2022年3月末に満を持して日本に上陸したタムジャイサムゴー(譚仔三哥)。香港のミシュランガイド「ビブグルマン」に3年連続掲載されている、米麺(ミーシェン)の超人気店である。

そのタムジャイサムゴーがこの夏お届けするのが、同店史上最も辛いという「獄辣(ごくらー)」だ。名前からしてヤバそうなヤツであるが、タイミングよく試食会に誘われたので足を運んでみることにした。

・伸び悩み?

香港の超人気店であること。運営が丸亀製麺のトリドールホールディングスであること。さらにはトリドールにしては珍しく最初から3店舗を展開したことなどから「大流行待ったなし!」と思われていたタムジャイサムゴー。

新宿店こそ今でもちょいちょい行列はできているものの、個人的には「もっとガツンと行くと思っていた」「ちょい伸び悩んでいる」といった印象だ。美味しいし、オリジナリティあるし、コスパも悪くないけれど……なんでだろうね?

・いつもは裏メニュー

それはどうでもイイとして、悩める(?)タムジャイサムゴーが夏季限定メニューとして送り出すのが、8月3日から発売される「獄辣」である。辛さは通常レベルで最も辛い「特辣」の2倍だというから、それはそれは辛いに違いない。

また「獄辣」自体はプラス110円で注文可能な裏メニューであるが、8月3日~5日までは無料で「獄辣」へアップデート可能とのこと。加えてスープ以外を完食すると、特製の手ぬぐいがもらえるようだ。

かつて「ペヤング獄激辛ファイナル」を完食した私、P.K.サンジュンであるが「激辛料理が大好き☆」では全くない。……が、タムジャイサムゴーは結構好き! どうにか日本にも根付いてもらいたい……という想いだけで「獄辣」の試食会へと向かった。

・選べるスープは種類

さて「獄辣」は辛さのレベルなので、タムジャイサムゴーで辛さの調整が可能なスープ、4種類に適用できる。今回は「1番辛い」と言われた「麻辣スープ」を獄辣で食べてみることにした。で、待つこと数分……


あけぇぇぇぇええええええ!!!!


獄辣はどう考えても「優しい味っぽいな☆」とは思えない、深紅のヴィジュアル。きょうび、紅白歌合戦の赤組だってここまであからさまな赤は身に着けないだろう。それくらいギラついた赤である。

その違いは、通常の麻辣スープと比較すると一目瞭然。見た目のポテンシャルだけなら「ペヤング獄激辛」といい勝負と言っていい。た、食べきれるかなぁ……? で、あとは必死に食べるだけ!


食う!


食らう!!


食らい続ける!!!!


結果、10分足らずで「獄辣」は私の胃に収まった(スープ以外)。辛いには辛いがギリ旨みも感じられる辛さであったため、総合的な辛さはペヤング獄激辛ほどではなかった。ペヤングが「死闘」ならば、獄辣は「激闘」くらいの感覚だ。

・辛さの2段階攻撃

……が、獄辣は唐辛子と山椒の2段階攻撃を仕掛けてくるため、時間差でビリビリがやってくる。唐辛子の辛さは平気でも山椒はちょっと苦手……なんて人は、完食できない可能性が高いのではないだろうか?

また、こんなことを言うと身もフタもないが、料理としては通常の辛さの「麻辣スープ」の方が圧倒的にウマい。というか、個人的には俄然好き。そういう意味で「獄辣」は、本当に辛い料理が好きな人だけが食べるべき……なのかもしれない。

とまあ、タムジャイサムゴーを密かに応援する身としては「獄辣」は抜きにしてでも1度タムジャイサムゴーを体験してもらいたいところだ。ホント、美味しいし、オリジナリティあるし、コスパも悪くないですから。タムジャイサムゴー、結構好きです。

参考リンク:譚仔三哥公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.