豆腐って種類多くない? スーパーで買い物していてふと思った。おかめ豆腐しか買ったことがなかったが、どこのスーパーでもメーカー違いがズラーッと並んでいる。
よく見たら価格も結構違うんだけど、これって味に差はあるのだろうか? そこでスーパーで売ってる木綿豆腐を全部食べてみることにした。
・近所のスーパーで販売されていた木綿豆腐まとめ
近所のスーパー数軒を回ってみたところ、PBを除くと取り扱われていた木綿豆腐は全部で6種類。価格を以下にまとめると……
さとの雪「美味しいとうふ木綿」税抜き198円
丸昌「豆腐を極めた職人の木綿」税抜き109円
株式会社アサヒコ「大山阿夫利木綿」税抜き129円
丸昌「三代目五右衛門なめらか木綿」税抜き179円
CGC「北海道産大豆ゆきほまれ氷温熟成木綿」税抜き89円
タカノフーズ「おかめ豆腐ツインパック木綿」税抜き138円
──と、なっていた。なお、上記価格は購入したスーパーでのものなので、目安と捉えていただければ幸いだ。
・木綿豆腐に違いなんてあるのか
私がいつも食べているおかめ豆腐は価格的には真ん中。意識したことはなかったが、平均を選んでいたのかもしれない。一番どこにでもある豆腐だし、味的にもこれを普通として比較していくことをご容赦いただきたい。
しかし、おかめ豆腐よりウマイ木綿豆腐の味ってイメージできないな。逆に言うと、マズイ木綿豆腐の味もイメージできない。っていうか、木綿豆腐に味の違いなんてあるんだろうか? 食べてみたところ……
全然違う……!
いや、厳密に言うと、違いが分からないものもあるのだが、ウマイものは全然別物と言って差し支えないだろう。まず、ほぼ同じだったものから言うと、「さとの雪」は違いが分からなかった。
・さとの雪「美味しいとうふ木綿」税抜き198円
フタがただのビニールじゃなく半紙みたいな加工がされていて高級そうな見かけだし、事実、価格も最も高かっただけに期待したのだが残念である。ブラインドで食べたらどっちがどっちか分からないレベル。
・株式会社アサヒコ「大山阿夫利木綿」税抜き129円
一方、ブラインドで食べても分かりそうなほど個性を放っていたのが「大山阿夫利木綿」。固くザラザラした荒々しい食感で、箸で切るとボロボロと切れる塊感には男らしさすら感じる。とにかくガッチリ食べたい人はこれ。
・丸昌「豆腐を極めた職人の木綿」税抜き109円
丸昌「豆腐を極めた職人の木綿」も同タイプ。どちらもおかめ豆腐より安いので、男らしい木綿豆腐が好きな人はこのどちらかを選ぶと良いだろう。
・丸昌「三代目五右衛門なめらか木綿」税抜き179円
では、高い木綿豆腐はダメだったのかと言うと、全くそういうわけではない。むしろ、さとの雪に次ぐ価格である丸昌「三代目五右衛門なめらか木綿」を初めて食べた時は衝撃だった。
外側は木綿豆腐の塊感がありながら、中は絹のように滑らかだったのである。こんな木綿もあるのか……!
・圧倒的コスパ
その高級感のある舌触りには価格差以上の味を感じた。ではなぜ、ブラインドで分かる個性でこの豆腐を挙げなかったかと言うと……
CGC「北海道産大豆ゆきほまれ氷温熟成木綿」も同じ味だからだ。
あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ! 三代目五右衛門なめらか木綿がさすがだと思っていたら、価格が半分のCGC『北海道産大豆ゆきほまれ氷温熟成木綿』も同じ味だった。しかも、サイズがゆきほまれ氷温熟成木綿の方が2倍くらいデカイってどういうことやねん。
な・・・何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった・・・頭がどうにかなりそうだった・・・催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・
思わずポルナレフになってしまったが、状況が理解不能でも、答えはすでに出ていると思う。それはCGC「北海道産大豆ゆきほまれ氷温熟成木綿」のコスパが圧倒的だということ。無駄無駄無駄ァァァーーーーー!
もちろん、前述の通り、近所のスーパーでの購入価格なので、どこでも同じ価格差なのかは分からない。ただ、ひとつだけ確実に言えることは木綿豆腐の味は商品によって全然違ったということ。ぜび自分の好みの木綿を探してみてくれ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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