2022年1月19日、全国のマクドナルドで『ゴディバ ホットチョコレート』が発売開始となった。ゴディバとは世界屈指のチョコレートブランド、あの “GODIVA” のことである。

超庶民派ファストフード店「マクドナルド」と、セレブ御用達の「GODIVA」がコラボするとはそれだけでも異例だが、果たして『ゴディバ ホットチョコレート』はどんなお味なのか? さっそく試してみたところ、結論が出なさ過ぎて泣いた──。

・高いのか? 安いのか?

みなさんは「マクドナルドのホットチョコレートが1杯350円」と聞いて、安いと思うだろうか? それとも高いと思うだろうか? 350円という価値については置いておくとして、個人的に「マックで350円のドリンク」は高いと思わざるを得ない。

なにせマックのソフトドリンクは100円から。安定感に定評がある「プレミアムローストコーヒー」でも1杯100円なのだ。さらに言えば「ダブルチーズバーガー」が単品価格340円であることを考えれば「GODIVAだから安い」とは簡単に思えない。

・ゴディバ基準なら安いけど

一方で、GODIVAのチョコレートがメチャメチャお高いことは百も承知。ロッテの「ガーナチョコレート」で言うところの “2~3かけらサイズ” のチョコレートが1つ300円はあたり前。ドリンクのショコリキサーはレギュラーサイズで630円だ。

要するにマクドナルドの『ゴディバ ホットチョコレート』は、マクドナルド基準だと「高い」と感じるが、GODIVA基準だと「お手頃」と感じる価格ではないだろうか? 後は味──。願わくば感動的なウマさで「これで350円は安い」と思わせて欲しい。

・飲んでみた

というわけで、マックで『ゴディバ ホットチョコレート』をオーダー。価格はSサイズが350円、Mサイズが440円だ。マックによれば「濃厚でとろけるようなチョコレート体験」とのことだが、実際のところは果たして?

で、パカッとふたを開けると「ベルギー産シェイブチョコレート」がトッピングされていた。商品画像とは結構イメージが違うことはさておき、こいつをマドラーでしっかり混ぜてからいただくのがマック流の『ゴディバ ホットチョコレート』だ。

で、気になるお味はというと……確かにウマい。ややぬるいのが気にはなったが、控えめな甘さとカカオのほろ苦さが特徴的な “ビターなホットチョコレート” である。とろけるような感覚は無かったが、上質なホットチョコレートであることは良く伝わってきた。

・ウマい……んだけども

一方で「感動的なウマさか?」と言われると疑問が残る。これは記者自身に “豊富なホットチョコレート体験” が無いことが最大の理由だが、家でも作れる「バンホーテン」のココアと明らかな違いは無い気もした。

結論としては「確かに美味しい上質なホットチョコレート」ではあるが、評価は個人個人の価値観に委ねられるハズ。「これが350円なんてメッチャ安い!」という方もいれば「自分ならコーヒー3杯頼んじゃうな」という方もいらっしゃることだろう。ただ1つ「上質でビターなホットチョコレート」だということだけは間違いない。

「忖度なし」「白黒上等」をモットーにしている記者としては、やや歯切れの悪い結論になってしまったが、これがマクドナルドの『ゴディバ ホットチョコレート』の率直な感想だ。あとはぜひ、ご自身で舌で確かめて欲しい。

参考リンク:マクドナルド公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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