自分でも驚いているのだが、よく考えたら最後に「吉野家」で牛丼を食べてから3~4年が経過しているかもしれない(牛サラダとかは食べていた気がする)。冗談抜きに、2019年3月の記事で行ったのが最後ではないか。学生の頃はあんなに通っていたのに。

そこで数年ぶりに吉野家で『牛丼 並盛』を頼んでみたのだが……まあ驚いたよね。自分が牛丼と聞いてイメージする値段とまるで違ったのである。一体いつからこんなに変わったんだ?

・数年ぶりの吉牛

先述した通り、おそらく私(あひるねこ)が最後に吉野家の店内で牛丼を食べたのは2019年3月。牛丼に『超特盛』が登場したタイミングだと思われる。当時の記事を読み返してみたところ、偶然メニュー表が写り込んでいることに気付いた。気になる並盛の値段は……


税込380円。

私が10代の頃は1杯280円なんていう凄まじい時期もあったが、やはり380円前後が近年のもっともスタンダードな並価格ではないか。それでは実際に注文してみよう。

うむ。いつもの味、いつものルックスだ。数年ぶりとは思えぬタイムレスな佇まいに、つい「変わらないな、君は」と渚カヲルみたいなことを口走りかけてしまった。ところがこの後、伝票を見てびっくり仰天。牛丼1杯がなんと……


税込448円だったのである!

・二度見

な、何ィィィィィィイイイイ! 数秒前に「変わらないな、君は」と言いかけたばかりだが、変わりすぎだろ!! いつからこんなに上がったんだよ! と思い調べてみたところ、どうやら2022年10月1日に現在の価格に改定されたらしい。マジかよ、全然知らんかった……。

ちなみに他のサイズの現行価格はこんな感じだ(2023年1月24日時点)。


小盛:税込426円
アタマの大盛:税込569円
大盛:税込635円
特盛:税込800円
超特盛:税込921円

特盛、超特盛あたりは、2019年の価格と比較すると別物すぎてビビるが、ここでふと “ある疑問” が頭をよぎった。なぜ私はこんなに驚いているんだろうか? たしかにこれまで見たことのない値段ではある。が、今どき値上げなんて別に普通じゃないのか?

このぼんやりした疑問を解決してくれたのが、吉野家のライバル「松屋」だった。あなたは松屋の『牛めし 並盛』が今いくらかご存じだろうか? 答えは……


なんと税込380円である!

・想像以上の差

実は松屋も吉野家同様、昨年10月に価格改定を行っているのだが、牛めしの値段は据え置いたのだ。まさか吉野家と松屋で68円も違うとは……。両者はほぼ同じ価格帯というイメージがあっただけに、私も驚きを隠せなかった。

とは言え、どちらも500円を大きく切っているワケで、普通に考えたら異常な安さである。久しぶりに食べた吉野家の牛丼には、やはり吉野家にしか出せない趣が詰まっており、これからも適正価格で提供し続けてもらいたいと素直に思った次第だ。

「ハンバーガーと牛丼=何よりも安い」という認識は、もはや捨て去るべき大いなるノスタルジーなのかもしれない。

参考リンク:吉野家(PDF)、松屋
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.