もしも蕎麦が魚なら、スーパーは海である。漁師である私は、海から海へと旅をする。世界は広い。未踏の海に到達すると、そこには見たこともない魚がたくさん……! 興奮した私は、次から次へとカゴに入れ、大漁、大漁!!

てな感じで、今回の漁場はOKこと、オーケーストアである。見たこともない乾そば(干し蕎麦)が盛りだくさん! その中でも、最もズシリと重かった蕎麦『本場 信州そば』から家外(いえそと)ジャッジをしていきたい。

とにかくこちらの蕎麦、パンッパンである。しかもメーカーは「ニップン」である。パンッパンのニップンのソッバは322円で一食あたり40円と、100均そばに迫る勢いで安い。さすがはオーケー、安さバクハツ。それではさっそく……


デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……


6分茹でたら……


ハイ完成。


して、そのお味は──


歯ごたえ、そしてコシ、さらに喉ごしは非常に良い。平たい形状も面白いし、最初に食べた時は「ムム!?」となった。でも、蕎麦の味がしなさすぎるマイナス面はある。口当たりは良いのだけれど、味が弱いというか……。


そう、この蕎麦は「つゆが活きるそば」ではなく、「つゆに活かされるそば」なのだ。つゆという妻の尻に敷かれば生きてはゆけない蕎麦なのだ。それゆえ、「家そば」か「外そば」かでいえば家だろう。もう少し強く主張をしないと外には出られない。がんばってほしい。ゆけ、大海原へ!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【追記】2022年8月16日AM5:00
その後、消費者庁の製造所固有記号検索にて「NT40」を検索したところ、製造者は「株式会社おびなた」であることがわかりましたので追記しました。

★現在までのベスト5★

【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】信州戸隠そば株式会社『信州 本十割そば』
【第4位】信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』
【第5位】柄木田製粉『信州 七割更科そば』


【惜しくも選外になった蕎麦たち】
〜松〜
ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
滝沢食品『滝沢更科 十割そば』
本田商店『出雲そば』

〜竹〜
紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
小川製麺所『山形のとびきりそば』
山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
大西製粉『風穴そば』
サラヤ『寒河江 全線 太郎兵衛そば』
はくばく(霧しな)『そば湯まで美味しい蕎麦 黒』

〜梅〜
おびなた『蕎麦通の更科八割』
おびなた『戸隠そば』
高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』
信州ほしの『信州そば SOBA』
山本かじの『十割そば本舗 伝統の二八そば』
自然芋そば『越後伝統へぎそば 自慢ののどごし』
白石興産『郷の麺処 そば』
ニップン『本場 信州そば』

〜茸〜
おびなた『蕎麦通のそば』
トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』

〜苔〜
麺のスナオシ『おいしいそば』