かねてから口が酸っぱくなるほど申し上げているが、ペヤングには裏切りが必要である。ありきたりな商品は大手メーカーにお任せして、我々ユーザーを「ウソん!」と驚かせてこそペヤングの存在意義があるハズだ。

そういう意味で、2022年1月24日から発売開始となった新商品『ペヤング イカスミマヨやきそば』は、日清や明星が絶対に手を出さないであろう “裏切り” がある商品だと言える。とはいえ「どうせ味はイマイチなんでしょ?」と思っていたところ……ペヤングよ、やるではないか。

・2週連続の新商品

2022年もハイペースで新商品を展開し続ける我らがペヤング。新年1発目の「明太シーフード唐辛子マヨやきそば」に続き、2週連続で『イカスミマヨやきそば』を発売した。メーカー希望小売価格は税別205円だ。

昨年、2021年のペヤングは合計33種類の新商品を発表しているが、新年からの動きを見る限りその流れは今年も続いていくのだろう。いいぞ、ペヤング。ビビるな、ペヤング。群馬の意地を見せてやるんだ。

・予想を超えるウマさ

それはさておき、イカスミの黒々としたカラーリングは “普通のカップ焼きそばではない感” を演出するにはピッタリの食材と言える。あとはイカスミの持つ独特のクセを活かすのか? それとも殺すのか? ペヤングの腕の見せ所と言えよう。

で、結果的に『ペヤング イカスミマヨやきそば』は「イカスミのクセがほぼないペヤング」であった。ほのかに風味はあるものの、そこまで強烈なイカスミ風味ではないため “万人受けする味” と申し上げて差し支えない。

もっと言うならば、目を閉じて食べれば「シーフードマヨネーズ味」だと思ってOK。さらにペヤングお得意のにんにくがガツンと効いており、総合的には「味で勝負できるペヤング」に仕上がっていた。

逆に言うと “生臭いまでのイカスミ” を期待している人にとってはやや物足りないかもしれない。……が、それでも「美味しくない」ということはないだろう。味だけで言うなら昨年の商品と比較してもTOP5には確実に入ってくる。

・売れて欲しい

つまりは「裏切りもありつつ味も良い」という、理想的なペヤングということ。これは売れて欲しい……! 爆売れしなくてもいいけど売れ残りは寂しい……!! 幸いなことにコンビニでもチラホラ見かけたので、ペヤング大好きっ子たちには自信を持ってオススメだ。

味が良ければ売れるほど世の中が甘くないことは承知しているが、それでも『ペヤング イカスミマヨやきそば』が正当に評価されることを願わずにはいられない。後から振り返ったとき「2022年ベストだったなぁ」となる可能性すらある非常に優秀なペヤングであった。

参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.