多種類の具が揃うコンビニおにぎり。自分で作ると具を工夫するのは手間だが、コンビニおにぎりなら、使いづらい具まで簡単に揃う。100円ちょっとでこのバリエーションは魅力だ。
そんなコンビニおにぎりの優位性を放棄しているのが塩むすびである。白米のみで具はなし。コンビニおにぎりの中では個性の薄い存在だが、コンビニごとに違いとかあったりするのか? そこで食べ比べてみることにした。
・個人的にはセブン一択
こんなどうでもいいことが気になった理由は、私(中澤)が塩おにぎりを結構買うからである。コンビニでも比較的ちゃんと食べたい気分の時に、焼き魚などの総菜と一緒に買って定食のライスとして利用するのだ。
しかし、それは惣菜が充実しまくっているセブンイレブンだけの話。セブンイレブンの塩むすびは米が立っていてこだわりが見えるが、ローソン、ファミリーマートについてはどうなのだろうか。というわけで、3社の塩むすびを買ってみた。
・見た目
まず分かったのはセブンイレブン「塩むすび(税込み108円)」が1番高いということ。ローソン「塩にぎり」とファミマ「塩おむすび」は同価格の税込み100円であった。袋の見た目で判断できる高級感は「セブン>ローソン>ファミマ」という感じ。
それにしても3社とも商品名がシンプルだ。他のものの食べ比べなら、たいがいどれかには商品名に煽り的な文章がついていたりするものだが、塩むすびにおいては3社ともそういった飾り気が一切ない。これ以上言うことねえよってオーラすら出ている。
・おにぎり本体の見た目
はたして、私は言うことがあるのだろうか? 記事の執筆的な意味で一抹の不安を覚えながらも、袋から出して皿に並べてみたところ……
言うことねえよッ!
見た目においては特筆することがなさすぎた。なにせ、3つとも具も入ってなけりゃ海苔もついてねえ三角塩おにぎりである。若干ファミマが2等辺三角形気味に見えるが、だから何だと言われたら返す言葉もない。
・セブンイレブン
まずは、セブンイレブンを食べてみるとやはりウマイ。コンビニおにぎりの中でも、ここまで米の粒感を感じられるものはないのではないだろうか?
これを基準として他2社の味をみていこうと思うが、所詮8円の差。はたして、白米と塩でどこまで違いが出るものなのか? 頼む。味には違いがあってくれよ……? 少しの違いも見落とさない気持ちでローソンを食べてみたところ……
・ローソン
握りが強い……! セブンイレブンよりモチッとした食感で、ローソンの方が米の粒感よりおにぎりの塊感が感じられる。例えるなら、お母さんが朝に作ってくれた弁当のおにぎり。超正直に言うと、ちょっとベチャッとしてる。
しかし、逆にこれはセブンイレブンを褒めるべきかもしれない。ローソンを食べたことで分かったのだが、セブンイレブンのおにぎりはエアリーだ。米が立っているように感じられるのはこういった握りの違いもあるのかもしれない。
言い換えれば、セブンイレブンは塩むすびだけの味がちゃんと確立されているのに対し、ローソンは具がなくなっただけの印象。ローソンとセブンイレブンの塩むすびには8円以上の差がある。ではファミマはどうなのか?
・ファミリーマート
正直、ファミマのおにぎりの米の印象がない。もちろん食べたことはあるのだが、「食べた」という以上の感想を抱いたことがない気がする。やはり、見た目の高級感通り、セブンイレブン→ローソン→ファミマという順なのだろうか?
と思いきや、ファミマが意外とウマイ! 具体的に言うと、セブンイレブンに似た米が立っている食感がするのである。めちゃくちゃ健闘しているじゃないか……!!
塩味は薄めなので個人的にはやはりセブンイレブンの方が好きな味だが、ナチュラル派ならワンコインだしファミマを選ぶ人も多そうだ。ファミマのおにぎり、全然イケるやん!
というわけで、見た目に反して意外と違いがあった塩むすび。良かった。見た目だけで判断しなくて。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]