オレオと言えば、言わずと知れた世界的クッキーブランドである。Wikipediaによれば「オレオ」は1912年の発売以来、アメリカ合衆国で最も売れてるクッキーなんだってさ! みんなもクッキーを分解して1枚ずつ食べたことあるよな?
そのオレオの派生形『ゴールデンオレオ』を発見したのは、つい先日訪れたシンガポールでのこと。ゴールデンオレオ──。何とも力強く神々しいネーミングではないか。だがその正体を知った私、P.K.サンジュンは……ひっそりと泣いた。
・世界的クッキーブランド
数年前、日本でのライセンス契約が終了し「オレオがノアールになった」と話題になった。ノアールを製造しているのはそれまで日本のオレオを手掛けていた「ヤマザキビスケット」で、オレオと似たクッキーが販売されている。
一方、オレオはオレオとして生き残り、2016年9月よりモンデリーズ・ジャパンがこれまでのオレオを販売中。もちろん世界各国でも「オレオ」は超1流クッキーブランドとして、その土地の人に愛されている。
・シンガポールにて
で、今回シンガポールでフラッと訪れたスーパーでも、ドドンと「オレオコーナー」が設置されていた。日本では見かけない「ライチ & オレンジ」のオレオなんて、いかにも南国っぽい感じがしてイイ! 世界には色んなオレオがあるんだなぁ……なんて思っていたところ。
ゴールデンオレオを発見!
え、ゴールデン? メッチャありがたいオレオやん! 神々しさパねえ!! ……と感動したのは3秒だけ。よく見るとこれって……
普通のクッキーじゃね?
オレオの特徴はなんと言ってもココアを練り込んだ黒いクッキーである。……が、ゴールデンオレオは生地にココアが含まれていないようで、どこにでもある普通のクッキーにしか見えない。
・普通のクッキー?
ゴールデンとは何なのか? もしかしたら見た目ではなく「味がゴールデン」なのか? 真偽を確かめるため私は『ゴールデンオレオ』を購入し、日本に持ち帰った。なお、価格は1パックおよそ250円だ。
ゴールド(金色)とは、富の象徴であると同時に、頂点を意味するありがたい色。そのゴールドの名を冠した『ゴールデンオレオ』が普通のオレオのハズが無い。恐る恐るゴールデンオレオを開封してみると……
やっぱり、普通やん。
普通のクッキーにも程があるやん。
結果的に『ゴールデンオレオ』の正体は、ココアを練り込んでいない普通のクッキーであった。味もこれ以上なく普通のクッキーであり、ココアのほろ苦さが無いぶん、いつもオレオの方が遥かにウマい。ゴールデンオレオ……なぜお前はこの世に誕生してしまったのだ?
その理由は不明であるものの、今回同行した海外ツウの知人は「金とかゴールドって中華系の人にはメッチャ刺さるんですよ。だからじゃないですかね?」と話していた。シンガポールには中華系の人も多いため、あながち的外れな意見ではないのかもしれない。
というわけで、ゴールデンオレオは普通のクッキー! これ以上なく普通のクッキー!! 200歩くらい譲ればゴールドに見えなくもない普通のクッキーであった。でもこれはこれでシャレが効いて「遊び心があっていいやん?」と感じたシンガポールの昼でした。
参考リンク:オレオ公式サイト 、 Wikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼日本では見かけないライチ & オレンジ。