ある夜のこと。コメダ珈琲店(以下コメダ)に立ち寄ったところ「チーズカリーグラタン」なるメニューを発見した。公式サイトによると、単品価格は1260〜1320円。
そもそも、「チーズカリーグラタン」は店舗限定だからどこでも食べられるわけではない。加えて、こちらは夜コメのメニューなので、午後6時から注文可。
そのレアメニューをタイミング良く見つけたことで私はテンションが上がったのだが、同時に怖くもなった。なぜなら、メニューにこう書かれていたからだ。
・子供は注意
「やや辛めの商品です。辛い物が苦手な方やお子さまはご注意ください」
カレーを出す店ではよく見る表記だが、考えて欲しい。ここはコメダである。メニュー写真よりはるかにボリューミーな料理を出す “逆写真詐欺” の本丸だ。今まで一体何人の客が「写真と実物が全然違うじゃねえか!」と心の中で叫んだことか。
2022年には「軽い食事」と言いながらビックマックよりはるかにボリューミーなホットドッグを出していることも明らかになった。いわば、日本でもっともメニュー表記がアテにならないチェーンである。
そんなコメダが「やや辛い」と言うってことは、少なくとも中辛くらいはあるだろう。最悪の場合は激辛か。これは確かめておかねばなるまい。と思った私は1つ注文。それから数分後に運ばれてきたのがこれだ。
うん、至って普通である。ルーの色がやや黒っぽい気がしなくもないが、まぁ普通の範囲。だけど、パッと見で普通のカレーほど実は辛かったりもする。
正直なところ、記事にする以上は辛いほうが嬉しいのだが、あんまり辛いと食べきれなくて困る。ちょっと辛いくらいが理想だな〜と思いつつ、想像より辛かった場合に備えてリアクションを練習しておいた。
・食べる前にリアクションの練習
あ〜辛っ!
舌が焼ける〜〜〜〜〜〜
よし、練習はバッチリだ。これでどんな辛さでもリアクションを取れるぞ。
準備が完璧に整ったところでいざ実食。スプーンを口に運ぶと……
うん!?
お?
こ……
これは……
1ミリも辛くない!
ネタにならないレベルで辛くない!!
ちょっとカメラ止めて〜〜〜〜!
その辛さはココイチなら「1辛」以下。というか甘口だろう。一体どこが「やや辛口」なのか。そもそもコメダが「やや」と言ったら、それは「相当」って意味だったはず。なのに、ここに来て逆方向へ飛ぶというフェイント。
いらんねん、そんなん。コメダはコメダらしく、ガッツリ辛くしてたらええねん。っていうか……
ホワイトソースとか入れてんじゃねええ!
唐辛子くらい入れとけや!!
(おわり)
参考リンク:コメダ珈琲店「夜コメ ハイ! チーズ!! プレート チーズカリーグラタン」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼プレートにはサラダやバゲットも付いてくる
▼なお、カレーソースは新宿中村屋監修とのこと