ビアードパパは大阪に本社を置く「株式会社麦の穂」が運営するシュークリーム専門店だ。そのビアードパパがこっそりとわらび餅の専門店「きなこととろり」を出店していた。
この新ブランドについて調べていたら衝撃事実発覚! 実はこのほかにも続々と新ブランドを立ち上げると共に、イマイチのお店は速攻で畳んでいたのだ。いつの間に開店したり閉店したりしていたのか? マジかよ、ビアードパパ! そんなんできひんやん、普通!!
・ひそかに誕生し、そして閉店していた
きなこととろりは2022年1月に最初のお店を京都・祇園に出店している。そのわずか2カ月後に東京・新橋に関東1号店。7月には秋葉原に関東2号店を出店していたのだ。いつの間に!
新橋のお店に行ってみると、並びにビアードパパがあるじゃないか!
そのビアードパパときなこととろりの間には、2週間で入れ替わる期間出店のお店があり、そのお店「食感専科 菓庭園」も株式会社麦の穂のブランドだった!
つまりここ3軒が全部仲間だったのである。もしやほかにも新ブランドが!? 帰宅後に麦の穂のブランドページを見ると、知らない間にいろいろ展開していると判明! シュークリームだけじゃなかったんだな。
攻めているな! と思ったら、イマイチの店舗は早々と撤退していた。たとえば、2021年7月に誕生したビアードパパの “和” バージョン「髭之助」は1年で閉店。
ほかにも渋谷宮下パークと六本木ヒルズにお店のあった、きなこスイーツ専門店の「吉祥菓寮」は共に閉店して関東から撤退している。立ち上げも早いが見切りも早いのかも。そうなると、きなこととろりも行く末が心配なのだが……。
・飲むわらび餅?
さて、店頭メニューを見ると、季節限定も含めてわらび餅は全7種。きなこ・こしあん・抹茶あんなどの定番のほかに、ラムレーズンというのもあるな。
ドリンクには飲むわらび餅もある。わらび餅を飲む!? 飲めるものなのか? ためしに「ももの紅茶」(税込550円)にチャレンジだ。
そういえばすっかりタピオカドリンクのお店を見なくなったけど、味はタピオカに近いのかな?
ズズズ……と、ストローを吸い上げると、とろ~りとしたわらび餅が口に飛び込んできた! だが、タピオカほどのモチモチ感はなく、スッと溶けて消える。
これは良いね、ぶっちゃけタピオカは喉につかえる感じがあったんだけど、わらび餅はそれがないので飲みやすいな。もう少し桃の果実味が強いとさらにベター。これでも十分に美味いけどね!
・わらび餅屋は続くのか?
持ち帰りでこしあん(税込680円)も購入。
きなこをたっぷりまぶしたわらび餅の上に、べったりとこしあんが乗っかっている。和菓子好きにはたまらない光景だろうなあ。
なんとかひと切れ箸でつまみ上げた。やわらかすぎてつまむのが難しい……。
口のなかに入れると噛む間もなく、あんこときなこを残して消え去った。これがわらび餅か~。普段食わないから、こんなにやわらかい食感だとは知らなかったよ。
はたして、ビアードパパの仲間は今後さらに増えるのか? そしてどれだけ長く生き残るのか? どのお店も長く続いてくれることを願う。
・今回訪問した店舗の情報
店名 きなこととろり ウィング新橋店
住所 東京都港区新橋2丁目 東口地下街1号ウィング新橋B1
時間 10:00~22:00 土日祝10:00~21:00
定休日 なし(施設に準ずる)
参考リンク:きなこととろり、吉祥菓寮、株式会社麦の穂、PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24