暑さの峠は越したように思えるが、それでもまだまだ暑い2022年の夏。その夏を代表するフルーツと言えば、もちろん「すいか」である。個人的に「すいかは野菜だよ?」といちいちツッコんで来る人がとても苦手です。
それはどうでもイイとして、グルメライターたちの味覚をチェックするこの企画『グルメライター格付けチェック』の第17回は「すいか編」をお届けしたい。激ムズ部門のフルーツを見事に言い当てたグルメライターは……?
・フルーツは激ムズ
全部が全部当てはまるワケではないが、グルメライター格付けチェックには「難問ジャンル」と「比較的イケそうなジャンル」が存在する。中でも最難関クラスに挙げられるのが「調味料」と「フルーツ」で、特にフルーツに我々は苦杯を飲まされ続けてきた。
過去に “全員不正解” は2度しかないが、シーズン1の「柿編」とシーズン2の「さくらんぼ編」はいずれもフルーツ。特にさくらんぼ編での惨敗は記憶に新しく、全メンバーが密かにリベンジを誓っていたことは言うまでもない。
・高い方を当てる
さて、ここで『グルメライター格付けチェック』のルールを説明しておこう。参加者は目隠しをしたまま すいかを味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解だ。
今回用意したすいかはどちらも「山形県産 尾花沢西瓜」である。高い方は伊勢丹で購入し、価格は5400円。安い方はスーパーで購入し、1玉1980円であった。単純に価格差はおよそ2.5倍という計算になるが、果たして味に差はあったのだろうか?
産地も品種も同じことから「外したら言い訳できないヤツ」であるが、グルメライターたちが導き出した答えはというと……!
サンジュン:B「正直、どっちも安い感じがしない。甘さの頂点もほぼ一緒で、誤差の範囲だな、これは。ただ、外側に行くにつれてAの方が甘さが薄まっていく気がした。もちろんBもそうなんだけど、外側もある程度甘さをキープしてた気がする。ただこれも感覚でしかないな~」
GO羽鳥:B「すいか大好き~。この夏もすいかは食べまくってるからね。でも難しいな~。正直、味に関してはわからなかった。けど、食感がやや違ったんだよね。Aの方が瓜っぽい食感で、Bの方がシュワシュワしてたんだよ。あとBの方が多少味が濃い気がした。どっちもウマいからこれは難しいな~」
砂子間:A「種が面倒なのでスイカはあんまり好きじゃないですね。でも食べ比べると確かに違いはあります……けど、言葉には出来ません。Aはすいかが苦手なのに “イケるな” と思ったんですよ……まあBもイケたんですけどね。あとBの方が畑感がありました。Aは美味しく育てました感、Bは野生って感じです」
あひるねこ:A「すいかは好きですね。純粋に糖度の印象でAかなと。Bはシャクシャクした食感で、Aはやわらかかったですね。食感で価格の差はわからないので糖度で決めましょう。どっちも甘かったんですけど、Aの後に食べるとBがやや劣ってましね。Aは今まで食べたすいかの平均値を上回っているというか。でもむずいな、コレ」
佐藤:B「Aウマいな~。でもBもウマいな~。でもこれは自信あるぞ。甘さはさほど変わらないんだけど、繊維が違うな。Aはワサワサしてたけど、Bは繊細な感じがする。Aも全然悪くないけど、いつもの感があったな。お上品さを考慮してBであって欲しいな~」
原田:B「すいかはあんまり好きじゃないですね~。でもAは甘いな~、甘い。でもBも甘いな~、甘い。ただ単純な甘さだけでいうとAなんですが、Bは奥ゆかしい甘さというか、質の良い甘さのような気がしました。でもどっちも美味しいです」
中澤:B「小さい頃はよく食べてましたね。Aは甘いな~、ウマいな~。でもBもウマいな~。全然どっちもウマい。ただBはものすごく種が少なかった。それくらいしか違いが無かった。味もそうだし、外側まで甘いのも変わらない。なんなら瑞々しさも変わらない。でも種の割合がBの方が少なかった。それしか情報が無い」
亀沢:B「すいかはあんまり得意じゃないかな~? 地元はすいかの名産地で、食べ過ぎて嫌いになった系だよ。で、味はBの方がウマいね! もう圧倒的に甘い。Aもかなり美味しかったけど、Bを食べちゃうとちょっと劣るかな~? 違いは甘さしかなくて、その他は全部一緒。食感もさほど変わらないしね。でもBの方が圧倒的に甘い」
ご覧のように今回は8名で参加し、答えは「2 : 6」で割れた。とりあえず全員不正解は免れた格好だが、ここまで来たらズバッと正解したい!
さあ、どうなんだ!!
どっちが伊勢丹のすいかなんだーーーー!!!!!
正解は……
B!!!!!! Bが伊勢丹のすいか!!!!!
オッケェェェェエエ! 各自のコメントを見てもらえればわかる通り、今回は言ってることが全員バラバラ!! それでも多数派が正解したということは、グルメライターたちの実力が多少なりとも証明できたのではないだろうか?
正解で8勝1敗(正解率88.8%): 亀沢「甘さが全然違った」
正解で10勝2敗(正解率83.3%): 中澤「種が少なかったBの方が高いと思う」
正解で12勝5敗(正解率70.5%): サンジュン「皮に近くてもやや甘かったのがB」
正解で10勝5敗(正解率66.7%): 原田「甘いのはAですけど、上品さでB」
正解で9勝6敗(正解率60%): GO羽鳥「シュワシュワでB」
不正解で8勝6敗(正解率57.1%): あひるねこ「糖度でAかな~?」
不正解で9勝7敗(正解率56.2%): 砂子間「Aは畑、Bは野生でした」
正解で7勝6敗(正解率53.8%): 佐藤「繊維が違ったぞ」
というわけで、ある程度はリベンジに成功した「すいか編」をお届けした。順位の変動が激しいが、グルメライター格付けチェックはまだまだ中盤に差し掛かったあたり。最後に笑うのはいったい……? 続報を待たれよ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]