5時間半待ち……この脅威の待ち時間をたたき出したのは、ディズニーでもUSJでもなく、昨日リニューアルオープンした「さわやか湖西浜名湖店」である。

湖西というと、静岡県の中でも1番西端の地域。高速道路や駅からのアクセスは全然良くないし、そもそも今回は元々近くにあった店のリニューアル。地域的にさわやかが珍しい訳では無い。

では一体何がここまで人々を惹き付けるのか……もちろんさわやか愛があってこそだが、オープン時にもらえる記念品の存在が大きいようだ。


・さわやかファン垂涎の「カンパイジョッキ」

さわやかには「カンパイドリンク」というメニューがある。1杯110円からという手頃さはもちろんのこと、スタッフさんによっては乾杯を勧めてくれたり音頭をとってくれたりするので、さわやかでの団欒(だんらん)には欠かせない存在となっている。

カンパイドリンクが入ったグラス「カンパイジョッキ」は通常は販売していない。ただ唯一、新店舗のオープン日のみ記念品として数量限定で配られるのである。

いつからカンパイジョッキが存在するのかは謎だが、全34店という店舗数を考慮すると手に入れる機会はそう多くはない。限られた人だけが持っているレアアイテムと言えるだろう。

とはいえ、さわやか好きを名乗るからには「カンパイジョッキ」の1つや2つ持っていたいところ。運良く休みが取れたため、この機会を逃すまじ! と気合いをいれてオープン1時間前に店舗へと到着したのだが……



え?



ええええ?



うそやろ??????


舐めてた、完全に舐めてた。天下のさわやかといえど、括り的にはローカルチェーン。しかも新オープンじゃなくてリニューアルオープンだし。1時間前にいけば1巡目に入れるかなと思っていたのだが、まさかの84組目。

駐車場をみると、川崎や多摩、湘南など、他県ナンバーも多い。言っちゃ悪いが湖西なんて静岡の1番左端だぞ? 愛知勢ならわかるけど東京方面からもこれだけ来ているだなんて完全に想定外!

オープン前にはセレモニーとテープカットがおこなわれた。発券番号1番の人はテープカットに参加できるのだが、その方はなんと東京から来て夜中の0時から並んでいたらしい。

夜7時に東京を出て0時から並び、午前11時に入店か……そりゃ1時間前じゃ1巡目なんて無理なわけである。一番乗りのために16時間かけた彼こそ、きっと真のさわやか信者に違いない。

まあそこまで極端じゃなくても、平日にこれだけ並んででも来店する人って、大なり小なりみんなさわやかのことを愛しているんだろうな。多くのさわやかファンと共にオープン日に立ち会え、なんだか誇らしい気持ちになることができた。


・そしてついにジョッキとご対面

10時過ぎに受付をし、待つこと4時間。中に案内されピカピカの店内で食事をし終えた時にはすでに15時を回っていた。もらったレシートを外に持っていくと……

貰えたーー! これがさわやか通の間で名高い「カンパイジョッキ」! さわやかに通い続けて15年、まさか手にする日が来るだなんて……!

ジョッキは店内で使用されているものと同じデザインで、太陽とハンバーグをイメージしているとのこと。さわやかって公式グッズの販売とか無いから、お店と同じものを所持できるのはなんだかめちゃめちゃ嬉しい。割らないよう細心の注意を払って使うようにしないとね。


ジョッキを無事貰えた安堵とともに、疲れもドッと押し寄せてきた。カンパイジョッキを手に入れたいのなら、さわやかに1日を捧げる気持ちでいなければいけないということがよくわかったよ。

そして、この経験によって「真のさわやか好き」へと1歩近づけたと同時に、上には上がいるということを目の当たりにした1日になった。自分の至らなさを痛感したが、全国の人がこの「勝手にさわやか通信」を読んでくれている以上、より良いさわやか情報をお届けできるよう精進しなきゃと改めて思ったよ。

ということで次回は、リニューアルオープンした「湖西浜名湖店」の店舗限定メニューを紹介しようと思う。さわやか全34店舗でこの店だけの取り組みとのことなので、どんなメニューなのかお楽しみに〜!


参考リンク:さわやか「湖西浜名湖店」、Instagram @sawayaka_shizuoka
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼さっそく家で使ってみた。入手のハードルが高かった分、普通のドリンクなのになんだか格別な味がするな。

▼グラスは3種類からランダム。その日の集客数を予想して数を用意しているそうだが、遅い時間だと終了してしまう可能性も。次の機会を狙う人ははやめに行くにこしたことはないです!