2021年11月23日、初代たまごっちの発売から25周年という記念すべき日に発売された「Tamagotchi Smart(たまごっちスマート)」(税込6380円)。

これまでのたまごっちはストラップをつけて持ち運ぶ形がメジャーだったけれど、たまごっちスマートはその名の通りスマートウォッチのように腕に装着可能。いつでも一緒にお出かけできるのだという。

たまごっちってめちゃくちゃ呼び出されるイメージがあるけれど、こんなふうに簡単に持ち運びできるならノーミスでお世話できるんじゃないか?

そんなわけで、このたまごっちスマートを使って24時間ひたすらたまごっちにつきっきりになってみることにした!


・進化しすぎ

そんなこんなで家にやってきた「たまごっちスマート」。

いや待って、パッケージからしてスマートすぎない? 私の世代で大はやりしてた「祝 ケータイかいツー! たまごっちプラス」とか「超じんせーエンジョイ たまごっちプラス」とかと全然様子が違うんだが……


中身もやっぱりスマートだ。たまごっちスマート本体、充電ケーブル、取扱説明書の3つが入っている。……ん、充電ケーブル?


電池じゃないの!?!???!


馬鹿なっ……これまでのたまごっちはどれも電池で稼働するタイプだったはず……!

プレイを始める前から進化しすぎてて、おばあちゃんもうついていけないよ……時の流れとは恐ろしいものである。


・いざ24時間生活スタート

さっそく真ん中にある「ホームボタン」を長押しして電源を入れ、ゲームスタート。ちなみに本機種で使用できるボタンはこれ1つのみで、他は飾りだ。


ほとんどの操作は画面をタッチして行うことになる。たまごっちといえば3つのボタンで操作するのが常識だったのになぁ……大事なことなのでもう1回言おう、時の流れとは恐ろしいものである。


初期設定を終えると、画面に現れたのは小さな卵。数分待つと……


赤ちゃんたまごっちが爆誕!! 

おぉ~、全く知らない種類のたまごっちだけどかわいいな。これからよろしくね~、などと思いつつ次の画面に進んだら……


さっそくお呼び出しされた──っっ!! なになに、どこが具合悪いの!? 慌てて状態を確認してみると……


なるほど腹ペコですね!


慌ててミルクをあげて難を逃れる。危ない所だったぜ……しょっぱなからたまごっちの洗礼を受けた気分だ。

ごめんね、たまごっち……もう2度とこんなつらい思いはさせないよ……!! よし、謝罪の気持ちは行動で表そう。


まずは豪華なご飯をあげよう。たんとお食べ!!


おもちゃもあげちゃおう。


お、なでたり声をかけたりすることもできるんだ!!


構えば構うほどかわいらしい姿を見せてくれるたまごっち。絶対にこの子を死なせるわけにはいかない……! 出会ってからまだ数時間だというのに、すっかり愛着が湧いてしまった。

原稿中にも……


犬の散歩中にも持ち歩き、こまめにお世話をするようにした。しかし最初に1回呼び出し音を鳴らしたきり、たまごっちは沈黙を貫いたまま。気になったらご飯をあげて、時々一緒に遊んで……平和に時間が過ぎていく。

結局、次に呼び出し音が鳴ったのは夜7時30分。何事かと慌てて画面を覗いてみると……

なんだその要求かわいいな。もちろんなでさせていただきます。


しばらくなで続けると、そのまま睡眠に入ってしまった。1度睡眠に入ったたまごっちは、基本的に翌日の起床時間まで目覚めることはない。よし、これで今日のたまごっちのお世話は終わったな……

──と、ここまで考えたところでふと気づいた。


今日2回しか呼び出されてなくない!?


てっきりもっと呼び出されるものだと思ってこの企画を立てたんだけど、たまごっちってこんなに手がかからないゲームだったっけ!? 過去にたまごっちを持ってた友達たちは口を揃えて「めちゃくちゃ呼び出されて大変だよ~」って言ってた気がするんだけど……

──ん? もしかして……


あ、やっぱり。


様々な方法でたまごっちと触れ合えるのが楽しすぎた結果、満腹度もなつき度も常時満タンをキープできていたらしい。そりゃこれ以上のお世話の要求もされませんわ……


・大切に育てた結果……

翌日も同じように育成を続けていたのだが、たまごっちがかわいい姿をたくさん見せてくれるのが楽しくて、24時間が経過した後もしばらく気づかずにそのままのペースでプレイを続けていた。全く苦にならない24時間生活だったな……

記事の盛り上がり的にはこれでいいのか? という気もするけれど、たまごっちスマートには時間を忘れるほどに楽しい機能がぎゅっと詰まっていることが伝われば幸いである。

愛でに愛でたことが功を奏したのか、プレイを始めて3日目にはこんなにかわいい姿に成長してくれて……


なんと結婚!


新しい命を残して、初代たまごっちは去っていった。濃厚な時間を過ごしたからなのか、たった3日間一緒にいただけなのに喪失感がすごい。うぅ、末永く幸せに暮らすんだよ……

24時間の企画は終了したけれど、未だに癒しが欲しくてついつい様子を見にいってしまう。たまごっちスマート、恐ろしい子っ……!! 他の姿のたまごっちも育ててみたいし、これからも育成頑張るぞ!!

初めてたまごっちに触れる人はもちろん、かつてたまごっちを育てていた人もさらに楽しめること間違いなしの「たまごっちスマート」。是非皆さんもお家にお迎えしてみてはいかがだろうか。

参考リンク:Tamagotchi Smart
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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▼今回の企画では使わなかったけれど、たまごっちに留守番してもらうこともできる。長時間たまごっちを触れない時はこの機能を使えば、たまごっちが簡単に死んでしまうことはなくなるぞ(7:00~17:59までという制限はあるので注意)

▼ミニゲームの機能も健在

▼ミニゲームで稼いだお金で……

▼ご飯や道具などいろんなアイテムが購入できる

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