愛知県内を車で走っていたところ、幹線道路沿いに『50年餃子』という名前の無人餃子販売店を発見した。
50年!? ……無人販売所にしては歴史が長すぎる。餃子の無人販売所が一般的になったのは、ここ数年のはずだが……。
気になったので実際に購入し、50年の謎を調べるとともに味を確かめさせてもらうことにした。
・50年の理由はラーメン屋
公式サイトで調べてみたところ、50年餃子の運営会社は中部地方を中心に『らーめん一刻魁堂』や『ロンフーダイニング』を運営しているJBイレブン。1971年創業とのこと。
──なるほど“50年”とは、ラーメン屋・中華料理店を経営してきた歴史を指しているのか。それならば50年餃子のネーミングにも納得である。そして、餃子の味にも期待が出来そう。
さて。パッと見た感じ、50年餃子には2つの特徴があるように感じた。
ひとつめが、店舗の小ささ。
50年餃子店舗の多くはプレハブ倉庫ぐらいの大きさしかない。(コンビニサイズの店舗もあります)
ふたつめが、安さ。
なんと40個入りで1000円!!!!
当サイトで過去にご紹介した餃子の雪松が36個入りで1000円、やさしい餃子が30個入りで1000円ということを思うと、無人販売ではダントツと言っても良いぐらいの安さである。
想像の範囲を出ないが、これらの理由は出店場所にあるのではないだろうか。
……というのは、50年餃子の多くの店舗が、JBイレブン社が経営するラーメン屋の駐車場内に建てられているのだ。
元々あった店舗の駐車場内に建てれば賃料がかからず、商品補充も簡単。無人販売なので人件費も安い。小さい店舗で安く餃子を売ることが可能ってことなのかもしれない。
店側、客側両方にとってウィンウィンな関係ができているんだな。
・会計はお賽銭スタイル
50年餃子のメニューは、元祖肉餃子と野菜増し肉餃子の2種類。
先ほども説明した通り、価格はどちらも40個で1000円。今回は元祖肉餃子を購入してみた。
200円でタレ、100円で保冷バッグを購入することもできる。保冷剤は1個無料でついてくるぞ。
商品を選んで、お賽銭箱のような箱に代金を入れたら購入完了だ。
お釣りや両替のシステムがないので、1000円を用意した上で訪問しよう。
・失敗ゼロで美味しく焼けちゃう
帰宅後開封してみると、餃子20個入りのビニールが2袋入っていた。量が多いだけに半分ずつ食べられるのは有難い。
今回は同梱されていた説明書に記載されている通りの手順で焼いてみた。
さっそく油を引いたフライパンに10個を並べて火をつける。
水を入れて、
フタを閉めて蒸し焼きにする。
5分ほど待てば……
完成!豚肉のジューシーな香りがすごい!!
裏側がカリカリに焼けてかなり美味しそう!!
皮がしっかりとしているので、まず失敗することはないだろう。餃子焼きビギナーでも安心してOKだ。我が家のフライパンは焦げ付きやすいのが悩みなのだが、ひとつとして皮がやぶれることなくスッと剥がれてくれたぞ。
・食べやすい万人受け餃子
それでは焼きたての餃子をいただいてみよう!
…………。
!!!!!
文句なしでうまい!
まさにお店の味といった美味しさで、餡がたっぷり入っていて食べ応えが抜群。皮はしっかりめでパリッ、モチっとした食感だ。
濃いめの豚肉の香りからは予想外だったのだが、野菜がたくさん入っているようだ。コッテリとし過ぎず非常に食べやすい。にんにくやニラの味も感じるが、あくまでほんのりとしている。
広く万人受けするような味で、コレが嫌いって言う人は少ないんじゃないのかな……? まさに餃子界の優等生といったところだ。
今回は半分を食べ、残り半分は冷凍したまま保管しておくことにした。冷凍した状態での賞味期限は1年ほどのため、保存にも便利。冷凍庫に餃子がある暮らしって、心が躍るし幸せだもんな。
2022年4月現在では愛知県、岐阜県、三重県、大阪府に店舗があるということなので、近くに寄った際は是非チャレンジしてみて欲しい。
参考リンク:無人ギョーザ販売所 50年餃子
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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