よくよく考えると不思議な現象であるが、なぜか回転寿司のえびは安い。普通に考えて「えび」は高級食材に分類されるハズであるが、多くの店で110円の皿で提供されている。おそらくその陰には、関係者の涙ぐましい努力があるに違いない。
それはさておき、第20回を迎えた「4大回転寿司ガチ食べ比べ」は、その『えび編』をお届けする。先に匂わせてしまうと、最もウマかったえびは意外にも “あの店のえび” であった。
・ド定番、えび
改めて申し上げるまでもなく「えび」は回転寿司の大定番ネタである。中には当サイトのGO羽鳥のように「えびが大好きでプライベートでもえびを中心に食べている」という人が存在するほど “好きな人はとことん好きなネタ” なのだろう。
一方、私、P.K.サンジュンは回転寿司でボイルえびに手を出すことはほとんど無い。全く苦手なワケではなく美味しいとも思うが、個人的に「優先順位はかなり低いネタ」とお伝えしておく。正直、えびよりも食べたいネタが沢山あるのよ。
・1日で食べ比べ
さて、調査方法はいつもと同様で1日(実際は3時間程度)で4つの店舗をハシゴした。短時間のうちに食べ比べをすることで、味の違いを感じ取るためである。なお、訪れた店は「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」「スシロー」の順番だ。
先述の通り、普段はあまりえびを食べないが、食べてみると “えびの良さ” がわかった……気がする。気になる各店のえびはというと……!
・かっぱ寿司の「えび(110円)」
プリプリとした食感でしっかりウマし。身も程よい甘さがあり、ケチをつけるところが見つからない。これで110円ならば、かっぱ寿司の中ではレギュラーに入ってくるのではないだろうか? 普通に優秀。
・くら寿司の「えび(110円)」
かっぱ寿司のえびよりも、さらにプリプリ。もう少しで “ブリブリ” に届きそうな弾力は、4店舗の中で最も強かった。また、くら寿司のえびは他店より半回りほど大きい。適度に身の甘さもあり、これまで食べたくら寿司のネタでは「No.1」と申し上げていいだろう。
・はま寿司の「えび(110円)」
全く悪くないし普通にウマいが、プリプリ食感に関しては4店舗の中で最も弱かった。どちらかというと “しっとり系” のえびで、食感重視ではない。それでもマイナスと言うほどでもなく、はま寿司のえびも十分優秀。
・スシローの「えび(110円)」
身の甘みに関してはスシローが最も強かった。一方でプリプリ感はと身の大きさはは、くら寿司より劣る印象だ。とはいえ、最安値のネタでも一切の隙を見せないスシローらしさを十分に感じられるクオリティである。
結果として、えび編は「イマイチなえび」と巡り合わなかった。どの店のえびにも110円以上の価値を感じたし「だからド定番なのか」と再確認した次第だ。とはいえトップを決めるならば、大きさと食感で勝っていた「くら寿司」をトップとしたい。
また、どの店のえびも110円で提供されていることを考えれば「回転寿司のえびは絶対に外さないネタ」の1つと考えていいだろう。えびは「サーモン」などと同じ “鉄板ネタ” と覚えておくといいかもしれない。
というわけで、個人的には「どこもこんなに美味しいの?」と驚かされたえび編。次回は回転寿司には欠かせない「みそ汁編」をお届けする予定だ。
参考リンク:スシロー 、 はま寿司 、 くら寿司 、 かっぱ寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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