だ、誰だ、こんな悪質なイタズラをしたのは! スーパーの冷凍食品コーナーの前で私は1人怒りでワナワナと震えた。何しろ、冷凍コーナーの中に入っていたのは井村屋の餡ぱん。これは喝! いや、大喝だ!!
早く餡ぱんを救出しなければと私はプンスカしながら取り出した……のだが、よく見たらなんとコレ冷凍食品。近年、技術が発達しているとはいえ、まさか餡ぱんまでも凍らせているとは。たまげたなぁ。
・キンキンに凍った餡ぱん
せっかく救出した(手にとった)ので買ってみた餡ぱんは税抜208円。2個入りだから、普通に菓子パンコーナーで売ってるものと同じくらいの価格である。
大きさとしては拳サイズくらいで、これまた菓子パンコーナーにあるものと比較するなら、ちょい小さめといったところだろうか。それにしても……
キンキンに凍ってやがるッ……!!
餡ぱんの表面に氷がついてるくらいガチガチだ。なお、食べられる状態にするには「自然解凍」「電子レンジで時短解凍」「トースターで焼く」の3ルートがある。残念ながら私はトースターを持っていないため、電子レンジで時短解凍することにした。
・時短解凍してみた
これがたった50秒(500W)で溶けるなんて信じられないなぁ。中にたどり着いたらあずきバーみたいに硬いとかないよね? そう思っているうちに50秒が経過した。そしておそるおそる触ってみたら……これは……
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> 普 通 の 餡 ぱ ん <
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半分に切って中身を確認しても、餡はきちんと解凍されていて食べ頃に。さっきまでキンキンだったのが一瞬でホフホフになるなんて、これ何気にスゴい技術が使われているんじゃなかろうか。皮はしっとりしていて柔らかだし、そんでもって……
餡はすっきりとした甘さで……って、今さら井村屋の餡に関してペラペラ語ることもあるまい。伝えておきべきは牛乳、もしくはコーヒーを用意しておいたらもっと至福くらいのものだろうか。普通に美味しい!
・解凍する前に切ってみた
ただただ感心。老舗の力をまざまざと見せつけられた気分だが、ふと気になったのが中の餡もキンキンに凍らされているのかということである。解凍する前ってどうなんだ。ってことで、凍った餡ぱんにそのまま包丁を入れてみることにした。そしたら……!!
わっーー!!
あずきバーのごとくキンキンに固まった餡が入ってた。パンの中の空洞まで凍らせ、なおかつ解凍で溶けさせるなんて改めて冷凍技術の発達には驚かされる。
もちろん50秒解凍したらこの通りだ。冷凍庫に入れておけば、いつ餡ぱんが食べたくなっても大丈夫。他にも、朝食を用意する時間がないなんて時に重宝しそうだなぁ。
・トースターでアレンジも可能
ちなみに同商品について調べたところ、2021年7月から販売されているもよう。また、トースターだと外をパリッとさせつつ、中を冷たいorとろ〜りに調整できる──とも書いてあったから、興味があって家にトースターがある人は試してみてほしい。
いやはや、それにしても冷凍食品であることが活きてくる餡ぱんとは。どうやら食品はネクストステージに進んでいるらしい。う〜ん、たまげたなぁ。
参考リンク:井村屋謹製 餡ぱん
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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