当サイトの大型企画、福袋特集も一段落。この時期だけの特別な買い物といえば福袋に勝るものはないが、タカラトミーのミニカーブランド「トミカ」でも、ちょっとユニークな商品を販売した。開封するまで中身がわからない、くじ形式の「福ものトミカ」である。

1個770円という、子どもの小遣いには厳しい価格ながら「ダブることもある」という容赦のないその企画。完全に大人を狙ってきている……!


・「福ものトミカ」税込770円

購入したのは3個。2022年の干支である虎など、6種の「縁起のよい動物」をデザインした限定品。1年を占う運だめしである。

通常のトミカが3台くらい入っていそうなビッグサイズの外箱だが、もちろん中身は1台。


では開封してみよう。ドキドキ……


赤い車体がチラリとのぞく……


【虎】三菱 ランサーエボリューションⅣである!


今年の干支がきた! 虎は「金運上昇」や「旅の安全」を願う縁起物だそうで、「虎が岩場などを力強く駆け回る姿をイメージしました」という。

見慣れたメタリックカラーと違い、つや消しのマットな質感である。豪華な金色でシマ模様がほどこされている。実車でここまでやったら痛車かヤン車かという派手さだが、新春らしくてよい!


どんどん開けよう。続いては……


やった、白い車体が見える! 少なくともダブりではない。幸先がいい!!


【鷹】ホンダ NSX-Rだ。

鷹は空高く飛ぶことから「運気上昇」の縁起物。「鷹が大空を旋回し力強く飛ぶ様子をイメージしました」とのこと。

茶色いのは鷹の身体をイメージしたカラーだろう。ヘッドライトは目かな? 鷹はトミカに初登場だそう。


そして最後のひとつ……


赤い……! まさか2台目のランエボか……?


【狛犬】ダイハツ ロッキーだった。

狛犬は「魔除け」効果があるとされる縁起物で、「狛犬の力強くどっしりとした姿をイメージしました」とのこと。

個人的にはスマートなスポーツカーよりも丈夫で機能的な車や、角張った無骨な車が好きなので、とてもいい!

筆者が購入できなかった残る3台は【龍】トヨタ GRスープラ


【招き猫】日産 フェアレディZ


【亀】軽装甲機動車だそう。亀かっこいいな! 鷹と同じく初登場とのこと。


・もうひとつの闘い

……と、ここまでは全国の玩具店やネットストアで広く展開された商品である。テーマやネーミングは異なるものの2013年スタートなので、今年でシリーズ8作目。新春の恒例商品で、いわば表舞台と呼んでも差し支えない。

実は水面下では、もうひとつ静かな闘いが繰り広げられていた。全国の「イオン」「イオンスタイル」にて、イオン限定トミカが2022年元旦に販売されたのである。

トミカではイオンのほか「トイザらス限定」「イトーヨーカドー限定」など、店舗限定デザインをたびたび発売する。

筆者の最寄り店舗では、初売りのチラシにひっそりと掲載されていた。しかし売り場には陳列されていない。「なぜだ!?」と思いながらレジで尋ねると、店員さんがそっと背後の棚から商品を取り出した。

「日産スカイライン 日本警察パトロールカー仕様」(税込770円)がそれだ。1人1点限定、なくなり次第販売終了であった。

かくして新春のトミカ祭りは終わったのであった……。当サイトの福袋企画「イオンの福カート」を購入するため、真冬に6時起きをした結果の僥倖(ぎょうこう)であった。まぁ、早々にフリマサイトに出品されているのを見ると悲しいものがあるが……。

ちなみに「福ものトミカ」は2021年12月29日から全国の玩具専門店、百貨店・量販店の玩具売り場、トミカ専門店「トミカショップ」などで販売された。

ネットストアでの取り扱いもあったが、筆者の見る限り早々に完売(予約受付終了)であった。もし来年欲しいという方は、意識して公式発表を待つこと推奨だ。


参考リンク:株式会社タカラトミー
執筆:冨樫さや
Photo:PR Wire、RocketNews24.