「発売から9日で累計販売数300万個突破」「ウチカフェスイーツ史上2番目の速さで販売数100万個を突破」……ローソンの新型シュークリームに関するローソン公式の発表および報道だ。

いや、売れすぎだろ! ほぼ毎日近所のローソンを利用しているが、全く注目していなかったぜ……! 何か売ってるなぁとは思っていたが、せやかてシュークリームやろ? と侮っていたのだ。

・いつも売ってるし

油断しまくっていた理由は一つしかない。ローソンには、いつもシュークリームが売られているからだ。おなじみ「大きなツインシュー」。ほぼ全国民が1度は食べたことがあるんじゃないかというくらい、常にあるヤツだ。

今さら新しいシュークリーム出したところで、いつものとそう変わらんのでは? みたいな感じで、新型シュークリームは完全にスルーしてしまった。

しかし、こうも爆売れしているとなれば、決定的な何かがあるのだろう。これは食べてみるしかあるまい。ということで近所のローソンへ。いざシュークリームのことを考えながら店舗に来てみると、めっちゃ垂れ幕出てるじゃん


蜂みたいな配色のナニかがあるな」程度の認識で、今まで何度も素通りしまくっていた。人は特に関心を持たない状態だと、周囲に対し驚くほど盲目になるものだ。

発売は2022年3月14日から。周回遅れで出遅れているため、とっくに売り切れているかもしれないと思っていたが、意外と売られていた。ということで、とりあえず2個ゲット。

新型の正式名称は「生カスタードシュークリーム」。お値段は税込み150円だ。ついでに「大きなツインシュー(税込み125円)」も1つゲット。


まずはパッケージ裏面をチェック。「生カスタードシュークリーム」は、コスモフーズ株式会社製。筆者がゲットしたものは、埼玉の川島町で作られているようだ。これについては、筆者がゲットしたのが埼玉県内だからという可能性も否定できない。


対する「大きなツインシュー」は山崎製パン株式会社が作っているもよう。


「生カスタードシュークリーム」は187kcalなのに対し、「大きなツインシュー」が349kcal。まあ、サイズがそもそも違うのでこの辺はなんとも。


・実食

パッケージはもう良いだろう。それでは、いざ開封。ほほう。「生カスタードシュークリーム」は小ぶりだが、生地がそこそこしっかりしている気がする。「大きなツインシュー」よりも明らかに硬い。


割ってみると、中にはカスタードのみ。


ホイップクリームがたっぷりの「大きなツインシュー」とは全く違う。


食べてみると「大きなツインシュー」は、このガッツリ入ったホイップのおかげでしっかり甘い。甘さで言えば、ツインシューがダンチだ。

しかしカスタードに注目すると、「生カスタードシュークリーム」の戦闘力の高さが如実に感じられる。なんというか、カスタードが濃厚でボテっとしているのだ。それでいて、味はそんなに甘くない。甘さ控えめで舌触りと香りが濃厚。なんだか、ちょっと良いカスタードだぞという感じがする。

また、生地の食感や味も違うように感じた。「生カスタードシュークリーム」の生地は、ほど良く塩気がきいている気がする。この辺りも全体的な風味から漂う「ちょっと良い」感に無視できない影響を及ぼしていそうだ。

なるほど、食べ比べてみると案外違うものだ。が、正直に言って、どちらが美味いかと言われると、そこは好み次第じゃないかなぁ……という気がする。

「大きなツインシュー」もしっかり美味いし、何よりデカい。カスタードのクオリティだけ見ると「生カスタードシュークリーム」の勝利だとは思うのだが。

ただ一つ言えるのは、「生カスタードシュークリーム」が、これまでのローソンのシュークリームとは全く違うということだ。同じ店のシュークリームで、こんなに違うなんて思わなかったぜ。

参考リンク:ローソン食品産業新聞社
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.