この2年の間に、自動販売機は目覚ましい進化を遂げている。とくに冷凍食品の自販機は全国的に普及し、以前では考えられなかったような商品が扱われるようになった。

その代表は缶スイーツだ。株式会社GAKUの「ショートケーキ缶」が登場して以来、次第に同種の商品が増えつつある。そんな中、最近新宿アルタに設置された「生ホイップは飲み物」の自販機に行ってみたところ……、おかしなフレーバーがあるぞ! コレは何味なんだよ!?

・大仏味だと!?

この商品は「株式会社エム・ジー・ケイ」が販売を行っている。同社は2021年9月にすでに通信販売を行っていたのだが、保健所から製造ルールや商品名に関する指摘を受け製造法や容器を見直し、今年6月から通信販売を再開していた。

そしてつい先日(10月15日)に新宿アルタ地下2階と秋葉原ラジオ会館10階に、自動販売機を設置するに至っている。アルタの方に行ってみると……、自販機はこれだな。

生ホイップは飲み物、略して「NAMANOMI」と書かれている。


いくつかフレーバーがあるようだな。1段目は「ハワイ カウコーヒー味」、2段目が「マスカルポーネチーズ味」か。


それから3段目が「神奈川県鎌倉・大仏味」ね。ふ~ん……。


大仏味!? どういうことなんだってばよッ!


あぶねえ、うっかりスルーするところだった。買うならコレだな、ホントに大仏の味がするかたしかめないと。大仏を食ったことがないから、そもそも味知らないけど気になる!

がしかし! 大仏味は売り切れだった。どうやら人気商品らしい。なおさら気になるが、また次の機会に……。


ってことで、ハワイ カウコーヒー味を買ってみた。1缶1000円、けっこう値段がするなあ。渋谷の缶スイーツ「なまくり」は税込780円(購入当時)、同じく渋谷の元祖缶スイーツ「ショートケーキ缶」の税込700円(購入当時)と比べても高いね。


こちらが現物。冷凍状態だったものを冷蔵庫に入れて約3時間解凍している。国内製造のホイップクリームを使用しているそうだ。


販売開始当初は生洋菓子だったが、現在はラクトアイスに変更されている。


中身はこんな感じ。飲み物って名前ではあるけど、こりゃゴクゴク飲めるような硬さではないなあ。常温で放置したら溶けて飲めるかもしれないけど。


食べてみると、クリーミーなアイスといった感じだろうか。ホイップクリームを使っているので、一般的なラクトアイスよりも優しいくちどけ。ほのかにコーヒーの苦さを感じられる。

商品の性質上、冷凍しなきゃいけないんだろうけど、できれば凍ってない状態で食べてみたかったなあ。


ちなみに公式サイトを見ると、大仏味は特製ほうじ茶味なのだとか。同社のスタッフの1番人気とのこと。それで売れ行きも良いのかもしれないな。また立ち寄る機会があったら、大仏味に挑みたいと思う。


参考リンク:atpress生ホイップは飲み物
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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