何を隠そう、私(佐藤)は実業高校(商業高校)卒である。簿記の資格を持ちながら、社会人になって1度もその資格を活かしたことがない。漠然と大学に憧れを抱き、いまでも一般人も入場可能な大学に行くとワクワクしてしまう

そんな私は最近、東京・豊洲の芝浦工業大学のキャンパスにお邪魔した。ここにあるイタリア料理の「銀座シシリア」は一般人も利用することができる。お店の味もさることながら、店の設えが気に入ってしまった

・あのシシリアが大学に

銀座シシリアの本店は1971年銀座に誕生した老舗だ。2006年に銀座7丁目から8丁目に移転したものの、現在まで50年以上も営業を続ける名店である。そんなシシリアが2022年9月、芝工大の豊洲キャンパスにオープンした。あのシシリアが大学にあるなんて、ここの学生さんは恵まれてるなあ~! うらやましい!!


お店はキャンパス本館の1階にある。シシリアといえば四角いピザが有名だが、残念ながらここにピザはない。しかしパスタやグラタン、カレーなどを、そのほかの看板メニューを提供している。


ナポリタンも定番の1つだ。価格は一般が税込750円、学生・教職員等が税込500円だ。生徒だけでなく、先生のお財布にも優しいお店である。


価格だけでなく、このお店は環境にも優しい。テーブルや椅子、パーテーションなどに再生紙(紙管)を利用しているのである。


店内の雰囲気が柔らかく感じられるのは、これら紙の影響だろう。紙管の持つ曲線が、店舗デザインに上手く生かされている


椅子の座面も紙管だ。一見固そうだけど座るとしっかりしていて落ち着く。木椅子と変わらない座り心地である。


・歴史ある味

注文したのはナポリタンとセットドリンクのコーヒー(税込150円)、セットサラダ(税込100円)である。これでちょうど1000円、やっぱりリーズナブルだ。


ナポリタンは通常サイズでも大盛りくらいはある。学生ならこのボリュームで500円、安くてたくさん食いたい学生には大助かり。「青春の味方」といっても良いだろう


50年の歴史を感じさせる濃厚な味わいで、トマトの甘みと酸味がしっかりとしている。控え目にチーズをかけたけど、もっとガッツリ粉チーズを振ったら、さらに濃い味を堪能できるだろう。これぞ日本のスパゲティ、伝統的な洋食の美味しさだ。


昼食のひと時ではあったけど、私はほんの少し学生気分を味わうことができた。キャンパスで美味いパスタを食べたいなら、芝工大のシシリアはおすすめだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 銀座シシリア 豊洲店
住所 東京都江東区豊洲3-7-5 芝浦工業大学豊洲キャンパス本部棟1階
時間 11:00~21:00 日祝11:00~17:00

参考リンク:銀座シシリア
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24