またも1番人気が沈んだ「NHKマイルカップ」。どうやら波乱続きの春の嵐はまだ吹き荒れているようである。そんな中、本日2022年5月15日に開催されるのが「ヴィクトリアマイル(GⅠ)」だ。
レイパパレやソダシなど、今年の春までダビスタとウマ娘しか興味なかった私(中澤)でも聞いたことのある名前が並ぶ本レース。はたして、勝つのは有名馬なのか? ダビスタの知識だけでレース展開を予想してみた結果……。
・マイル×東京
牝馬限定1600メートルの電撃マイル戦である「ヴィクトリアマイル」。あくまでダビスタの経験則から言うと、マイル戦は先行有利。しかしながら、問題は本レースが開催されるのが東京競馬場ということだ。
東京競馬場と言えば、直線が525.9メートルと超長い。さらに、ゴール前は300メートルも平坦なので、直線に勝負を賭ける馬にグイグイまくられるコースなのである。すなわち、競馬場的には差し有利。
・脚質
というわけで、レースを良い位置で進められる実力のある差し馬がいれば、その馬が普通に勝ちそう。そこでダビスタと同じように、出走馬の前走の位置取りから脚質を判断すると以下の通りとなった。
・レース展開
脚質的によく分からなかったのは10番ローザノワール。この馬は逃げまくっていたのに、前走の「中山牝馬S」では前半おさえて中団にとどまる感じだった。
そのため、差しで表記しているが逃げる可能性はある。とは言え、結果にあまり結びつかなさそうなのでスルーして進めたい。それぞれの脚質を見るに、ダビスタならレース展開は以下の図のようになりそう。
さて、この図の中で人気馬はどこにいるのだろうか? 注目度の高い馬に赤丸をつけてみるとこうなる。
マイル戦だけあり人気馬が前に固まっているが、ダビスタ脳で考えた時、ベストな位置取りの馬はこの中で1頭しかいない。それは……
11番ファインルージュ。
前走で中団前あたりにつける競馬をしていたファインルージュ。まだ4歳なので実績は他の競走馬ほど派手ではないが、実はデビューからの8戦中7戦が3着以内である。また、3着以内を逃したのはオークスなのだが、これは2400メートルと他の出走レースより距離が長め。つまり、2000メートル以下では3着以内を逃したことがないのだ。
というわけで、私はファインルージュでファイナルアンサー。レイパパレ、ソダシは来ない。ただし、ソングラインは位置取り次第なので対抗。
・ガチ勢に聞いてみた
あくまでダビスタ脳ではこうなったわけだが、競馬ガチ勢は本レースをどう見ているだろうか? ロケットニュース24編集部の中でも現役の競馬参戦者である原田たかし記者と御花畑マリコ記者に予想を聞いてみた。
原田たかし「ここまで1番人気が負け続けてたら何を買えばいいのか分からないです(笑)。ただ、流れは流れ。天気も不穏ですし、順当に決まらなさそう。レシステンシアとソダシがいるからペース速くなりそうですしね。
潰し合う展開を予想して本命はファインルージュ。鞍上のルメール騎手も頼りになります。そして府中巧者のソングラインも推したいです。ちなみに人気になりそうなレイパパレは初の府中で不安もありますが、よくない馬場でもやってくれそうな感じがするので馬券に組み込みます。
あとは久しぶりの競馬でも能力の高さに期待してデアリングタクト。そのあたりからアンドヴァラナウト、デゼル、マジックキャッスルも絡めたいなと。でもこういう時に限ってソダシが来ちゃいそう……」
御花畑マリコ「ヴィクトリアマイルね、けっこう荒れるレースですね。JRA最高配当が出たのもヴィクトリアマイルでしたしね。
私は⑤ソダシの単勝で勝負します。え、ソダシは2番人気だから「荒れる」って話と矛盾するじゃないかって? 買う理由? 単純に好きな馬だからです。『ハイハイ、白毛のアイドルホースだからね』って……たわけ!
ソダシはめっちゃ気が強いんですよ! 4コーナーで前が塞がれたときも『どけどけどけ〜い!』って感じで押しのけて前に出るし、ゴール前で後ろから馬が来ても絶対に抜かせない。カワイイだけじゃなくて、勝負根性が強いところが好きなんです。正直ね、今回の東京1600mはゴール前の直線長いし先行馬のソダシには不利です。でもね、競馬はロマン。夢を見たいんですよ。頑張れ、ソダシ!」
──というわけで、編集部内でもソダシが来るかどうかの意見は真っ二つ。良くも悪くもソダシ次第なレースになりそうだ。
ヴィクトリアマイルも春の嵐に巻き込まれるのか。その結果は本日5月15日15時40分に見届けよう。(そろそろ)当たれーッ!!
執筆・イラスト:中澤星児
Photo:Rocketnews24.