をその日の予定にしてほしい。」との思いからつけられたのだそう。茶葉からお茶を入れるとなるといろいろ手間がかかるが、なるべくその手間を無くしつつ、本物の日本茶を手軽に楽しんでほしいということなのかな。
簡単で便利なだけかと思いきや、それ以上に作り手のこだわりと飲む人への心遣いがギュッと詰まった素敵な商品であった。パッケージもオシャレで可愛いから静岡土産や贈り物にもオススメだ!
参考リンク:今日のご予Tea
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
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▼私が購入した際は大袋であったが、最近は真空個包装にリニューアルしてさらにおいしくなったみたい。詳しくはオンラインショップをチェックしてみてほしい。
▼茶葉100%というのがポイントで、フリーズドライのように液体を固形化しているわけではないし、凝固剤などの添加物を使っているわけでもない。だからこそ、茶葉から入れる時と同じ本物の味が楽しめるんだって!