ウミホタルという生き物をご存じだろうか。
エビやカニと同じ甲殻類に分類される小さな生き物で、刺激を与えられた時やオスがメスに求愛する時に青い光を放つ。波打ち際に大集合することもあり、まるで海が青く輝いているように見えてとっても幻想的なんだそうだ。
一度そんな景色を見てみたいな~。でもウミホタルが見られることで有名なスポットは、どこも家から遠いみたいだなぁ……
半ば諦めかけていたのだが、なんと自宅でウミホタルの光を観察できるセットを発見。さっそく購入してみたら……なんだこれ、幻想的すぎる……!!
・乾燥ウミホタル
こちらの「うみほたる発光観察セット」、なんと乾燥させた本物のウミホタルが入っていて、水をかけると発光の様子を観察できるのだという。今回はペット用品の通販サイト「charm(チャーム)」にて税込1300円で購入した。
観察用のスポイトやトレーも付属しており、このセットさえあればすぐにウミホタルの観察を始められるようだ。
セット内容は取扱説明書・スポイト・トレー・乾燥ウミホタル・乾燥材。
ん、なんだかやたら乾燥材の量が多いな? と思ったら……
何だって──!? どうやら乾燥ウミホタルはとってもデリケートで、アルミパッケージを開封したまま放置すると光らなくなってしまうらしい。悠長に写真を撮っている場合ではない。慌てて観察を始めることにした。
・幻想的すぎた
さて、ここから先には光っていない状態のウミホタルの写真が登場する。甲殻類の仲間とはいえ虫のように見えなくもないので、苦手な方は注意していただきたい。
準備はいいですか?
紙袋を開封してトレーの上でひっくり返すと、ゴマ粒くらいの大きさの物体たちが転がり出てきた。こ、これがウミホタル……!
説明書にオスとメスの見分け方が載っていたのでじっくり観察してみたのだが、ウミホタル素人の筆者の目では全く判別することができなかった。無念である。
明るい照明の下で見ると、お世辞にも幻想的とは言い難い見た目だけど……一体どんな風になるんだろう。スポイトでたっぷり水を吸い上げ、トレーの上に垂らしてみると……
ふわっ……
めちゃくちゃ綺麗~~~!!!!!!
水に触れた瞬間、はっきりとした青い光を放ち始めるウミホタルたち! その小さな体のどこにそんなパワーを蓄えていたんだと思うくらいしっかり光っている。
今自分がいるのは自宅のリビングのはずなのだが、どこからか波の音が聞こえてくるような気さえしてくる。ついつい見入ってしまう美しさだ。
しかし光は時間が経過するにつれ徐々に弱くなっていき、20分ほどで完全に消えてしまった。
念のためもう1度水をかけて刺激を与えてみたけれど、この後は光が復活することはなかった。
は~、あっという間の20分だったなあ……光を失ったウミホタルたちを見て、なんだか感傷的な気持ちになったのは言うまでもない。素敵な光景を見せてくれてありがとう。
・また見てみたい!!
まさか人生初のウミホタル観察を自宅で行うことになろうとは……
小さな袋に入っていた分だけでもこの美しさなんだから、もっとたくさんのウミホタルがいる海ではさらに綺麗な光景が見られるんだろうな。今回の観察を経て、より一層野生のウミホタルを見てみたくなってしまった。
皆さんも、是非このセットを使って神秘的な光をその目で確かめてみてはいかがだろうか。自宅にいながらにして素敵な思い出を作れること間違いなしだぞ~!!